round 02

April 14 2013, RACE FIM Superbike World Championship Spain スペイン

SCHEDULE

レイが第1レースで4位と、今季初表彰台にあと一歩と迫る。ハスラムは両レースで9位

2013年4月14日(日)・決勝  会場:モーターランド・アラゴン  天候:晴れ  
気温:第1レース/18℃、第2レース/27℃  コースコンディション:ドライ

第2戦スペイン大会は、連日好天に恵まれ、決勝日もすばらしい青空が広がりました。第1レースがスタートしたときの気温は18℃でしたが、夕方にかけて気温はどんどん上昇し、第2レースは27℃の最高気温を記録する絶好のコンディションの中で行われました。今年で3回目の開催となるモーターランド・アラゴンは、パッシングポイントの多いコースレイアウトのために、熱い戦いが繰り広げられてきました。今年も熱く厳しい戦いとなり、第1レースは19台が出場して完走14台。第2レースは完走15台でした。

  • ジョナサン・レイジョナサン・レイ
  • ジョナサン・レイジョナサン・レイ
  • ジョナサン・レイジョナサン・レイ
  • レオン・ハスラム(右)レオン・ハスラム(右)
  • レオン・ハスラム(左)レオン・ハスラム(左)
  • マイケル・ファン・デル・マークマイケル・ファン・デル・マーク
  • マイケル・ファン・デル・マークマイケル・ファン・デル・マーク

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その中で、3列目9番グリッドから決勝に挑んだジョナサン・レイ(Pata Honda)は、2レースともに好スタートを切り、表彰台を射程に入れたポジションで熱い走りをみせました。

アラゴンはアップダウンに富んだテクニカルハイスピードコースで、スリップストリームを使い合う激しいバトルとなります。第1レースは、4台のトップグループを視野に、ジュール・クルーゼル(スズキ)、ロリス・バズ(カワサキ)、マルコ・メランドリ(BMW)らとし烈な5番手争いを繰り広げました。そのあと、トップグループにいたユージェーヌ・ラバティ(アプリリア)、トム・サイクス(カワサキ)が次々にリタイア。そのため、3番手争いになったセカンドグループの戦いは、ますますヒートアップ。最終ラップまで激しいバトルとなり、レイは4位でフィニッシュしました。

今季初表彰台に向けて気合満点で挑んだ第2レースは、好スタートから5台にふくれあがったトップ集団に加わります。しかし、ブレーキに問題を抱えてピットインすると、ブレーキの調整を行い、再スタートを切って15位でフィニッシュ。貴重なポイントを獲得しました。

チームメートのレオン・ハスラムは、第1レース、第2レースともにセカンドグループ、サードグループの混戦にもまれました。この日は、ブレーキにトラブルを抱えて思うようにペースを上げることができず、両レースで9位と、フラストレーションのたまる一日となりました。しかし、第2レースではセカンドグループをリードするなど、随所で光る走りをみせて、第3戦以降の活躍に期待が集まりました。

スーパースポーツ世界選手権は、出場した34台中完走21台という厳しいレースとなり、予選6番手から決勝に挑んだマイケル・ファン・デル・マーク(Pata Honda)が2位でフィニッシュ。開幕戦オーストラリア大会の3位に続き、2戦連続で表彰台に立ちました。今大会はトップグループが10台前後にふくれあがり、転倒とトラブルで脱落していく選手が多い、厳しい戦いとなりました。その中でファン・デル・マークは安定したペースで走りきり、総合ポイントでも、今大会優勝のファビアン・フォーレ(カワサキ)に2点差の2位につけ、デビューシーズンにしてチャンピオン争いが期待されます。

以下、CBR600RR勢は、予選8番手のロレンツォ・ザネッティ(Pata Honda)が6位、予選16番手のジャック・ケネディ(Rivamoto)が7位、ルカ・マルコーニ(PTR Honda)が10位でフィニッシュしました。予選4番手から決勝に挑んだシェリダン・モライス(PTR Honda)は転倒リタイアでした。

