全日本ロードレース選手権 Honda Racing
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レース情報 決勝レポート フォトギャラリー
2006.04.16 Rd.02 鈴鹿サーキット
スケジュール
Rd. Date
01 4/2
ツインリンクもてぎ
02 4/16
鈴鹿サーキット
03 5/14
筑波サーキット
04 5/28
オートポリスサーキット
05 8/27
スポーツランド SUGO
06 10/15
岡山国際サーキット
07 11/5
鈴鹿サーキット
第2戦 鈴鹿サーキット
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満身創痍の伊藤真一が激闘のレースを制し、
全日本最多勝の平忠彦、仲城英幸に並ぶ25勝目
決勝日:2006年4月16日(日)
会場:鈴鹿サーキット 天候:晴れ 気温:16.6℃ 観客2万9000人
リザルト&ポイント

 全日本ロードレース選手権第2戦は二輪と四輪の国内最高峰レースが同時開催される鈴鹿2&4レースで、JSB1000のみの大会となる。エントリー台数は70台、走行台数は66台に上り予選はA、B組の2組に分けられて行われた。

第2戦 鈴鹿サーキット
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 フリー走行はドライで行われたが、強い風が縦横無尽に吹き荒れ、満開の桜が大きく揺れるコンディションとなった。午前、午後の走行が行われ、総合で中須賀克行選手(ヤマハ)が2分10秒053でトップタイムの1位。2番手に山口辰也選手(ホンダドリームカストロールRT)で2分10秒090、3番手に秋吉耕佑(スズキ)選手、4番手に渡辺篤選手(スズキ)でスズキ勢が続いた。5番手小西良輝選手(team HARC-PRO.)で、ここまでが10秒台。以下、6番手徳留和樹選手(ホンダドリーム無限RT)、7番手出口修選手(DyDo MIU Racing)、8番手辻村猛選手(F.C.C.TSR)、9番手亀谷長純選手(Team 桜井ホンダ)、10番手柳川明選手(カワサキ)となった。昨年度チャンピオンの伊藤真一選手(KEIHIN Kohara R.T.)は12番手となった。

 予選は天気予報通りに雨となり、ウエットコンディションとなった。午前中は強い雨であったが、午後には降ったり止んだりの天候となった。A、B組でコンディションが違うため、頭取で決勝グリッドが決められることになった。ポールポジションは秋吉選手で、雨量が少なくなり、乾き始めた路面コンディションとなったときにタイヤ交換する作戦が功を奏し、A組トップとなる1分23秒233でポールポジションを獲得。2番手はオフのケガも癒え始めた辻村選手がB組トップタイムを叩きだした。3番手に渡辺選手、4番手に小西選手でフロントロー、5番手に亀谷選手、6番手徳留選手、7番手伊藤選手、8番手出口選手、9番手柳川選手、10番手には山口選手となった。決勝の天気予報は午後から晴れというもの。スタートは12時50分、午前の雨の状況で路面コンディションが読めない。ライダーの技量、チームの対応力、タイヤ選択と、様々な要素が絡み合うサバイバルレースとなると思われていた。

 決勝朝のウオームアップランは、昨夜からの雨は上がったが、路面は濡れたままのウエットコンディションで行われた。トップは秋吉選手、2番手には出口選手が浮上、3番手は徳留選手が2分25秒台で、4番手山口選手、5番手亀谷選手、6番手に伊藤選手が続いた。小西選手は9番手、辻村選手は10番手となった。

 決勝スタート時には路面が乾き、ドライコンディションとなる。シグナルグリーンと同時に小西選手が絶妙なスタートを見せるが、ホールショットは渡辺選手。それに秋吉選手、辻村選手が続いた。スタート直後の1コーナーで2台が転倒し波乱の幕開け。秋吉選手がトップでファーストラップを通過してレースをリードしようとするが、S字で染み出た水に乗り転倒、その横をトップグループが通過するが、直後に同じ場所で手島雄介選手(F.C.C.TSR)が転倒。さらに、そこに2台が突っ込む多重クラッシュとなり赤旗中断となる。

