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July 18 2015, QUALIFIYING 2015 Japanese Championship SUPER FORMULA Round3
富士スピードウェイ
2015年7月18日(土)・予選 会場:富士スピードウェイ(4.563km) 天候:曇りときどき雨
気温:25℃(14:45時点) 路面温度:25℃(14:45時点) コースコンディション:ウエット
7月18日(土)、静岡県・富士スピードウェイにおいて、2015年全日本選手権スーパーフォーミュラ シリーズ第3戦の公式予選が実施されました。
西日本に大雨を降らせた台風11号はすでに日本海に抜けて熱帯低気圧に変わっていますが、それでもこの日の富士スピードウェイ周辺は、時折り雨が降ったり止んだりであいにくの空模様となりました。
今回も公式予選は3段階のノックアウト方式で行われます。全19台が出走するQ1の上位14台がQ2に進出し、Q2の上位8台がQ3に進出し、決勝レースのスターティンググリッドが決まります。
公式予選のQ1は予定通り午後2時45分に始まりました。この時点では、雨は止んでいたものの、コースはまだ湿った状態でした。このまま雨が降らなければコースコンディションは次第に改善されていきます。しかし、雨がまたいつ降り出すか分からず、そうなるとタイムの更新は難しくなるため、19名のドライバーはレインタイヤを装着すると、セッション開始直後から積極的にアタックを行いました。
ところが、セッションが始まってから7分ほどが経過すると、メインストレートを中心に再び強い雨が降り始めます。運が悪いことに、このときまでに上位に食い込んでいなかったドライバーは、これでタイムを更新するチャンスを奪われ、下位に沈む結果となりました。
20分間のセッションが終了したところで、Honda勢のトップに立ったのは1分42秒827を記録して8番手となった#41 ナレイン・カーティケヤン選手(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)。さらに午前中のフリー走行で3番手を記録する好走をみせていた#64 中嶋大祐選手(NAKAJIMA RACING)は1分43秒073で11番手、#65 ベルトラン・バゲット選手(NAKAJIMA RACING)は1分43秒101で12番手となり、そろってQ2進出を果たしました。一方、#34 小暮卓史選手(DRAGO CORSE)は15番手、#10 塚越広大選手(REAL RACING)は16番手、#40 野尻智紀選手(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)は17番手、#11 伊沢拓也選手(REAL RACING)は18番手、#16 山本尚貴選手(TEAM 無限)は19番手となり、この段階でHonda勢の多くのスターティンググリッドが決定しました。
Q2の開始は午後3時15分。7分間で行われたこのセッションは、当初コースが乾いていったものの、途中で雨が降り出す難しいコンディションとなりました。こうした中、#41 カーティケヤン選手はセッション終盤に自己ベストとなる1分41秒525を記録する見事な手腕を発揮して2番手となったほか、#64 中嶋選手も最後の最後で1分41秒782をマークして5番手に食い込み、2人そろってQ3進出を決めました。一方、#65 バゲット選手は14番手に終わり、Q3進出はなりませんでした。
午後3時32分に始まったQ3は終始、雨が強く降るコンディションの中で行われました。ここでいち早く走行を始めた#41 カーティケヤン選手に対し、#64 中嶋選手は前のドライバーとの間隔を空けるため、あえてゆっくりとコースインしました。結果的に#64 中嶋選手はセッション終盤に1分41秒240の好タイムをマークし、3番グリッドを手に入れました。一方の#41 カーティケヤン選手は1分41秒656で5番手に食い込み、健闘しました。
この結果、明日の決勝レースには、#64 中嶋選手が3番グリッド、#41 カーティケヤン選手が5番グリッド、#65 バゲット選手は14番グリッド、#34 小暮選手は15番グリッド、#10 塚越選手は16番グリッド、#40 野尻選手は17番グリッド、#11 伊沢選手は18番グリッド、#16 山本選手は19番グリッドからスタートすることが決まりました。
