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SUPER GT

round 03

SCHEDULE

May 31 2014, QUALIFYING SUPER GT Round 3

日本オートポリス

#100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GT(小暮卓史/武藤英紀組)が6番グリッドを獲得
#17 KEIHIN NSX CONCEPT-GT(塚越広大/金石年弘組)は7番グリッドから明日の決勝レースに挑む
GT300では#55 ARTA CR-Z GT(高木真一/小林崇志組)が2番グリッド獲得

2014年5月31日(土)・予選  会場:オートポリス(4.674km)  天候:晴れ  気温:28℃(14:00時点)  
路面温度:40℃(14:00時点)  コースコンディション:ドライ

5月31日(土)、大分県日田市のオートポリスにおいて、2014 オートバックス SUPER GT第3戦「SUPER GT IN KYUSHU 300km」が開幕し、公式予選が行われました。

  • RAYBRIG NSX CONCEPT-GTRAYBRIG NSX CONCEPT-GT
  • RAYBRIG NSX CONCEPT-GTRAYBRIG NSX CONCEPT-GT
  • KEIHIN NSX CONCEPT-GTKEIHIN NSX CONCEPT-GT
  • ARTA NSX CONCEPT-GTARTA NSX CONCEPT-GT
  • ウイダー モデューロ NSXウイダー モデューロ NSX
  • Epson NSX CONCEPT-GTEpson NSX CONCEPT-GT
  • ARTA CR-Z GTARTA CR-Z GT

例年、9月下旬から10月上旬ごろに開催されてきたオートポリス大会ですが、今年はシーズンの前半、第3戦として実施されます。サーキットのある大分県日田市周辺はここ数日、気温が30℃を越える真夏日が続いており、この日も午後3時前に国内で最も高い、最高気温35.6℃を記録しました。山間に位置するオートポリスでは午後2時の段階で気温28℃にとどまりましたが、この真夏並みの暑さ、そして高い路面温度にどう対処するかがレースを戦ううえでの1つのカギになるとみられています。

午前9時から2時間にわたり行われた公式練習では、セッションの早い段階で#100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GT(小暮卓史/武藤英紀組)が1分37秒029をマークして4番手につけました。その後、GT300クラスの占有走行時間が始まる10時40分まで#100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GTは4番手のポジションをキープしていましたが、セッションの終盤10分間に行われたGT500クラスの占有走行時間中に3チームがこのタイムを上回り、#100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GTは7番手となって公式練習を終えました。同じセッションで#18 ウイダー モデューロ NSX CONCEPT-GT(山本尚貴/ジャン・カール・ベルネ組)は10番手、#8 ARTA NSX CONCEPT-GT(ヴィタントニオ・リウッツィ/松浦孝亮組)は13番手、#17 KEIHIN NSX CONCEPT-GT(塚越広大/金石年弘組)は14番手、#32 Epson NSX CONCEPT-GT(中嶋大祐/ベルトラン・バゲット組)は15番手のタイムを記録しました。

2段階のノックアウト方式による公式予選は午後2時15分に始まりました。予選1回目にはGT500クラスの全15台が出走、ここでトップ8に入ったチームが予選2回目に進出できます。なお、スターティンググリッドの9番手から15番手までは予選1回目の結果、ポールポジションから8番手までは予選2回目の結果によってそれぞれ決まります。

予選1回目を担当するドライバーは、#8 ARTA NSX CONCEPT-GTが松浦選手、#17 KEIHIN NSX CONCEPT-GTが塚越選手、#18 ウイダー モデューロ NSX CONCEPT-GTが山本選手、#32 Epson NSX CONCEPT-GTが中嶋選手、#100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GTが小暮選手でした。

予選1回目が始まると、#32 Epson NSX CONCEPT-GTはいち早く走行を開始。1分37秒617を記録して暫定のトップに立ちました。その後、15分間のセッションが残り7分ほどになると、ほかのチームも続々とタイムアタックを開始します。ところが、タイヤやブレーキが十分に温まってベストタイムが記録されるようになった残り3分の段階で、ライバルチームの1台がコースアウト。セッションは赤旗中断となりました。

5分ほどの中断後、残り3分間の予定でセッションは再開されました。ここで#100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GTは1分36秒147を記録して5番手となり、予選2回目へ進出を決めました。また、セッションの終了間際には#17 KEIHIN NSX CONCEPT-GTが1分36秒269を記録して6番手に滑り込み、同じく予選2回目の進出を決めました。

一方、#8 ARTA NSX CONCEPT-GTは9番手、#18 ウイダー モデューロ NSX CONCEPT-GTは10番手、#32 Epson NSX CONCEPT-GTは13番手となり、それぞれこの段階で決勝のスターティンググリッドが確定しました。

予選2回目は午後3時8分に開始されました。#100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GTに乗るのは武藤選手、#17 KEIHIN NSX CONCEPT-GTに乗るのは金石選手です。

各チームは12分間のセッションの残り8分ごろから次々とコースイン、タイムアタックに挑みました。ここで#100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GTは1分36秒292をマークして6番グリッドを手に入れました。そして#17 KEIHIN NSX CONCEPT-GTは1分36秒606を記録し、7番グリッドを獲得しました。

