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SUPER GT

round 08

SCHEDULE

November 14 2015, QUALIFYING SUPER GT Round 8

日本ツインリンクもてぎ

#64 Epson NSX CONCEPT-GT(中嶋大祐/ベルトラン・バゲット組)がフロントロー獲得
#100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GT(山本尚貴/伊沢拓也組)はセカンドローからチャンピオンを目指す

2015年11月14日(土)・予選  会場:ツインリンクもてぎ(4.801km)  天候:雨  
気温:13℃(13:00時点)  路面温度:23℃(13:00時点)  コースコンディション:ウエット

11月14日(土)、栃木県ツインリンクもてぎにおいて、2015 オートバックス SUPER GT第8戦「MOTEGI GT 250km RACE」が開幕し、公式予選が行われました。シーズンもいよいよ最終戦、このレースでは全車ウエイトハンデの無い状態でレースを行います。

  • #64 Epson NSX CONCEPT-GT#64 Epson NSX CONCEPT-GT
  • #64 Epson NSX CONCEPT-GT#64 Epson NSX CONCEPT-GT
  • 中嶋大祐選手中嶋大祐選手
  • #100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GT#100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GT
  • 山本尚貴選手山本尚貴選手
  • #17 KEIHIN NSX CONCEPT-GT#17 KEIHIN NSX CONCEPT-GT
  • #8 ARTA NSX CONCEPT-GT#8 ARTA NSX CONCEPT-GT

最終戦を迎え、Honda勢はドライバー部門のシリーズポイントにおいて#100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GT(山本尚貴/伊沢拓也組)が49ポイントの5番手でわずかながらチャンピオンの可能性を残しています。#17 KEIHIN NSX CONCEPT-GT(塚越広大/武藤英紀組)は36ポイントの8番手、#15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GT(小暮卓史/オリバー・ターベイ組)が22ポイントの12番手、#8 ARTA NSX CONCEPT-GT(松浦孝亮/野尻智紀組)が10ポイントの14番手、#64 Epson NSX CONCEPT-GT(中嶋大祐/ベルトラン・バゲット組)が4ポイントの15番手となっています。

ツインリンクもてぎは13日(金)の夜半から雨になり、午前中の練習走行から公式予選すべてにおいてウエット宣言が下されました。路面には雨水がたまり、マシン後部に高く水しぶきが立ち上るほどのへビーウエットコンディションとなりました。そのため全車レインタイヤを装着し、ヘッドライトを点灯して走行しました。

公式予選は午後2時に開始。GT500クラスは、Q1を午後2時20分から15分間、Q2を午後3時5分から12分間で行います。Q1を担当するドライバーは、#8 ARTA NSX CONCEPT-GTが野尻選手、#15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GTが小暮選手、#17 KEIHIN NSX CONCEPT-GTが越選手、#64 Epson NSX CONCEPT-GTがバゲット選手、#100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GTが山本選手となります。

まず、練習走行から好調な走りをみせていた#64 Epson NSX CONCEPT-GTのバゲット選手が1分48秒256を記録してトップに立ち、各マシンがこのタイムを目標にして、タイムアタックは本格化していきました。残り7分となったところで、#64 Epson NSX CONCEPT-GTは2番手になっていましたが、残り5分を切ったタイミングでバゲット選手が1分47秒740のトップタイムを記録。7番手に入った#100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GTの山本選手とともに2台のNSX CONCEPT-GTがQ2へ進出しました。#17 KEIHIN NSX CONCEPT-GTの塚越選手は9番手、#8 ARTA NSX CONCEPT-GTの野尻選手は14番手、#15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GTの小暮選手は15番手となり、スターティンググリッドが決定しました。

Q2は、#64 Epson NSX CONCEPT-GTの中嶋選手、#100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GTの伊沢選手がタイムアタックを行います。セッションが始まる直前に雨が強まりましたが、コース確認が行われたあと、予定通りに開始されました。

まず、序盤の3周目に伊沢選手がトップタイムをマーク、中嶋選手も3番手に続き、他車がタイムをさらに更新する展開となりました。そして、チェッカーフラッグ直前に、中嶋選手が最終コーナーでマシンをスライドさせながらも1分49秒863を記録して2番手、伊沢選手も1分49秒981で3番手に食い込み、#64 Epson NSX CONCEPT-GTがフロントロー、#100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GTがセカンドローから、明日の決勝レースを迎えることとなりました。

なお、GT300クラスの#55 ARTA CR-Z GT(高木真一/小林崇志組)は、このレースをもってSUPER GTへの参戦終了を発表、CR-Z GTにとって最後のレースに臨むことになりました。Q1を担当した高木選手は2番手でQ2に進出しましたが、Q2を担当した小林選手はタイムアタック中に濡れた路面に足をとられてスピンを喫したため、13番手から決勝レースを迎えることとなりました。

