round 07

June 30 2013, RACE FIM Superbike World Championship Italy イタリア

SCHEDULE

レイが2戦連続表彰台獲得の2位。ハスラムも両レースでポイントを獲得。

2013年6月30日(日)・決勝  会場:イモラ・サーキット  天候:晴れ
気温:第1レース/25℃、第2レース/28℃  コースコンディション:ドライ  観客:4万8020人(3日間)

レースウイークを通じて好天に恵まれた第7戦イタリア・イモラ大会は、決勝日も青空が広がり、絶好のレース日和となりました。最高気温は28℃。3日間で最も暑い一日となり、コース上では、熱い戦いが繰り広げられました。

  • ジョナサン・レイジョナサン・レイ
  • ジョナサン・レイジョナサン・レイ
  • ジョナサン・レイジョナサン・レイ
  • レオン・ハスラム(#91)レオン・ハスラム(#91)
  • レオン・ハスラム(#91)レオン・ハスラム(#91)
  • ロレンツォ・ザネッティロレンツォ・ザネッティ
  • マイケル・ファン・デル・マークマイケル・ファン・デル・マーク

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今大会で、フリー走行、予選、スーパーポールと、好調な走りをみせたジョナサン・レイ(Pata Honda)は、2戦連続、今季3度目のフロントローとなる2番グリッドから決勝に挑み、両レースで表彰台争いに加わりました。

第1レースでレイは、オープニングラップにミスをして10番手へと大きくポジションを落としました。しかし、2周目には9番手、3周目には8番手と着実にポジションを上げ、レース中盤には、ユージェーヌ・ラバティ(アプリリア)とマルコ・メランドリ(BMW)の3番手争いに加わりました。こうして、序盤の遅れを完全にリカバリーしましたが、ラスト3周で痛恨の転倒を喫し、リタイアに終わりました。

その雪辱に挑んだ第2レースは、好スタートを切ってトム・サイクス(カワサキ)、ダビデ・ジュリアーノ(アプリリア)に続き、トップグループを形成しました。そのあと、ジュリアーノが転倒してレイは2番手に浮上。フリー走行、予選と好調だったレイは、第1レースで優勝し、第2レースでもトップを走るサイクスと互角の走りをみせましたが、勢いに乗るサイクスを捕らえるまではいかず、2位でフィニッシュしました。

今季初優勝は果たせませんでしたが、これで2戦連続、今季3度目の表彰台となりました。シーズン中盤戦になって調子を上げているレイのこれからの戦いが注目されます。

レオン・ハスラム(Pata Honda)は、予選11番手から決勝に挑み、第1レースで10位、第2レースは9位でフィニッシュしました。第3戦オランダ大会の予選で左足を負傷。第5戦ヨーロッパ大会で復帰したものの、予選を終えた段階で欠場、第6戦ポルトガル大会も第1レースを走って欠場を決めています。今大会は足の状態もよくなり、2レースともに完走しました。第1レースでは、ロリス・バズ(カワサキ)やカルロス・チェカ(ドゥカティ)とバトルを繰り広げ、第2レースでも第3グループのバトルに参加しました。10位、9位とまだまだ本来の走りではありませんが、第3戦オランダ大会のケガからやっと復活することができました。

スーパースポーツ世界選手権(WSS)は、スタートして6周目にコース上にオイルが広がって赤旗中断となり、21周のレースを14周に減算して再開、ホームレースに闘志を燃やしたロレンツォ・ザネッティ(Pata Honda)が4位、マイケル・ファン・デル・マーク(Pata Honda)が5位、シェリダン・モライス(PTR Honda)が10位という結果でした。

コメント

ジョナサン・レイ(スーパーバイク リタイア/2位)「今日は複雑な心境でした。今週はずっと、いいペースでしたが、今日のトム選手(サイクス)ほどではありません。彼はまるで蓄えがあったかのようにすばらしい走りをみせました。気温が上がった午後は特にいい走りをしていました。それに比べて私は、第1レースでは大きなミスを犯しました。そのあと、全力で追い上げましたが、ブレーキディスクに振動があり、思うようにプッシュすることができませんでした。さらに残念なことに、表彰台に向けてプッシュしている終盤に転倒してしまいました。第2レースでは、全くミスをせず、全力で走ることができました。最初の5周は前の2人についていくことができず、少しずつリードを広げられました。トムは0.1秒ずつリードを広げていきました。燃料が満タンで新品タイヤのときに、もっとうまく走れるようにしなければいけません。対照的に、タイヤが消耗してからの問題点がはっきりしました。これは大きな成果であり、気持ちよくイモラを後にすることができます。次のモスクワが楽しみです」

レオン・ハスラム(スーパーバイク 10位/9位)「ケガをしてからちゃんと復帰したレースで、2レースともにトップ10でフィニッシュできてよかったです。まだ、ステップに十分荷重をかけられませんし、苦戦している理由も分かっています。そうした状況の中で、(アイルトン)バドヴィーニ選手(ドゥカティ)や、(ジュール)クルゼール選手(スズキ)、チェカ選手をパスすることができました。これでやっとスタートラインに立てた気がします。次は鈴鹿8時間耐久ロードレースに向けたテストがあります。これから数週間、しっかりトレーニングをして、そのあとはモスクワ大会があります。まだシーズンは半分も終えていません。一歩一歩、本来の走りに戻したいと思います。今後のことを考えれば、今大会の2度のトップ10フィニッシュは、非常にポジティブでした」

