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September 27 2014, QUALIFIYING Japanese Championship SUPER FORMULA Series Round 6
スポーツランドSUGO
2014年9月27日(土)・予選 会場:スポーツランドSUGO(3.704km) 天候:曇り、ときどき晴れ
気温:20℃(13:10時点) 路面温度:28℃(13:10時点) コースコンディション:ドライ
9月27日(土)、宮城県柴田郡村田町のスポーツランドSUGOにおいて、2014年全日本選手権スーパーフォーミュラ シリーズ第6戦の公式予選が開催されました。
今シーズンのスーパーフォーミュラも、残すところあと2戦となりました。Hondaは、第4戦もてぎ大会で新仕様エンジンを投入して以来、常にトップクラスの速さを示しており、残る2戦での優勝に強い期待がかかっています。
今大会より、Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト・アドバイザーを務める道上龍が、新チーム“DRAGO CORSE”(ドラゴ コルセ)を結成し、スーパーフォーミュラ シリーズに参戦することになりました。道上は1998〜2006年に当時の国内最高峰フォーミュラカーシリーズにドライバーとして出場した経験を持っています。ドライバーを務めるのは、今季ヨーロッパに活動の拠点を移してGP2シリーズに参戦してきた伊沢拓也選手です。
この日は、午前9時から1時間にわたってフリー走行を行ったあと、午後1時10分からノックダウン方式の公式予選が行われました。ノックダウン方式とは、全車が出走する20分間の第1セッション(Q1)の結果から、上位14台が第2セッション(Q2)に進出し、続いて行われる7分間のQ2で上位8台が最終セッション(Q3)に進出。8台による7分間のQ3で、決勝のスターティングポジションが決定されるというものです。
午前中に行われたフリー走行は、途中3度も赤旗中断となる荒れた展開となりました。最初の赤旗はセッション開始後8分ごろ、#34 伊沢選手がエンジントラブルによりコースサイドにマシンを停止したために提示されました。セッションはマシン回収後の9時18分に再開されましたが、そのおよそ10分後にライバル陣営の1台がスピン。やはり10分ほどかけてマシンを回収したあとにセッションは再開されましたが、その約2分後に#1 山本選手が4コーナー付近でコースアウトしてタイヤバリアと接触し、3度目の赤旗が提示されました。ただし、3度の赤旗中断にもかかわらず、セッションは予定通り午前10時に終了しました。
このフリー走行では、#1 山本尚貴選手(TEAM 無限)が1分6秒115をマークして3番手となったのに続き、#32 小暮卓史選手(NAKAJIMA RACING)は5番手、#2 中山友貴選手(TEAM 無限)は9番手、#11 ヴィタントニオ・リウッツィ選手(HP REAL RACING)は12番手、#31 中嶋大祐選手(NAKAJIMA RACING)は14番手、#40 野尻智紀選手(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)は15番手、#41 武藤英紀選手(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)は16番手、#10 塚越広大選手(HP REAL RACING)は17番手、#34 伊沢拓也選手(DRAGO CORSE)は20番手となりました。
Q1は、午後1時10分に始まりました。ここでは開始早々に#1 山本選手が1分6秒418を記録してトップに立ちました。さらに開始13分ごろに#32 小暮選手は1分6秒782をマークして3番手に浮上したものの、この直後にエンジントラブルが発生してコース脇にストップ。この影響でセッションは赤旗中断となりました。赤旗の原因を作った#32 小暮選手は、結果の如何にかかわらず、この段階でQ2に出走できないことが決定しました。
14分ほどしてセッションは再開しましたが、#1 山本選手の記録を上回るドライバーは現れず、#1 山本選手はトップでQ1を突破しました。これに続いたのは、セッション終了間際に1分6秒571を記録して2番手となった#11 リウッツィ選手。そして#32 小暮選手は6番手、#40 野尻選手は9番手、#31 中嶋選手は11番手、#10 塚越選手は13番手となり、#32 小暮選手を除く5名のドライバーがQ2進出を決めました。
一方、#2 中山選手は15番手、#34 伊沢選手は18番手、#41 武藤選手は19番手で、いずれもQ2進出はなりませんでした。
Q2は午後1時54分の開始。#1 山本選手は早い段階で1分6秒479を記録して2番手に立ちましたが、チェッカーフラッグが振り下ろされる直前にライバル陣営の1台がコースアウトしたため、セッションはまたもや赤旗中断となりました。ただし、この段階ではまだアタックを終えていないドライバーが多かったため、およそ11分間の中断後に2分20秒間でセッションの残り部分が実施されることになります。ここで1分6秒309のベストタイムを記録してトップに浮上したのが#40 野尻選手。#1 山本選手は結果的に4番手でこのセッションを終えました。そして#10 塚越選手は7番手となり、以上の3名がQ3進出を決めました。なお、#31 中嶋選手は10番手、#11 リウッツィ選手は12番手、このセッションへの出走が認められなかった#32 小暮選手は14番手となり、Q3に駒を進めることができませんでした。
