HONDA The Power of Dreams

TTフォーミュラ１クラスで２位のI.ルーガー

　1907年に始まったマン島TTレースが、今年も５月下旬から６月上旬にかけて、２週間に渡って開催された。

　１周約60kmの公道を使ってのレース。マシンの性能だけではなく、道をどれだけ熟知しているかが勝負に大きく影響する。さらに、場所によって天候が違うために、経験を要求されるレースでもある。

　現在、マン島TTレースは世界選手権から外れているが、オートバイレースでもっとも長い歴史を誇り、Hondaにとってもレースの原点にあたる。今年は英国王室のウィリアム王子がマン島を訪れ、レースファンとともに選手たちに声援を送った。

　決勝レースは、5月29日のTTフォーミュラー１クラスを皮切りに、6月7日のセニアTTまで７クラスの決勝レースが行われた。

　その７クラスでHonda勢は、400ccのプロダクションマシンを使うライトウェイトクラスで、J.マックギネスが優勝。125ccのウルトラライトウェイトクラスではC.パルマーの優勝、I.ルーガーの３位を始めHonda勢が上位を独占している。

　250ccまでの２ストロークマシンと600ccまでの４ストロークマシンを使って行われるジュニアTTでは、B.アンスティ（Triumph）が優勝、I.ルーガーが２位。600ccの４ストロークマシンで競われるプロダクション600クラスでは、S.ハーリス（Suzuki）が優勝、I.ルーガーが２位と健闘した。1000ccまでの４ストロークマシンで戦われるTTフォーミュラ１クラスは、A.アーキボルト（Suzuki）が優勝、I.ルーガーが６周を1時間51分30秒5のタイムで２位になった。

　最終日に行われるメーンレースのセニアTTクラスは、霧のために決勝日が１日順延された。さらに、翌日の午後に延びた決勝レースも、結局、６周のレースが４周に短縮されて行われた。優勝したのは、A.アーキボルト（Suzuki）で４周を1時間12分42秒。２位にはJ.マックギネス（Ducati）。I.ルーガーは1時間13分3秒7で３位。ルーガーは５クラスで表彰台に立つ活躍だった。