 レースは全17ラップのまま再スタート。小西選手が飛び出し、ホールショットは渡辺選手、徳留選手、辻村選手、伊藤選手が数珠繋ぎとなって続いた。渡辺選手がトップでレースを引っ張るが、5番手から伊藤選手がグイグイとペースを上げ、3ラップ目には渡辺選手の背後に迫る。5ラップ目にその差は1秒を切り、6ラップ目にはシケインで渡辺選手を抜きトップを奪う。首位に立った伊藤選手はそのまま逃げようとするが、メインストレートで渡辺選手に並ばれて、1コーナーで首位を明け渡す。そのふたりの攻防に秋吉選手が追いついてきて、3台のし烈なトップ争いとなる。得意のシケインで伊藤選手が渡辺選手を捕らえた。再びストレートで抜かれてしまうが、12ラップ目にはトップに立った後は、渡辺選手との差を広げていった。

 伊藤選手は、そのままリードを広げ、逃げ切りの優勝。2位には渡辺選手、3位にはスタートの出遅れからばん回し、後半のスパートで秋吉選手を捕らえた山口選手が入り、伊藤選手、渡辺選手、山口選手が表彰台に上った。以下、4位秋吉選手、5位中須賀選手、6位出口選手、7位亀谷選手、8位柳川選手、9位小西選手、10位に徳留選手、11位に辻村選手の順となった。

第2戦 鈴鹿サーキット
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コメント

伊藤真一選手(JSB1000 1位)
「開幕戦決勝朝のウオームアップランで転倒してしまい肋骨を折り、右ひじを7針縫いました。抜糸は済んだのですが、肋骨はバンドを巻いているだけで、ブレーキングの時などは痛みます。トレーニングも出来ませんでしたし、体重も3キロは落ちてしまいました。でも、今年からチームを応援してくれるケーヒンのスタッフがメカニックの仕事まで手伝ってくれ、マシンを仕上げてくれたので、応えなければならないと思っていました。開幕戦で結果が出せなかった分も、ここで結果を出したかったので勝つことが出来て嬉しい。次の筑波ではマシンも体調も更に良いものにして連勝したいと思っています」

山口辰也選手(JSB1000 3位)
「今回は開幕戦の事故で亡くなった加藤直樹選手の写真をピットに飾っていました。是非、優勝して加藤選手の写真を持って表彰台に上がりたかった。自分の走りが出来るようにマシンを仕上げることが出来ていなかったこともあり、くじけそうになったけど、なんとしても表彰台には上がりたいと思って頑張りました。次のレースまでにしっかりとセットアップを仕上げて、優勝を目指します」

出口修選手(JSB1000 6位)
「現状ではドライでのセッティングが出ていないので、どのセッションに関しても納得できる走りが出来ないというのが正直なところです。今回もセッティングを固めるためにいろいろなことにトライしました。でも、思うような走りが出来なくて反省ばかりです。次の筑波では、もっと、うまく組み立てて、ライバルに置いていかれないように、頑張りたいと思っています」

亀谷長純選手(JSB1000 7位)
「開幕戦もてぎの金曜日、土曜日の2回の転倒で肋骨にひびが2ヵ所、右肩、右足首のじん帯を伸ばしてしまうケガをしてしまいました。それでも、だいぶ回復に向かい、雨ではセットアップも決まり、上位を狙える手ごたえを感じていたのですが、決勝はドライとなり、思うような結果を引き寄せることが出来ませんでした。次の筑波までには、身体もマシンのセットアップもしっかりして、優勝を狙えるようにしたいと思っています」

小西良輝選手(JSB1000 9位)
「今年はトイ・ストーリー レーシングチームで安田毅史選手と鈴鹿8時間耐久レースに参戦することが決まり、大きな目標としています。なので、今回のレースも8耐仕様のマシンで参戦して、データを取ることがメインでした。ですが、トップ争いに少し絡むことが出来て楽しむことも出来ました。いい蓄積が出来たと満足しています。8耐仕様のマシンで、スプリント仕様のマシンと競争できるように仕上げていくつもりです」

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決勝リザルト&ポイントランキング
【JSB1000】
順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム
1 1 伊藤真一 Honda 17 37:16.356
2 76 渡辺篤 スズキ 17 37:18.475
3 2 山口辰也 Honda 17 37:18.719
4 11 秋吉耕佑 スズキ 17 37:19.491
5 12 中須賀克行 ヤマハ 17 37:24.927
6 55 出口修 Honda 17 37:35.610

【JSB1000】
順位 ライダー マシン 総合
ポイント
1 渡辺篤 スズキ 32
2 柳川明 カワサキ 28
3 出口修 Honda 27
4 伊藤真一 Honda 26
5 中須賀克行 ヤマハ 22
6 徳留和樹 Honda 19
ポイント一覧
 
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