Q3は午後2時24分から7分間にわたって実施されました。このセッションでは#40 野尻選手がいち早く1分5秒986をマークしてトップに立ちましたが、その直後に#1 山本選手が1分5秒894で#40 野尻選手のタイムを上回り、首位に浮上しました。結局、この2人をしのぐドライバーは現れず、#1 山本選手はポールポジションを獲得、#40 野尻選手も2番グリッドを手に入れ、Hondaはフロントローの独占に成功しました。なお、#10 塚越選手はこのセッションで8番手となりました。
29日(日)は、午前9時15分より30分間のフリー走行を行ったあと、午後3時に決勝レース(68周)のスタートが切られます。
佐伯昌浩(Masahiro Saiki)|「HR-414E」開発責任者
「SUGOにやってくる前から、Hondaの日本人ドライバーがライバル陣営の外国人ドライバーを上回るポジションを手に入れられるとの感触はつかんでいたので、この結果は予想の範囲内です。ただし、小暮選手と伊沢選手にエンジントラブルが起きてしまったことは残念でした。塚越選手も昨日から電気系トラブルに見舞われており、これが今日の成績に影響を与えたようです。そういう意味では、フロントローを独占した喜びも半減してしまったというのが正直なところです。エンジン自体は、この仕様を投入した第4戦もてぎ大会以降、大きな開発は行っていません。したがって、シャシーの煮詰めが進んだことが、この結果をもたらしたものと考えています。明日の決勝ではレース中のピットストップは義務づけられていませんが、レース距離が250kmを越えているので、無給油で走りきるのは基本的に不可能でしょう。まずは山本選手と野尻選手がしっかりとスタートを決めてくれれば、SUGOは決して抜きやすいコースではないので、結果はおのずとついてくると考えています」
山本尚貴選手(ポールポジション #1 TEAM 無限)
「フリー走行では自分のミスでクラッシュし、チームに余計な仕事を増やしてしまって申し訳なく思っています。ただ、チームがマシンを一生懸命に直してくれて、ほぼ完ぺきな状態に戻っていたので、これならポールポジションが取れるなと思っていました。予選では、Q1でトップタイムを出せたので、Q2では方向性を探るためにセットを変更し、Q1とQ2の間を取ってQ3に臨みました。Q3ではミスがあった中でもうまくまとめられて、ポールポジションを獲得できました。マシンもエンジンもとてもいい状態ですし、チームのみんなに感謝しています。明日は、まずはしっかりスタートを決めたいです。それがすべてだと思っています」
野尻智紀選手(2番手 #40 DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
「スポーツランドSUGOをこのマシンの速さで走ることが初めてだったので、はじめはスピード負けしている部分がありました。前戦のオートポリスからの課題だったのですが、狭いサーキットのスピード感に慣れるのが難しく、セットアップの面でもチームの足を引っ張っていたと思います。予選では自分のドライビングをしっかり見直し、詰められる場所を認識して走行していったら、どんどんよくなりました。僅差での2番手なので、正直悔しいという気持ちはありますが、とてもいいポジションですし、明日につながる走りができています。決勝はオートポリスの際もひどいスタートだったので、スタートが上手なチームメートの武藤選手を参考にして、いい勝負をしたいと思います」
塚越広大選手(8番手 #10 HP REAL RACING)
「昨日から今朝にかけてトラブルがあり、細かい詰めが全然できなかったので、それができていればもう少し上位で戦えたかと思います。バタバタとトラブルがあった中でQ3まで残れたので、悪くはないですが、ちょっと残念です。SUGOは最後まで集中してないといけないサーキットなので、最後までプッシュしていきます。前戦のオートポリスではいいレースができたので、今回も上位で帰ってきたいと思います」
順位 | No. | ドライバー | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | 1 | 山本尚貴 | Honda | 1'05.894 |
2 | 40 | 野尻智紀 | Honda | 1'05.986 |
3 | 36 | A.ロッテラー | トヨタ | 1'06.058 |
4 | 3 | J.ロシター | トヨタ | 1'06.096 |
5 | 38 | 石浦宏明 | トヨタ | 1'06.150 |
6 | 37 | 中嶋一貴 | トヨタ | 1'06.370 |
8 | 10 | 塚越広大 | Honda | 1'06.466 |
10 | 31 | 中嶋大祐 | Honda | 1'06.755 |
12 | 11 | ヴィタントニオ・リウッツィ | Honda | 1'06.802 |
14 | 32 | 小暮卓史 | Honda | 1'06.782 |
15 | 2 | 中山友貴 | Honda | 1'07.125 |
18 | 34 | 伊沢拓也 | Honda | 1'07.869 |
19 | 41 | 武藤英紀 | Honda | 1'08.032 |