コメント

ジョナサン・レイ(スーパーバイク 4位/15位)「なんと言ったらいいのかよく分かりません。2週間前のテストを終えたときには、今大会に向けて期待は少し高まっていました。金曜日に走り出したときも、マシンの感触がとてもよくなっていることを感じました。そして、チームのみんなと本当に一生懸命がんばってきました。電子制御のセッティングを知るためにも、ロングランを行いました。満足できる状態になってきたので、喜んでプッシュしてきました。でも、全体的なパフォーマンスにはがっかりしました。決勝レースのストレートでは、バトルしたライダーたちと競うことができませんでした。そのため、ほかの部分でばん回しようと集中して走りました。第1レースでは何人かのライダーがリタイアしたこともあり、集団の中でもなんとかがんばって、4位でフィニッシュしました。激しい戦いでしたし、そこまでの道のりが長かったので、僕にとっては表彰台のような気分でした。第2レースでは、ブレーキの調整に問題があって、止まりきれなくなり、ほかのライダーにもリスクがあることを感じたので、ピットに戻って調整しました。そのあと、レースに復帰してからのペースが力強かったので、本当に残念でした。それがなければ、もっとポイントを獲得できたと思います。次のオランダ・アッセンまでテストはないので、チームのみんなは少しリラックスして過ごすでしょう。最近たくさんテストをしていたので、みんなには休みが必要だと思います。でも、今回のレースのデータを生かし、アッセンではいいスタートを切りたいですね」

レオン・ハスラム(スーパーバイク 9位/9位)「金曜日からいくつかの問題があって、今大会は厳しいレースウイークのスタートとなりました。2日目の予選では転倒してしまいましたし、そのあとのフリー走行ではセンサーが壊れてしまうなど、少しついていませんでした。しかし、スーパーポールでは、ちゃんとマシンを走らせることができたので、とてもうれしかったです。そして、タイムもよかったので、決勝に期待していました。しかし、今日はブレーキに問題があって、思うように走ることができませんでした。第1レースの方が第2レースより問題があり、それがレースに影響しました。このような問題があるとレースは長く感じます。残念な一日でした」

マイケル・ファン・デル・マーク(スーパースポーツ 2位)「とてもいいスタートが切れましたし、速いライダーたちを何人もパスしました。それからもプッシュしようとしましたが、プラクティスのときとはかなり違って、今日はマシンの感触がそれほどよくありませんでした。ファビアンとサム(ロース、ヤマハ)にパスされたときは、ついていこうとしましたが、あまりにもリスクが多すぎました。僕の後ろのライダーが追いかけて来ないのが分かったので、自分のペースをキープしました。表彰台に立てるようにがんばりました。チャンピオンシップで2位になることができてとてもうれしいです。チームのみんなはとてもいい仕事をしてくれました。次のアッセンがとても楽しみです」

ロレンツォ・ザネッテイ(スーパースポーツ 6位)「今回は決勝に向けてマシンの状態がよくなりました。いい仕事をしてくれたチームに感謝したいです。しかし、表彰台までもう少しでしたので、それについては残念でした。決勝レースの前半はとてもいいペースで、表彰台争いに加われました。でも、タイヤの消耗でペースを落としました。乗り方を少し変えなければいけなかったのかな、と思います。今回は7位という目標を上回り、表彰台から2秒差でフィニッシュできたので、とてもうれしいです。またチームの仕事にも満足しています」

ジャック・ケネディ(スーパースポーツ 7位)「いいレースでした。しかし、激しく順位が入れ替わるハードな戦いだったので、僕はただついていくだけでした。そのうちの何人かが転倒したり、ただただ必死でした。あのような熱いバトルの中で、あれほど長くレースをしたことがなかったですし、フィリップアイランドよりもいい結果が出せてよかったです。特に16番手からスタートしてここまで追い上げることができたのはうれしいですね。僕のまわりでは、3度転倒がありました。それに巻き込まれなくてよかったです」