ロレンツォ・ザネッティ(スーパースポーツ 4位)「ホームレースで表彰台争いができたことは、とてもうれしいことです。しかし、最初のレースで、ほかのライダーがまっすぐ横切ってきたため、ポジションを落としてしまいました。そういう走りに怒りを感じますし、それが再開したレースのグリッドにも影響しました。しかしそれもレースです。仕方ないのかもしれません。一生懸命プッシュして、冷静になってよいリズムを取り戻さなければなりませんでした。(ケナン)ソフォーグル選手(カワサキ)と(ウラジミール)レオーノフ選手(ヤマハ)が、僕よりも軟らかいタイヤを使っていたので、表彰台争いができるかもしれないと思いました。最終的に4位でしたが、前戦ポルトガル大会に比べれば、いい週末になりました。チャンピオンシップではまずまずのポジションにいます。チームも満足していると思います。引き続きがんばれば、表彰台に上がれる日もやってくると思います」

マイケル・ファン・デル・マーク(スーパースポーツ 5位)「最初のスタートはよく、表彰台争いができるグループにいました。自分のペースもよかったので、ほかのライダーよりも速く感じられましたし、様子を見ながら走ることができました。そんな中で、オイルがコース上に広がり、赤旗が出ました。しかし、そのときは丘の上だったので、オイルが出ている場所が分かりませんでした。みんなが無事にその場を通り過ぎたので、それほどひどいと思わなかったのですが、オイルを踏んでリアから転倒しそうになりました。なんとか持ちこたえることができましたが……。どうやって持ちこたえたのか分かりません。再スタート後のレースでは、3番手を走っていました。フィーリングはよかったのですが、フロントをプッシュしすぎて2つポジションを落としてしまい、それ以上速く走ることができませんでした。今日は5番手をキープすることになりましたが満足しています。再スタートのレースで、表彰台争いができなかったのが少し残念ですが、ポイントを獲得することができました」

シェリダン・モライス(スーパースポーツ 10位)「思っていたよりも、いいレースができました。しかし、期待したポジションでの戦いではありませんでした。とてもいいバトルができたと思いますが、トップグループでこのようなバトルがしたかったです。今大会は、大変なレースウイークでした。新しいことをいくつか試しました。サスペンションとハンドリングは最高でした。だれよりもコーナリングは速かったです。明日のテストではもっといいパフォーマンスができるようにがんばりたいです」

決勝

スーパーバイク(レース1)

順位 ライダー マシン 周回数 タイム/差
1T.サイクスカワサキ2137:52.860
2D.ジュリアーノアプリリア21+7.198
3E.ラバティアプリリア21+9.484
4M.メランドリBMW21+10.323
5M.ファブリツィオアプリリア21+18.697
6C.デイビスBMW21+19.531
     
10レオン・ハスラムHonda21+37.507
RT ジョナサン・レイHonda18+3Laps

スーパーバイク(レース2)

順位 ライダー マシン 周回数 タイム/差
1T.サイクスカワサキ2137:51.947
2ジョナサン・レイHonda21+5.032
3S.ギュントーリアプリリア21+10.201
4M.メランドリBMW21+13.120
5C.デイビスBMW21+13.630
6L.バズカワサキ21+23.949
     
9レオン・ハスラムHonda21+40.184

スーパースポーツ

順位 ライダー マシン 周回数 タイム/差
1K.ソフォーグルカワサキ1426:11.297
2S.ロースヤマハ14+3.957
3V.レオーノフヤマハ14+4.409
4ロレンツォ・ザネッティHonda14+6.435
5マイケル・ファン・デル・マークHonda14+9.967
6L.スカッサカワサキ14+13.437
     
10シェリダン・モライスHonda14+29.137
11ラファエレ・デ・ロサHonda14+29.592
13ジャック・ケネディHonda14+29.957
16バラージュ・ネメスHonda14+49.432
17イムレ・トースHonda14+58.132
20アレックス・シャハトHonda14+1:01.082
21ナチョ・カレロ・ペレスHonda14+1:01.334
22イブ・ポルツァーHonda14+1:22.272
23エドゥアルド・ブロヒンHonda13+1Lap
RTダビッド・リンオートナルHonda7+7Laps
RTファブリッツォ・ライHonda3+11Laps
DNSマルコ・ファッカーニHonda --

ポイントスタンディング

ライダー(スーパーバイク)

順位 ライダー マシン 総合ポイント
1 T.サイクス カワサキ 235
2 S.ギュントーリ アプリリア 229
3 E.ラバティ アプリリア 190
4 M.メランドリ BMW 182
5 C.デイビス BMW 154
6 L.バズ カワサキ 136
       
7 ジョナサン・レイ Honda 125
15 レオン・ハスラム Honda 42
23 ジェイミー・スタファー Honda 4
24 秋吉耕佑 Honda 2

マニュファクチャラー(スーパーバイク)

順位 マニュファクチャラー 総合ポイント
1 アプリリア 289
2 カワサキ 259
3 BMW 237
4 Honda 138
5 スズキ 122
6 ドゥカティ 96

ライダー(スーパースポーツ)

順位 ライダー マシン 総合ポイント
1 S.ロース ヤマハ 140
2 K.ソフォーグル カワサキ 106
3 F.フォーレ カワサキ 85
4 マイケル・ファン・デル・マーク Honda 73
5 ロレンツォ・ザネッティ Honda 68
6 L.スカッサ カワサキ 63
       
8 ジャック・ケネディ Honda 47
12 シェリダン・モライス Honda 36
18 ルカ・マルコーニ Honda 17
19 ラファエレ・デ・ロサ Honda 16
24 ガボール・タルマクシ Honda 4
27 ダビッド・リンオートナル Honda 2

マニュファクチャラー(スーパースポーツ)

順位 マニュファクチャラー 総合ポイント
1 カワサキ 155
2 ヤマハ 148
3 Honda 104
4 MVアグスタ 46
5 スズキ 19
6 トライアンフ 6