明日は午前9時から30分間にわたってフリー走行を行ったのち、午後1時40分に決勝レース(53周)のスタートが切られます。

コメント

松本雅彦 | Honda GTプロジェクトリーダー
「今日は厳しいコンディションでしたが、NSXの特性をうまく生かしたチームが上位を獲得してくれました。タイヤ選択も重要な要素だったと感じています。NSXはミッドシップのため後部に重心があり、レインコンディションの直線部分では、他車より駆動輪に加重がかかりやすくなる特性があります。#100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GTにとっては、シリーズチャンピオンを狙うチャンスですし、シリーズ最終戦をこのポジションからスタートできるのはうれしいです。明日はシリーズチャンピオンが獲れるかどうかよりも、優勝を狙っていきます。コースコンディションがとても難しいレースになりそうですが、激しくドラマティックなレースを楽しんでいただきたいと思います」

中嶋大祐選手(2番手 #64 Epson NSX CONCEPT-GT)
「悪い順位ではありませんが、今回はポールポジションが狙えたと思うので悔しいです。Q2が始まる直前に雨が強くなったのですが、溝の浅いレインタイヤを選んで走りました。深い溝のレインタイヤでは厳しいという状況だったので、失敗するかも知れないと覚悟してあえて下した決断でした。その結果、最終コーナーの水の多いところで足をすくわれる形になってしまい、ポールポジションを逃してしまいました。その場所に水が溜まっているのはわかっていましたが、周回ごとにコンディションが改善されていたので、これならいけるというスピードで突っ込みましたが、水が多すぎました。明日はコンディションに合わせて戦うだけです。フロントローは有利な場所なので、自分たちが速ければ前を抜いて勝てるはずだと思っています」

ベルトラン・バゲット選手(2番手 #64 Epson NSX CONCEPT-GT)
「午前中より予選の方が難しいトラックコンディションでした。でもマシンが非常にいい状態に仕上がっていたので、大きな問題ではありませんでした。レインタイヤもすばらしい仕事をしてくれて、雨の量が増えてもグリップは非常によかったです。おかげでQ1ではプッシュせずにいいタイムが出ました。レインコンディションでのセッティングがとてもいいので、明日の天気が気になります。どのコンディションになっても、表彰台には上がりたいと思っています」

山本尚貴選手(3番手 #100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GT)
「今回の予選は、チームの総合力が結果に表れたと思います。タイヤの選択がよくても、マシンのパフォーマンス、タイムアタックのタイミング、ドライバーの集中力など、どれか一つが駄目だとQ1で終わるか、Q2で下位になってしまいます。チャンピオン争いをしているチームが順当に前に出てきていますね。明日は天候や路面状況の変化が大きな影響を及ぼすと思いますので、スタートでいい順位をキープし、我慢強く走り続けて最後まで生き残ることを目指します。全力を尽くして最終戦に挑みますので、応援をよろしくお願いいたします」

伊沢拓也選手(3番手 #100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GT)
「ポールポジションを獲れなくて悔しいです。まずQ1のコンディションが難しい状況で、山本選手が踏ん張ってくれました。Q2では雨量に合わせたタイヤの選び方が難しくて、ギリギリまで悩みましたが、結果的に選んだタイヤがコンディションに合っていて、想像した以上にフィーリングがよかったです。走り終えて、ポールポジションにコンマ2秒足りなかったと言われると、もう少し何かできたかなと後悔もしますが、決勝ではしっかりと優勝につなげてその思いを晴らしたいです。明日は天候も含めて、与えられた条件でベストを尽くします」

予選リザルト

GT500
順位 No. マシン ドライバー タイム
1 37 KeePer TOM'S RC F A.カルダレッリ/平川亮 1'49.738
2 64 Epson NSX CONCEPT-GT 中嶋大祐/ベルトラン・バゲット 1'49.863
3 100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GT 山本尚貴/伊沢拓也 1'49.981
4 36 PETRONAS TOM'S RC F 伊藤大輔/J.ロシター 1'50.023
5 12 カルソニック IMPUL GT-R 安田裕信/J.P.デ・オリベイラ 1'50.256
6 38 ZENT CERUMO RC F 立川祐路/石浦宏明 1'50.317
 
9 17 KEIHIN NSX CONCEPT-GT 塚越広大/武藤英紀 1'49.416
14 8 ARTA NSX CONCEPT-GT 松浦孝亮/野尻智紀 1'49.984
15 15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GT 小暮卓史/オリバー・ターベイ 1'51.097
GT300
順位 No. マシン ドライバー タイム
1 31 TOYOTA PRIUS apr GT 嵯峨宏紀/中山雄一 2'00.602
2 11 GAINER TANAX SLS 平中克幸/B.ビルドハイム 2'02.566
3 0 グッドスマイル 初音ミク SLS 谷口信輝/片岡龍也 2'02.752
4 25 VivaC 86 MC 土屋武士/谷川達也 2'03.205
5 88 マネパ ランボルギーニ GT3 織戸学/平峰 一貴 2'03.309
6 33 Excellence Porsche 坂本祐也/山下健太 2'03.794
 
13 55 ARTA CR-Z GT 高木真一/小林崇志 2'10.089