ルカ・マルコーニ(スーパースポーツ 10位)「全体的に悪くはなかったのですが、今日はタイヤがとてもスライドしていました。でも、今日は自分にとってベストリザルトなので、結果には満足しています。もっといい結果を残すためにも、予選の結果をよくしなければいけないと感じました」

シェリダン・モライス(スーパースポーツ リタイア)「あまりいいスタートは切れませんでしたが、今大会はいい勉強になりました。今日はピットレーンからレースを見ているだけになりました。1周目の1コーナーでなにかが僕に当たり、それで一日が終わってしまいました」

決勝

スーパーバイク(レース1)

順位 ライダー マシン 周回数 タイム/差
1C.デイビスBMW2039:50.332
2S.ギュントーリアプリリア20+5.216
3M.メランドリBMW20+7.089
4ジョナサン・レイHonda20+8.196
5L.バズカワサキ20+14.417
6J.クルーゼルスズキ20+18.332
     
9レオン・ハスラムHonda20+35.721

スーパーバイク(レース2)

順位 ライダー マシン 周回数 タイム/差
1C.デイビスBMW1937:52.691
2S.ギュントーリアプリリア19 +5.035
3T.サイクスカワサキ19 +7.677
4D.ジュリアーノアプリリア19 +12.549
5M.メランドリBMW19 +19.766
6L.バズカワサキ19 +23.855
     
9レオン・ハスラムHonda19+35.308
15ジョナサン・レイHonda 18+1Lap

スーパースポーツ

順位 ライダー マシン 周回数 タイム/差
1F.フォーレカワサキ1837:10.286
2マイケル・ファン・デル・マークHonda18 +6.595
3L.スカッサカワサキ18 +9.909
4A.アントネッリカワサキ18 +10.110
5 R.ルッソカワサキ18 +11.950
6ロレンツォ・ザネッティHonda18 +12.658
     
7ジャック・ケネディHonda18+16.105
10ルカ・マルコーニHonda18+29.106
11アレックス・バルドリーニHonda18+29.296
16バラージュ・ネメスHonda18+56.303
17アレックス・シャハトHonda18+56.745
18マット・デイビスHonda18+57.236
19 イブ・ポルツァー Honda 18 +1:40.119
20エドゥアルド・ブロヒンHonda17+1Lap
RTナチョ・カレロ・ペレスHonda17+1Lap
RTラファエレ・デ・ロサHonda16+2Laps
RTダビッド・リンオートナルHonda12+6Laps
RTガボール・タルマクシHonda0-
RTシェリダン・モライスHonda0-
RTイムレ・トースHonda0-

ポイントスタンディング

ライダー(スーパーバイク)

順位 ライダー マシン 総合ポイント
1 S.ギュントーリ アプリリア 85
2 C.デイビス BMW 63
3 E.ラバティ アプリリア 45
4 M.メランドリ BMW 43
5 M.ファブリツィオ アプリリア 42
6 T.サイクス カワサキ 38
       
9 ジョナサン・レイ Honda 30
10 レオン・ハスラム Honda 29
20 ジェイミー・スタファー Honda 4

マニュファクチャラー(スーパーバイク)

順位 マニュファクチャラー 総合ポイント
1 アプリリア 90
2 BMW 79
3 カワサキ 49
4 Honda 37
5 スズキ 35
6 ドゥカティ 28

ライダー(スーパースポーツ)

順位 ライダー マシン 総合ポイント
1 F.フォーレ カワサキ 38
2 マイケル・ファン・デル・マーク Honda 36
3 L.スカッサ カワサキ 26
4 K.ソフォーグル カワサキ 25
5 A.アントネッリ カワサキ 22
6 S.ロース ヤマハ 20
       
7 ロレンツォ・ザネッティ Honda 18
8 ジャック・ケネディ Honda 15
12 ルカ・マルコーニ Honda 10
15 アレックス・バルドリーニ Honda 6

マニュファクチャラー(スーパースポーツ)

順位 マニュファクチャラー 総合ポイント
1 カワサキ 50
2 Honda 36
3 ヤマハ 28
4 MVアグスタ 7
5 スズキ 4