ROUND 01

日本筑波サーキット 茨城県 2017.04.08(土)・09(日)・J-GP2 決勝

2レースともで水野と榎戸が1-2フィニッシュを果たす

全日本ロードレース選手権の開幕戦が、茨城県の筑波サーキットで開催されました。今回はJSB1000クラスの開催がなく、J-GP2、J-GP3、ST600の3クラスが開催。J-GP2は土曜日と日曜日に1レースずつ、決勝が行われました。

J-GP2は、昨年度のチャンピオンである浦本修充(スズキ)がJSB1000にスイッチし、ゼッケン1が不在の中での戦いに。ですが、ST600チャンピオンの榎戸育寛(MOTO BUM HONDA)、J-GP3チャンピオンの徳留真紀(マルマエPLUSONE)と、昨年にチャンピオンとなった2人がこのクラスへ参戦しました。タイトル獲得に期待がかかる水野涼(MuSASHi RT HARC-PRO.)、関口太郎(SOX Team TARO PLUSONE)、作本輝介(Team 髙武 RSC)に加え、ST600から岩戸亮介(Team 髙武 RSC)がJ-GP2への参戦を開始しました。ただし、作本については事前テストにおいて大たい骨を骨折し、今大会は欠場となりました。

J-GP2では、計時予選でレース2、スーパーポールでレース1のグリッドが決まり、計時予選の上位10台がスーパーポールへの出場権を得ます。ですが、雨天のためスーパーポールがなくなり、両レースともに、計時予選のスタイルでグリッドが争われました。結果、レース1のポールポジション(PP)は榎戸、レース2のPPは水野が獲得しました。

レース1は、午前中の雨で濡れた路面は乾き始めていましたが、曇り空が広がり、路面にはウエットパッチが残るコンディション。難しい路面状況での戦いとなりました。ホールショットは関口で、榎戸、石塚健(カワサキ)、水野のオーダー。4ラップ目には、水野がファステストラップをマークしてトップに立ちました。その後、水野を追う榎戸と関口によるトップ争いが繰り広げられ、9ラップ目には関口が2番手に浮上して水野を追い詰めます。トップ争いはこの2台に絞られ、息詰まる一騎打ちは、周回を重ねるたびに激しさを増しました。1コーナーで何度もポジションを入れ替え、19ラップ目には水野が前に。関口は最終ラップの最終コーナーで勝負に出ますが、転倒を喫し、水野が初優勝を果たしました。2位には榎戸、3位には石塚が入りました。岩戸は8位でチェッカー。関口は再スタートして12位となり、ポイントを獲得しました。

レース2は雨の決勝となり、関口が好スタートを切りますが、水野が第1ヘアピンでトップに立ち、榎戸が2番手、関口が3番手というオーダー。榎戸が水野に迫りますが、第2ヘアピンにおいてハイサイドで転倒しそうになってその差が開くと、水野がトップを守ります。榎戸は再度アタックをしますが、その差は詰まらず。最終ラップで転倒者が出たことで赤旗が出され、18ラップ目の通過順位がそのままリザルトとなりました。その結果、レース1に引き続き水野が優勝でダブルウイン。榎戸が2位となり、表彰台を獲得しました。関口が5位、岩戸が6位。徳留が10位となりました。

コメント

水野涼(J-GP2 優勝/優勝)
J-GP2 水野涼 「レース1は雨が降りそうだったのでレインタイヤも準備していましたが、サイティングラップでドライで走れそうだと判断しました。スタートで失敗しましたが、焦らずに抜いていこうと思いました。トップになり、関口さんを前に出してペースを確認したら、僕の方がアドバンテージがあったので、最後に合わせていけばいいな、と冷静でいられました。レース2は、スタート直後の第1ヘアピンまでにトップに出られればいいと思いました。その通りの展開で勝つことができてホッとしています。昨年には、先輩の浦本修充さんがこのクラスで4連勝を果たしているので、まずは4連勝を目指したいです」

