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全日本選手権スーパーフォーミュラ

round 04

SCHEDULE

August 22 2015, QUALIFIYING 2015 Japanese Championship SUPER FORMULA Round4

日本ツインリンクもてぎ

#40 野尻智紀選手(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)がツインリンクもてぎで2年連続のフロントローを獲得

2015年8月22日(土)・予選  会場:ツインリンクもてぎ(4.801km)  
気温:31℃(13:15時点)  路面温度:40℃(13:15時点)  コースコンディション:ドライ

8月22日(土)、栃木県芳賀郡茂木町のツインリンクもてぎにおいて、2015年全日本選手権スーパーフォーミュラ シリーズ第4戦の公式予選が開催されました。

本大会は、全8戦で繰り広げられるスーパーフォーミュラ シリーズの折り返しにあたりますが、後半戦のスタートを前にして、シリーズに参加する19台は全車、新エンジンへの換装を行いました。Hondaが開発した新仕様のエンジンは、これまでと同じ扱い易さを保ちながら、ピークパワーをより引き上げた特性を得ています。

  • 野尻智紀選手野尻智紀選手
  • 野尻智紀選手野尻智紀選手
  • 山本尚貴選手山本尚貴選手
  • 中嶋大祐選手中嶋大祐選手
  • ナレイン・カーティケヤン選手ナレイン・カーティケヤン選手
  • 小暮卓史選手小暮卓史選手
  • 伊沢拓也選手伊沢拓也選手
  • 塚越広大選手塚越広大選手
  • ベルトラン・バゲット選手ベルトラン・バゲット選手

予選が行われた本日は朝から曇りがちでしたが、午後に入ると強い日差しが照りつけ、やや蒸し暑く感じられる一日となりました。ただし、一日を通して雨が降ることはなく、すべての走行セッションはドライコンディションのもとで行われました。

スーパーフォーミュラの公式予選は3段階のノックアウト方式で行われます。Q1の上位14台がQ2へ、Q2の上位8台がQ3へ、そしてQ3で上位8台の最終グリッドが決定します。

予定通り午後1時15分にQ1が始まると19台のマシンは次々とコースインし、1回目のタイムアタックを行いました。この段階では#64 中嶋大祐選手(NAKAJIMA RACING)が1分34秒019を記録して2番手につけました。その後、各ドライバーはいったんピットに戻り、タイヤ交換や最終的なマシンセッティングなどを行った後、2度目のタイムアタックに臨みました。

ここでHonda勢のトップに立ったのはやはり#64 中嶋選手でした。タイムはトップと0.243秒差の1分33秒490で、これは全体の4番手に相当するものです。そして#40 野尻智紀選手(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が1分33秒523で5番手、#41 ナレイン・カーティケヤン選手(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)は1分33秒673で8番手、#11 伊沢拓也選手(REAL RACING)は1分33秒834で10番手、#16 山本尚貴選手(TEAM 無限)は1分33秒858で12番手、#34 小暮卓史選手(DRAGO CORSE)は1分34秒132で14番手となり、6台のHondaマシンがQ2進出を決めました。

一方、#10 塚越広大選手(REAL RACING)は15番手、#65 ベルトラン・バゲット選手(NAKAJIMA RACING)は16番手で、この段階で決勝のスターティンググリッドが確定しました。

Q2は午後1時45分から7分間にわたって行われました。ここでは#40 野尻選手が1分33秒242で5番手、#16 山本選手は1分33秒260で7番手となり、Q3進出を果たしましたが、1分33秒420を記録した#64 中嶋選手は惜しくも9番手、#41 カーティケヤン選手は11番手、#34 小暮選手は13番手、#11 伊沢選手は14番手となり、Q2突破はなりませんでした。

7分間で実施されるQ3は午後2時2分のスタート。ここでは#40 野尻選手が1分32秒677をマークして一時トップに立ちましたが、その直後にライバルのひとりが1分32秒657を記録したため、#40 野尻選手は僅差で自身初のポールポジションを逃し、フロントローの2番グリッドから明日の決勝レースに挑むことが決まりました。そして#16 山本選手はQ2のタイムを更新することができず、1分33秒700で8番手となりました。

23日(日)は、午前8時50分から30分間のフリー走行を行ったあと、午後3時に52周の決勝レースのスタートが切られます。

コメント

佐伯昌浩(Masahiro Saiki) |「HR-414E」 開発責任者
「今シーズンの前半戦で用いたエンジンは『チームとドライバーにとって扱い易い』をテーマに開発したもので、これについてはしっかりと目標を達成できたと考えています。そこで後半戦に向けては、この扱い易さをキープしたまま、ピークパワーを引き上げる方向で開発を行いました。テストの結果、狙い通りの性能を実現できたことを確認しています。ツインリンクもてぎの予選はいつもラップタイムが僅差になりますが、今回もライバル勢と非常に近いタイムを記録しているので、Hondaとライバルのエンジンに性能の差はほとんどないと考えています。今日の予選では野尻選手が大活躍してくれました。明日のレースでもスタートを決めてくれれば、結果はおのずとついてくるでしょう」

野尻智紀選手(2番手 #40 DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
「朝のフリー走行が終わった段階では、予選で2番手になれるなんて考えられませんでした。トップとのタイム差も小さくなかったので、これまで集めたデータを最大限活用してチームと検討を行いました。その結果、予選ではいい感触を得ることができ、Q1からQ3に至る路面状況の変化に比例してタイムを伸ばすことができました。一時はトップになれるかもしれないという期待を抱いていたのですが、最終的に2番手に終わって悔しく思っています。明日はこの悔しさをバネにして全力で戦うつもりです」

山本尚貴選手(8番手 #16 TEAM 無限)
「フリー走行の段階ではマシンの感触があまりよくなかったので、いろいろと調整を行ったのですが、結果的には最初のつまずきを取り戻せなかったように思います。それでもQ3まで残れましたが、そのタイムアタックでミスをして8番手に終わってしまいました。とはいえ、現状の自分のドライビングとマシンの仕上がりでは、仮にミスをしなかったとしてもトップ3は難しかったかもしれません。明日は多くの燃料を積むので、状況が変わってくる可能性もあります。このコースは追い越しが難しいので楽観はできませんが、自分のベストを尽くして明日の決勝レースに挑みます」

中嶋大祐選手(9番手 #64 NAKAJIMA RACING)
「今回のレースに先立ってチームがセッティングについていろいろ検討をしてくれたおかげで、今までよりもかなりいいフィーリングでドライビングできました。ただし、予選を通じてライバルがどんどんタイムを短縮していったのに対し、自分自身はそこに追いついていけなかったという反省があります。わずかな差でQ3に進出できなかったのは本当に残念ですが、明日はスタートを決めれば上位に食い込むチャンスは十分にあると思うので、前回のようにアクシデントに巻き込まれないように注意しながらがんばります」

予選リザルト

順位 No. ドライバー マシン タイム
138石浦宏明トヨタ1:32.657
240野尻智紀Honda1:32.677
38小林可夢偉トヨタ1:32.935
419J.P.デ・オリベイラトヨタ1:33.022
51中嶋一貴トヨタ1:33.105
620A.カルダレッリトヨタ1:33.124
 
816山本尚貴Honda1:33.700
964中嶋大祐Honda1:33.420
1141ナレイン・カーティケヤンHonda1:33.546
1334小暮卓史Honda1:33.727
1411伊沢拓也Honda1:33.811
1510塚越広大Honda1:34.247
1665ベルトラン・バゲットHonda1:34.380