HONDA The Power of Dreams

Honda MotoGPセパンテスト(マレーシア)

今年2回目となるロードレース世界選手権MotoGPクラスの合同テストが、マレーシアのセパンサーキットで11日より始まった。Hondaはこのテストで2004年型RC211Vのシェイクダウンに挑む。シーズンオフに右肩の手術をしたRepsol Honda Teamのアレックス・バロスは、この日が2004シーズン初走行。

ドゥカティ、ヤマハ、アプリリア、スズキ、カワサキ、そしてHondaの6メーカーが参加して始まったテスト初日は、Camel Hondaのマックス・ビアッジがトップタイムをマーク。それにコーリン・エドワーズ(Team Telefonica Movistar Honda MotoGP)、ロッシ(ヤマハ)、セテ・ジベルノー(Team Telefonica Movistar Honda MotoGP)が続く結果となった。

HRCワークスのRepsol Honda Teamの2人のライダー、アレックス・バロスとニッキー・ヘイデンは、昨年よりパワーアップしたエンジン、そして新しいスイングアームとサスペンションを搭載した04型RC211Vを初ライド。ヘイデンは74ラップを精力的に走り込んだ。

Team Telefonica Movistar Honda MotoGPのエドワーズは、前回のテストよりマシンに好感触を得、2分03秒の壁を一番初めに破った。チームメイトのジベルノーは、コンスタントに周回を重ねた。

Camel Hondaの玉田誠は、午前中に転倒したが本人は元気。ビアッジはRC211Vの新しいエンジンとタイムに満足した様子。

●マックス・ビアッジ　2分02秒693/53ラップ
「今日のテストで16.5インチのフロントタイヤのいいセッティングが決まった。もちろん前からいいセッティングはあったが、エンジンが変わったのでこの先もテストを続けなくては。新しいエンジンはまだ距離を稼いでいないから、ナンバーワンになれるかどうか分からないけど感触はとてもいいね。これからどうやって開発を進めるか、考えていかなければいけないね」

●コーリン・エドワーズ　2分02秒939/58ラップ
「マシンのエンジンはよりパワフルになって、僕も気に入っているよ。今日は、前回のテストで用意できなかったフロントタイヤがテストできた。以前は3秒台中盤のタイムを出すのはすごくハードだったけど、今は楽勝。マシンもチームも完璧だよ」

●セテ・ジベルノー　2分03秒121/33ラップ
「バイクも新しいエンジンもいい感じだ。今日はタイヤテストを一貫して行い、レースのリズムをキープして走った。体調もいいし、明日は引き続き、16.5インチフロントタイヤをテストするよ」

●玉田　誠　2分04秒072/16ラップ
「さあいいタイムを、と思った時に、フロントから滑って転んでしまいました。新しいエンジンは、馬力が増してすごくいい感じ。転倒の後は思うようにテストできなかったが、テストが進めばいい結果が得られると思う」