モータースポーツ > 全日本ロードレース選手権 > SPOTLIGHT ON THE FIGHTERS 「Hondaで戦うライダーたち」 > 山田 誓己、大久保 光、鳥羽 海渡
■開幕戦で全日本ロードレース初優勝の14歳・鳥羽海渡(とばかいと)選手
開幕戦となったオートポリスに続き、ツインリンクもてぎでの第2戦にも勝つことができました。その間にインドネシアで開催されたアジアタレントカップ(5/12)でも優勝したので、都合3連勝。マシントラブルで第3戦・日曜日の決勝レースこそノーポイントに終わりましたが、気持ちを切り替えて、残り全戦を勝ちにいきます。
目標はもちろん世界です。そのためにも勝利につながるメンタル面をもっと鍛えることが僕の課題だと考えています。アジアタレントカップもそうですが、一昨年参戦したアジア選手権のアンダーボーンにエントリーしたことが、僕を大きく成長させてくれたと思っています。ハングリー精神のさらにもう一つ上をいくような強い気持ちがなければ、世界での競り合いには勝てないことを叩き込まれたような気がします。
すでに世界へのロードマップは心の中にでき上がっています。Moto3、Moto2、そしてMotoGPと駆け上がっていくために、今シーズンの全日本ロードレースが大きなカギを握っていると感じています。
■3戦連続表彰台のディフェンディングチャンピオン・山田誓己(やまだせな)選手
昨シーズン、チャンピオンを獲ったので今シーズンは「勝って当然」という見方をされることもありますが、けっして嫌ではありません。勝たなきゃいけないと思っているのはだれよりもこの僕なのです。しかも、格の差を見せつけて勝つ。それができないと次へのステップはないと考えています。
ぶっちぎりで勝つ。競り合いを制して勝つ。後方からぐいぐい追い上げて大逆転で勝つ。消耗戦のような我慢のレースを克服して勝つ。レース展開はいろいろありますが、勝ち方をたくさん知っているレーサー。「誓己には手が付けられない」と思わせるシーズンにしたいと思います。だからこそ3戦目にして優勝し、ランキングでもトップに立ちましたが満足なんかしていません。世界へ行くスタートラインにようやく立ったというだけ。昨年に引き続き、まずはワイルドカードを勝ちとって日本GPにエントリー。ポイント争い圏内ではなく、今シーズンは上位グループで競り合いをして、僕の名前を世界にアピールします。だから、もう、負けられません。
■アジア選手権初代チャンピオン・大久保光(おおくぼひかり)選手
自分自身のチーム「HotRacing」を立ち上げて監督兼ライダーでいくと決めたのが一昨年の暮れ。それから1年。一人ではなにもできないことが身に染みてよく分かりました。今シーズンもぎりぎりまでマシンを組めない日々が続いていましたが、いろんな方のご協力で足りないパーツを貸していただくなど、ようやく初戦を戦うことができました。オートポリスでは勝てるレースを逃してしまい悔しくて仕方ありませんでしたが、グリッドに並べた喜びはとても大きく、その気持ちを結果で返さないといけないと思っています。
今シーズンの目標は、まず1勝。HotRacingを立ち上げてからまだ未勝利なので、まずは優勝することで皆さんに恩返ししたいです。さらに狙うは3年ぶりとなる全日本ロードレースのチャンピオン奪回とワイルドカードでのMotoGP参戦です。そこで生きてくるのがアジア選手権での経験だと思います。まるでノーガードで殴り合うようなバトルにもひるまず前にいく貪欲さを胸に秘め、トップグループに食らいついていきたいですね。期待してください。
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