55周で競われる決勝レースは、明日の午後2時にスタートが切られます。
佐伯昌浩|「HR-414E」開発責任者
「いつもドライの予選で好成績を収めている山本選手や野尻選手が下位に沈んでしまったのは、ウエットでのセットアップに苦労したのが原因だったようです。ただし、今のところドライバーからエンジンに対する変更のリクエストは届いていません。明日はドライのレースになるという予想なので、レース戦略がカギを握ることになると考えています。富士はほかのサーキットと違ってコース上のオーバーテイクが可能なので、決勝レースでの追い上げについても期待しています。また、今回はクラッチの特性をより扱いやすくし、安定して素早いスタートが切れるように改良したので、この面でも状況が好転すると考えています」
中嶋大祐選手(3番手 #64 NAKAJIMA RACING)
「僕たちは今まで予選でいい順位が得られなかったので、今回のレースに向けては新しいセットアップを用意して持ち込みました。ただし、午前中のフリー走行を走り始めた段階では、ウエットコンディションに対してさらに調整が必要な状態でした。自分としては少し焦っていましたが、チームが落ち着いて対処してくれたので、それが今日の予選結果につながったと考えています。ただし、Q1のときに装着したタイヤはそのときのコンディションにマッチしておらず、このため11番手に沈み込んでしまいましたが、Q2に向けてタイヤを交換したところ、グリップが大幅に改善されたので、それ以降は順調に走行できるようになりました。今日の予選3番手という結果がうれしいものであることは間違いありませんが、大切なのは明日のレースです。明日はドライのレースになりそうですが、まずはそこでいい結果を残したいと思います」
ナレイン・カーティケヤン選手(5番手 #41 DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
「朝のフリー走行ではウエットコンディションのセットアップに手こずりましたが、チームがいくつかの変更を行ってくれた結果、とてもいいマシンに仕上がりました。Q3の最後のアタックでは、セクター1からセクター2にかけて僕たちが最速で、好ポジションが手に入ると期待していましたが、セクター3で僕がミスをしてしまい、5番手に終わりました。この結果は残念ですが、5番グリッドからのスタートであれば決して悪くはありません。僕たちにはとてもいいドライ仕様のセットアップがあるので、明日は思いきってプッシュするつもりです」
ベルトラン・バゲット選手(14番手 #65 NAKAJIMA RACING)
「悪くない予選でした。Q1ではいいタイミングでアタックできましたが、Q2ではタイヤのチョイスでミスを犯してしまいました。チームメートの中嶋選手とは異なる選択で、これが14番手にとどまる要因となりました。とはいえ、中嶋選手がQ3で大健闘して3番グリッドを得たことは、チームにとってすばらしいことだったと思います。今シーズン、僕たちはセットアップの方向性を大幅に見直しました。今回も僕と中嶋選手は異なったセットアップを試し、どの方向性がいいかを探っているところです。ですから、明日は僕か中嶋選手のどちらかがいいペースで走ることができれば、チームは今後さらに躍進できると考えています」
順位 | No. | ドライバー | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | 20 | A.カルダレッリ | トヨタ | 1'40.868 |
2 | 19 | J.P.デ・オリベイラ | トヨタ | 1'41.001 |
3 | 64 | 中嶋大祐 | Honda | 1'41.240 |
4 | 18 | 中山雄一 | トヨタ | 1'41.372 |
5 | 41 | ナレイン・カーティケヤン | Honda | 1'41.656 |
6 | 8 | 小林可夢偉 | トヨタ | 1'41.715 |
14 | 65 | ベルトラン・バゲット | Honda | 1'42.749 |
15 | 34 | 小暮卓史 | Honda | 1'43.224 |
16 | 10 | 塚越広大 | Honda | 1'43.285 |
17 | 40 | 野尻智紀 | Honda | 1'43.791 |
18 | 11 | 伊沢拓也 | Honda | 1'43.882 |
19 | 16 | 山本尚貴 | Honda | 1'44.018 |