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October 26 2014, RACE All Japan Trial Championship Sportsland SUGO
スポーツランドSUGO
2014年10月26日(日)・決勝 会場:宮城県・スポーツランドSUGO
天候:曇り 気温:22℃ 観客:750人 セクション:土、岩、コンクリート
10月26日(日)、全7戦で争われる2014年シーズンの全日本選手権は、この日が最終戦となりました。今季はここまで3勝を挙げ、勝てないときでも常に2位はキープ。安定感と強さをみせてきた小川友幸(Honda)は、前戦の中部大会までで、チャンピオンの座をほぼ手中にしています。最終戦でタイトルを獲得するために小川友幸に求められるのは、もはや完走することだけでした。
最終戦は12セクションを2ラップ、それに2つのスペシャルセクション(SS)が用意されました。第1〜第6セクション、それに第10〜第12セクションまでが中杉トライアル場、第7〜第9セクションまでが、ロードコースのトンネルを抜けた先に用意されていました。
今大会はクリーン合戦となりました。前半の第6セクションまでは、小川友幸をはじめ、黒山健一(ヤマハ)、野崎史高(ヤマハ)、小川毅士(ベータ)の4人が1つのミスもなく走り抜けました。
続く第7、第8セクションは、難度の高い設定でした。第7セクションで、小川毅士が3点を取り、オールクリーンの戦いから一歩後退します。続いて野崎が2点。その後、黒山と小川友幸は、ともにクリーン。その時点で、オールクリーンは、黒山と小川友幸の2人だけになりました。
第8セクションは、中盤の大岩が難関でした。ここを、まずは黒山が1点で通過。続く野崎はゲートマーカーを弾いて5点。小川友幸は黒山と野崎が走ったラインでトライしますが、途中で作戦を変更。一度止まって大岩に挑むものの、5点となりました。
このあと、黒山は第10、第11セクションで1点ずつ減点し、1ラップ目は黒山が3点、小川友幸は5点。以下、7点の野崎、8点の小川毅士と続きました。またまだ、1度の5点でポジションが入れ替わる接戦です。
2ラップ目も、第6セクションまでのクリーン合戦は変わらず。そして第7セクションでは、野崎がクリーンとなり、上位の3選手が第7セクションまでをすべてクリーンとしました。
第8セクションは、1ラップ目で黒山たちが実践した攻略法を使えば、走破が十分可能でした。ただし、少しでも乱れると、加速が足りなくなります。黒山はなんとか1点で走り抜け、続く野崎はクリーン。最後にトライした小川友幸は、加速のわずかの乱れで岩の頂点に届かず。5点となりました。これにより、トップは黒山、2番手に3点差で野崎。小川友幸は黒山と6点差をつけられ、少し苦しくなりました。
第9セクションから第12セクションは、トップ3のライダーにとっては、基本的にクリーンで抜けられるセクション。ところが、黒山は第10セクションで、2度の足着きを喫してしまいます。これでトップ争いはさらに接戦となりますが、それでも2ラップを終了した時点で、トップの黒山と小川友幸の差は4点。残るはSSの2セクションとなります。
トップと4点差ということで、小川友幸にはまだ勝利の可能性がありました。しかし、SSでは黒山、野崎ともに2セクションをクリーンで抜け、小川友幸の逆転勝利とはなりませんでした。
最後にトライした小川友幸は、そこでミスをしても3位は決まり。あとは無事にゴールまでマシンを運べば、2年連続でのチャンピオンが決定です。小川友幸の最後のトライでは、ライバルたちの硬い走りとは対照的に、持てるテクニックを十分に発揮。2連覇を祝福する観客の前で、華麗な走りを披露しました。
小川友幸にとっては初の、2年連続での全日本チャンピオン。さらに、38歳にしての2連覇は、史上最年長となります。
小川友幸(3位/2014年シーズンチャンピオン)
「今シーズン初めて、3位になりましたが、それほど悔しいという思いはありません。序盤から、タイトル獲得にとらわれてはいけないと考え、集中して走ることを心がけました。そしてそれは、きっちりできていたと思います。今日は、第8セクションだけが攻略できず、そこで勝負が決まってしまったという感じで、もう少し勝負どころがあってもよかったとは思います。第8セクションでの失敗は、本当にわずかの差だったので、今日はいい走りができたと思います。そして今シーズン、全体的にいい戦いを続けられました。自分自身、まだ上達していることが実感できているので、まだまだこれから、活躍していきたいです。ありがとうございました」
順位 | No. | ライダー | マシン | タイム減点 | 総得点 | クリーン数 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 黒山健一 | ヤマハ | 0 | 6 | 31 |
2 | 3 | 野崎史高 | ヤマハ | 0 | 7 | 34 |
3 | 1 | 小川友幸 | Honda | 0 | 11 | 33 |
4 | 4 | 小川毅士 | ベータ | 0 | 25 | 28 |
5 | 6 | 柴田暁 | Honda | 0 | 34 | 25 |
6 | 7 | 野本佳章 | ベータ | 0 | 36 | 24 |
RT | 10 | 斎藤晶夫 | Honda | - | - | - |
順位 | ライダー | マシン | 総合ポイント |
---|---|---|---|
1 | 小川友幸 | Honda | 126 |
2 | 黒山健一 | ヤマハ | 115 |
3 | 野崎史高 | ヤマハ | 112 |
4 | 小川毅士 | ベータ | 102 |
5 | 柴田暁 | Honda | 76 |
6 | 田中善弘 | ベータ | 65 |
10 | 斎藤晶夫 | Honda | 47 |