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全日本選手権スーパーフォーミュラ

round 03

SCHEDULE

July 12 2014, QUALIFIYING Japanese Championship SUPER FORMULA Series Round 3

日本富士スピードウェイ

Q3に進出した#1 山本尚貴選手が7番グリッドを獲得
#40 野尻智紀選手は10番グリッド、#2 中山友貴選手は12番グリッドから明日の決勝に挑む

2014年7月12日(土)・予選  会場:富士スピードウェイ(4.563km)  天候:曇り 気温:26℃(14:40時点)
路面温度:33℃(14:40時点)  コースコンディション:ドライ

7月12日(土)、静岡県・富士スピードウェイにおいて、2014年全日本選手権スーパーフォーミュラ シリーズ第3戦の公式予選が開催されました。

  • 山本尚貴選手山本尚貴選手
  • 野尻智紀選手野尻智紀選手
  • 中山友貴選手中山友貴選手
  • 中嶋大祐選手中嶋大祐選手
  • 塚越広大選手塚越広大選手
  • 小暮卓史選手小暮卓史選手
  • ヴィタントニオ・リウッツィ選手ヴィタントニオ・リウッツィ選手

本年より車両規則が一新されたスーパーフォーミュラの第3戦は、前回と同じく富士スピードウェイが舞台となります。ただし、レース1は25周/114.075km、レース2は35周/159.705kmの2レース制で行われた第2戦に対し、今回は55周/250.965kmの1レース制で開催されることが最大の違いとなります。

決勝レースの大きな見どころの1つであるピットストップは、今回は規則による義務付けこそありませんが、たとえ燃料満タンでスタートしても、給油なしで250kmを走りきるのは極めて困難なのが実情です。従って、各チームともレース中に少なくとも1回のピットストップを行う見通しですが、これをどのタイミングで行うかが勝敗を分ける1つのポイントになると考えられます。

予選は今回も3段階のノックアウト方式で行われます。全19台が出走するQ1の上位14台がQ2に進出し、Q2の上位8台がQ3に進出します。決勝レースのスターティンググリッドは、1〜8番手はQ3の結果、9〜14番手はQ2の結果、そして15〜19番手はQ1の結果に基づいて決めます。

台風8号が通り過ぎた直後の前日は、各地で真夏日を記録しました。予選日の静岡県地方は朝のうちこそ強い日差しがあったものの、昼前後から曇り空となりました。ただし、午前中に行われたフリー走行も、午後に行われた公式予選も、幸いに雨が降り始めることはなく、ドライコンディションのもとで実施されました。

予定より15分遅い午前9時30分から1時間にわたって行われたフリー走行では、1分24秒950をマークして8番手となった#1 山本尚貴選手(TEAM 無限)がHonda勢のトップ。以下、#40 野尻智紀選手(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)は9番手、#41 武藤英紀選手(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)は12番手、#31 中嶋大祐選手(NAKAJIMA RACING)は14番手、#32 小暮卓史選手(NAKAJIMA RACING)は15番手、#11 ヴィタントニオ・リウッツィ選手(HP REAL RACING)は16番手、#10 塚越広大選手(HP REAL RACING)は17番手、#2 中山友貴選手(TEAM 無限)は18番手となりました。

公式予選は予定通り午後2時45分にスタートしました。ただし、Q1が始まって7分ほど経ったところでライバルの1台がコースアウト。このマシンを排除するためにセッションは7分間ほど中断されました。ここでもHondaのトップに立ったのは#1 山本選手で、1分24秒624をマークして7番手につけました。これに続いたのは1分24秒728を記録して8番手となった#40 野尻選手。さらに#31 中嶋選手は1分24秒988で12番手、#10 塚越選手は1分25秒054で13番手、#2 中山選手は1分25秒232で14番手となり、以上5名のドライバーがQ2進出を決めました。一方、#32 小暮選手は1分25秒393で16番手、#11 リウッツィ選手は1分25秒430で17番手、#41 武藤選手は1分25秒550で18番手となり、惜しくもQ2進出はなりませんでした。

Q2の開始は午後3時19分。7分間で行われたこのセッションでは、1分24秒259を記録して8番手に食い込んだ#1 山本選手が、Honda勢のなかでは唯一、Q3進出を果たしました。一方、#40 野尻選手は1分24秒366で10番手、#2 中山選手は1分24秒936で12番手、#31 中嶋選手は1分24秒955で13番手、#10 塚越選手は1分25秒070で14番手に終わりました。