一方、GT300クラスに参戦している#0 MUGEN CR-Z GT(中山友貴/野尻智紀組)と#55 ARTA CR-Z GT(高木真一/小林崇志組)は、予選1回目で#55 ARTA CR-Z GTが2番手、#0 MUGEN CR-Z GTが4番手のタイムをマークし、予選2回目へと進出します。予選2回目では、#55 ARTA CR-Z GTは最終のアタック中に走路妨害に遭い、ポールポジション獲得は逃したものの、2番手を獲得。#0 MUGEN CR-Z GTは9番手に入り、いずれも上位入賞が狙える好ポジションから決勝に挑みます。

明日は午前9時から30分間にわたってフリー走行を行った後、午後2時に決勝レース(65周)のスタートが切られます。

コメント

松本雅彦 | Honda GTプロジェクトリーダー
「本大会と第4戦SUGO大会については、富士仕様相当の、ダウンフォースが小さなエアロダイナミクスで走行することが先ごろルールで決められました。この状態でオートポリスを走行するのは今回が初めてですが、マシンの仕上がりとしてはまずまず順調でした。オートポリスでは、決勝レース中にピックアップ(ゴムの塊がタイヤの表面について、タイヤが本来の性能を発揮できなくなる現象)が発生してペースダウンを強いられることが多々ありますので、明日はこの点をきちんと対策し、タイヤをいかにうまく使うかが勝負のカギを握ると思います。今シーズンはHondaとしてまだ一度も表彰台に上っていないので、明日は表彰台を目標に戦っていくつもりです」

小暮卓史選手(6番手 #100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GT)
「Q1では何よりもグリッドに残るということが大事なので、それが果たせてよかったです。マシンもまとまりがでてきていますし、着実によくなってきています。明日の決勝では悪いグリッドではないので、プッシュしてベストを尽くし、ポイントは確実に取りたいと思っています」

武藤英紀選手(6番手 #100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GT)
「今週はニュータイヤを履けず、公式練習では2周しか走れなかったので、ちょっと不安がありました。ただ、予選での小暮選手のアタックがいいお手本となり、それを基に攻略に努めました。途中でミスをしたので、もう少しタイムアップはできたと思いますが、マシンも徐々に仕上がってきているし、確実に前進しているので、いい流れだと思います。気温が高く、明日もタフな戦いになると思いますが、最低でも今の予選順位でゴールしたいです」

塚越広大選手(7番手 #17 KEIHIN NSX CONCEPT-GT)
「公式練習では思うようなマシンに仕上がらなかったので、Q1に向けてセッティングを変更しました。その結果、マシンがすごくよくなりました。赤旗中断後、もう一度タイムが出るかどうか不安でしたが、何とかQ1を突破することができました。明日もこのいい流れを続けられるようにしたいと思います。オートポリスはタイヤカスのピックアップやタイヤがたれるなど、長いレースになると後半にいろいろなことが起きますが、ちゃんとマシンを前へと運べば、上位フィニッシュできるチャンスはあるので、それを目指してがんばります」

金石年弘選手(7番手 #17 KEIHIN NSX CONCEPT-GT)
「公式練習ではセッティングがうまくいかず、時間にも追われてしまったので、予選に向けてチームやエンジニアなどと話し合い、大きくセッティングの方向性を変えました。それが奏功し、マシンの戦えるポテンシャルが出てきました。決勝ではタイヤカスのピックアップなど、いろいろと問題が起こることもあるので、そこに気を付けて表彰台を狙いたいです」

予選リザルト

GT500
順位 No. マシン ドライバー タイム
1 23 MOTUL AUTECH GT-R 松田次生/R.クインタレッリ 1'34.523
2 46 S Road MOLA GT-R 本山哲/柳田真孝 1'34.792
3 1 ZENT CERUMO RC F 立川祐路/平手晃平 1'35.683
4 12 カルソニックIMPUL GT-R 安田裕信/J.P.デ・オリベイラ 1'35.711
5 37 KeePer TOM'S RC F 伊藤大輔/A.カルダレッリ 1'35.892
6 100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GT 小暮卓史/武藤英紀 1'36.292
 
7 17 KEIHIN NSX CONCEPT-GT 塚越広大/金石年弘 1'36.606
9 8 ARTA NSX CONCEPT-GT ヴィタントニオ・リウッツィ/松浦孝亮 1'36.631
10 18 ウイダー モデューロ NSX CONCEPT-GT 山本尚貴/ジャン・カール・ベルネ 1'36.942
13 32Epson NSX CONCEPT-GT 中嶋大祐/ベルトラン・バゲット 1'37.617
GT300
順位 No. マシン ドライバー タイム
1 61 SUBARU BRZ R&D SPORT 佐々木孝太/井口卓人 1'45.335
2 55 ARTA CR-Z GT 高木真一/小林崇志 1'45.503
3 3B-MAX NDDP GT-R 星野一樹/L.オルドネス 1'46.551
4 60 TWS LM corsa BMW Z4 飯田章/吉本大樹 1'46.578
5 11 GAINER DIXCEL SLS 平中克幸/B.ビルドハイム 1'46.672
6 31 OGT Panasonic PRIUS 新田守男/嵯峨宏紀 1'46.788
 
9 0 MUGEN CR-Z GT 中山友貴/野尻智紀 1'47.178