ROUND 01

オーストラリアオーストラリア フィリップアイランド・サーキット 2017.02.26(日)・WSB 決勝

ブラドルが両レースで15位。ヘイデンはレース1で11位、レース2は転倒リタイアに終わる

ブラドルが両レースで15位。ヘイデンはレース1で11位、レース2は転倒リタイアに終わる

2017年2月25日(土)~26日(日)  会場:フィリップアイランド・サーキット
天候:25日/晴れ、26日/晴れ  気温:25日/25℃、26日/24℃
コースコンディション:25日/ドライ、26日/ドライ  観客:6万101人

2017年のシーズン開幕戦となる第1戦オーストラリア大会が、24日から26日までの3日間、メルボルン近郊のフィリップアイランドで開催されました。今年は初日こそ雲の多い一日となりましたが、決勝レースが行われた土曜日、日曜日は青空が広がる絶好のコンディションとなりました。

ニッキー・ヘイデンニッキー・ヘイデン

ステファン・ブラドルステファン・ブラドル

今年、Honda World Superbike Teamはレッドブルをメインスポンサーに迎え、チーム名も「Red Bull Honda World Superbike Team」になりました。ライダーは、今年で2年目を迎えるニッキー・ヘイデンに加え、11年のMoto2チャンピオンで12年から14年までLCR HondaからMotoGPクラスに参戦していたステファン・ブラドルを迎えました。

Hondaは、昨年10月に新たな電子制御システムを採用した「CBR1000RR Fireblade SP」と「CBR1000RR Fireblade SP2」を発表。17年シーズンは「CBR1000RR Fireblade SP2(以下、CBR1000RR SP2)」をベースにしたマシンで戦います。開幕戦オーストラリア大会に向けてRed Bull Honda World Superbike Teamは、1月にスペイン・ヘレスとポルトガル・ポルティマオでニューマシンのシェイクダウンを行い、開幕戦の舞台となるフィリップアイランドに挑みました。

開幕に先立ち、20日と21日には公式テストが行われ、チームは新しいマシンのセットアップを進めました。しかし、開幕戦に向けて十分なテストができたとは言えず、3日間を通じてCBR1000RR SP2のパフォーマンスを十分に発揮することができませんでした。

スーパーバイク世界選手権で参戦2年目を迎える、2006年MotoGPチャンピオンのヘイデンは、金曜日のフリー走行で8番手タイムをマーク。土曜日のスーパーポールでもタイムを更新しますが、ポジションは11番手へと下がりました。そして迎えた決勝レース1では、好スタートを決めトップ集団に加わりますが、周回が進むにつれて、じりじりとポジションを落とす苦しい戦いとなりました。最終的には11位でフィニッシュ。日曜日のレース2もセカンドグループの戦いに加わりますが、ダウンヒルからの右ヘアピンで転倒を喫し、再スタートを切るもマシンのダメージが大きくリタイアとなりました。

CBR1000RR SP2でスーパーバイク世界選手権のデビュー戦に挑んだブラドルは、スペインとポルトガルのテスト、フィリップアイランドの公式テスト、そしてレースウイークに入ってからも着実にセットアップを進めましたが、マシンのパフォーマンスを十分には生かせませんでした。しかし、粘り強い走りで両レースともに15位でフィニッシュし、ポイント獲得を果たしました。

ヘイデン、ブラドルともに、新型マシンの高いポテンシャルを感じているだけにフラストレーションが溜まる戦いとなりました。第2戦タイ大会では、さらに上位を目指すことになります。

コメント

ステファン・ブラドル(スーパーバイク 15位/15位)
レース1後のコメント
ステファン・ブラドル 「初めてのワールドスーパーバイクのレースは簡単ではありませんでした。ブレーキングではいい感じだったので、とてもポジティブでした。しかし、スロットルワークとリアタイヤの動きがうまくつながらず、これが第2レースへの課題となりました。リアタイヤはかなりスピンしました。序盤はタイヤの感触があったのですが、周回するにつれて状況は少しづつ悪くなりました。テストのときに比べたら前進していますが、まだなにかクリアになっていないところがあります。それに取り組み、第2レースに向けてアイディアを出したいです」

レース2後のコメント
「今日のスタートは昨日ほどよくありませんでした。スタート自体は悪くなかったのですが、1コーナーでいいラインを走れず、それが2コーナーに影響してしまいました。スタートで得たアドバンテージを生かせず、いくつかポジションを落してしまいました。今日はいくつか調整してレースに挑みました。その結果フロントはよくなりました。コーナー進入ではアグレッシブなブレーキングができるのですが、コーナー出口の加速が足りませんでした。今のところタイヤの消耗をセーブできないので、レース終盤にペースを維持できません。少なくとも第2グループについていくことはできたし、多くを学ぶことができました。簡単な週末ではありませんでしたが、タイではもっと前進できると思います」

ニッキー・ヘイデン(スーパーバイク 11位/リタイア)
レース1後のコメント
ニッキー・ヘイデン 「レースに向けてできる限りの準備を整え、決勝に向けてセットアップを調整しました。とても重要な部分でしたが、これでとてもいいスタートを切ることができて、しばらく集団についていくことができました。いくつかのコーナーではとても速く走れたのですが、周回が進むにつれて、メインストレートで何度もパスされてしまいました。それからは、追い上げるのが難しかったです。もちろん、トップにもっと近づきたいです。その方がおもしろいですからね。明日もレースがあるので、なにができるか考えたいです」

レース2後のコメント
「今日のような暑いコンディションでは、タイヤを大事に使うためにいくつか調整をしました。この結果、アクセルを開けたときは少しよくなったのですが、ブレーキングでは少し悪くなりました。昨日ほどいいスタートを切ることはできませんでしたが、感触は悪くありませんでした。自己ベストを出すことができたし、セカンドグループで前進しましたが、10コーナーでプッシュしすぎてしまい、転倒しました。今日もベストを尽くしました。できる限り一生懸命走りましたが、思ったようにはいきませんでした。タイでは好転させたいです」

WSB リザルト

レース1

順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
11J.レイカワサキ2233'52.290
27C.デイビスドゥカティ22+0.042
366T.サイクスカワサキ22+1.050
422A.ローズヤマハ22+1.082
52L.キャミアMVアグスタ22+3.002
612X.フォレスドゥカティ22+3.320
1169ニッキー・ヘイデンHonda22+19.344
156ステファン・ブラドルHonda22+28.936

レース2

順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
11J.レイカワサキ2233'52.785
27C.デイビスドゥカティ22+0.025
333M.メランドリドゥカティ22+0.249
422A.ローズヤマハ22+0.956
512X.フォレスドゥカティ22+2.320
666T.サイクスカワサキ22+4.781
156ステファン・ブラドルHonda22+28.440
RT69ニッキー・ヘイデンHonda8+14Laps

WSB ポイントランキング

ライダー

順位 No. ライダー マシン 総合ポイント
11J.レイカワサキ50
27C.デイビスドゥカティ40
366T.サイクスカワサキ26
422A.ローズヤマハ26
512X.フォレスドゥカティ21
62L.キャミアMVアグスタ19
1569ニッキー・ヘイデンHonda5
186ステファン・ブラドルHonda2

ランキング詳細


マニュファクチャラー

順位 コンストラクター 総合ポイント
1カワサキ50
2ドゥカティ40
3ヤマハ26
4MVアグスタ19
5アプリリア15
6BMW12
7Honda6

ランキング詳細


フォトギャラリー

ニッキー・ヘイデン

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ステファン・ブラドル

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ニッキー・ヘイデン

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