Q3が午後3時36分に始まると、#1 山本選手は出走するドライバーのなかでは最後となる8番目にコースインしました。そして計測ラップの1周目に1分25秒411を記録してトップに立った#1 山本選手は、2周目にこの週末の自己ベストとなる1分23秒965をマークして5番手となります。しかし、3周目のタイムは1分24秒326で記録更新を果たせず、最終的に7番手となりました。

この結果、決勝レースには、#1 山本選手は7番グリッド、#40 野尻選手は10番グリッド、#2 中山選手は12番グリッド、#31 中嶋選手は13番グリッド、#10 塚越選手は14番グリッド、#32 小暮選手は16番グリッド、#11 リウッツィ選手は17番グリッド、#41 武藤選手は18番グリッドからスタートすることになりました。

55周で競われる決勝レースは、午後2時にスタートが切られます。

コメント

佐伯昌浩(Masahiro Saeki) | 「HR-414E」 開発責任者
「気温が高くなり、湿度も上がると、エンジン本体はもちろんのこと、タービンにとっても厳しいコンディションとなります。この点はライバル陣営も同じでしょうが、このためエンジンの使い方の部分で今回はやや抑え気味の設定にしています。その代わり、しっかり走り込むことでシャシー側のセットアップを進めることに今回は主眼を置きました。前回の第2戦に比べてトップとのタイム差は縮んでいますが、これは車体側のセットアップが改善されたことが主な理由だと思います。開幕戦からここまで基本的に同じエンジンを使ってきましたが、このエンジンにとっては今回が最後のレースとなるので、明日の決勝では少し攻めた使い方をするつもりです。明日は山本選手に表彰台を目標にがんばってほしいと思います」

山本尚貴選手(7番手 #1 TEAM 無限)
「結果としてQ3に進出できましたが、7番手という順位にはまったく満足していません。僕たちは優勝を目指して戦っているので、もっと全体的なレベルアップを図りたいと思います。ただし、今回は車体やエンジンを少しずつ改良することで、トップとのタイムは少し縮めることができました。この点は確実に進歩しているので、評価できると思います。今回の富士までは、基本的にこれまでと同じエンジンなので、明日のレースは最後まで辛抱強く戦うしかないと考えています。ただし、レース距離は長くなっているので、チャンスは増えると思います。まずはしっかりと生き残り、どんなチャンスも逃さないよう、常にいい位置につけて走り続けるつもりです」

野尻智紀選手(10番手 #40 DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
「Q3に進出できなかったのは悔しいですね。Q2はQ1と同じセッティングで走って、これはうまく機能し、自分のアタックにもミスはありませんでした。ただ、セクターごとのタイムを見ていくと、アタック2周目のセクター1が速かったのに、それに続くセクター2、セクター3が1周目より落ちていたので、結果的にQ3進出を逃してしまいました。決勝レースに向けては、すでにいいレースセットアップが見つかっているほか、明日の朝にもまた走れるので、まだ改善できる部分は残っていると思います。だから、前回のようなミスを犯すことなく、なんとかしてポイントを持ち帰りたいと考えています」

中山友貴選手(12番手 #2 TEAM 無限)
「フリー走行ではあまり満足のいくタイムは出ませんでしたが、改善できる点がいくつかあることが分かっていたので、Q2にはなんとか進出できると思っていました。ただし、Q2ではトラフィックに引っかかってしまい、思うようにタイムアップできなかったことが悔やまれます。明日は、いつもより少し前のグリッドからレースに挑めるので、スタートを決めて、できるだけたくさんオーバーテイクをしたいと思っています」

中嶋大祐選手(13番手 #31 NAKAJIMA RACING)
「前回も今回も予選順位はほとんど変わっていませんが、今回は着実に進化していることを実感できたので、その点では納得しています。第2戦以降、サスペンションのセットアップを見直していますが、これがダラーラというマシンに合ってきているようです。ただし、僕たちはHondaのトップと比べてもまだ差をつけられているので、明日の決勝レースでは、これまでのデータを見直したうえで自分も精一杯がんばり、ポイントの獲得を目標に全力を尽くすつもりです」

予選リザルト

順位 No. ドライバー マシン タイム
1 8 A.カルダレッリトヨタ1'23.667
2 19J.P.デ・オリベイラトヨタ1'23.729
33J.ロシタートヨタ1'23.730
437中嶋一貴トヨタ1'23.751
538石浦宏明トヨタ1'23.858
636A.ロッテラートヨタ1'23.943
 
71山本尚貴Honda1'23.965
1040野尻智紀Honda1'24.366
122中山友貴Honda1'24.936
1331中嶋大祐Honda1'24.955
1410塚越広大Honda1'25.070
1632小暮卓史Honda1'25.393
1711ヴィタントニオ・リウッツィHonda1'25.430
1841武藤英紀Honda1'25.550