榎戸育寛(J-GP2 2位/2位)
J-GP2 榎戸育寛 「予選から決勝に向けてセッティングを変え、ぶっつけ本番で走りましたが、狙ったような走りができませんでした。路面にはウエットパッチが残っており、対処しきれずにトップ争いから離れてしまったので、正直、とても悔しいです。レース2は追いついたときに転倒しそうになり、立て直して追いかけましたが、また負けてしまいました。小さいころからのライバルに負けたことが本当に悔しいです。次は勝ちます」

関口太郎(J-GP2 12位/5位)
J-GP2 関口太郎 「レース1はどうしても勝ちたくて、最終コーナーで並び、チェッカーで前に出たいと思いましたが、思うようにはならずに転倒してしまいました。幸い、身体のダメージはなかったのですが、マシンが壊れてしまいました。メカニックが修復してくれて、レース2に挑みましたが、攻めきれませんでした。自身の調子は決して悪くないので、次戦からは攻めていきます」

J-GP2 リザルト

Race1

順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
1634水野涼HP6q2019'31.189
232榎戸育寛KALEX20+7.045
35石塚健カワサキ20+13.588
44生形秀之スズキ20 +19.520
533K.クボヤマハ20+22.758
639柴田陸樹カワサキ20+28.993
710大木崇行HP620+29.187
831岩戸亮介MD60020+29.497
913三原壮紫スズキ20+29.623
1070岩崎哲朗カワサキ20+30.156
11090中村修一郎KALEX20+30.284
1244関口太郎HP620+30.998
1416中本郡HP620+38.587
1536徳留真紀SPEED UP20+38.799
1721赤間清HP618+2Laps

Race2

順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
1634水野涼HP6-q1818'45.049
232 榎戸育寛KALEX18+1.268
3 4 生形秀之 スズキ18 +4.273
433 K.クボヤマハ18+5.509
544関口太郎HP618 +6.870
631 岩戸亮介 MD60018+24.463
770岩崎哲朗カワサキ18+25.064
839柴田陸樹カワサキ18+26.289
9 090 中村修一郎KALEX18 +37.335
10 36 徳留真紀SPEED UP18 +41.115
1210 大木崇行HP617+1Lap
14 16 中本郡 HP617+1Lap
15 21 赤間清HP617+1Lap

全日本ロードレース選手権 ポイントランキング

順位 No. ライダー マシン 総合ポイント
1634水野涼HP6q50
232榎戸育寛KALEX44
34生形秀之スズキ38
433K.クボヤマハ34
531岩戸亮介MD60028
639柴田陸樹カワサキ28
744関口太郎HP625
870岩﨑哲朗カワサキ25
95石塚健カワサキ25
1010大木崇行HP623
11090中村修一郎KALEX22
1336徳留真紀SPEED UP17
1516中本郡HP614
1721赤間清HP610

ランキング詳細

フォトギャラリー

J-GP2 水野涼

J-GP2 水野涼

J-GP2 水野涼

J-GP2 水野涼

J-GP2 水野涼

J-GP2 榎戸育寛(左)、水野涼(中央)

J-GP2 水野涼

J-GP2 榎戸育寛

J-GP2 榎戸育寛

J-GP2 榎戸育寛

J-GP2 榎戸育寛

J-GP2 榎戸育寛

J-GP2 大木崇行

J-GP2 大木崇行

J-GP2 大木崇行

J-GP2 岩戸亮介

J-GP2 岩戸亮介

J-GP2 中村修一郎

J-GP2 中村修一郎

J-GP2 関口太郎

J-GP2 関口太郎

J-GP2 関口太郎

J-GP2 関口太郎

J-GP2 中本郡

J-GP2 中本郡

J-GP2 徳留真紀

J-GP2 徳留真紀

J-GP2 赤間清

J-GP2 赤間清