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インディカー・シリーズ

round 07

SCHEDULE

June 1 2014, QUALIFYING Chevrolet Indy Dual in Detroit Race 2

アメリカデトロイト

佐藤琢磨がコースレコードで、開幕戦以来今季2度目のポールポジションを獲得
ジェームズ・ヒンチクリフが予選2番手でHonda勢がフロントローを独占

2014年6月1日(日)・予選  会場:ベル・アイル・レースウェイ  天候:快晴  気温:22〜23℃

カナダとの国境に浮かぶミシガン州デトロイトの島、ベル・アイル内の公園で開催されるストリートレースは今年もダブルヘッダーで、5月31日(土)のレース1に続き、6月1日(日)にはレース2の予選、そして決勝レースが行なわれます。

  • 佐藤琢磨佐藤琢磨
  • 佐藤琢磨佐藤琢磨
  • 佐藤琢磨佐藤琢磨
  • 佐藤琢磨佐藤琢磨

5月30日(金)から好天続きのデトロイトは、この日も朝から快晴で、心地よい微風が吹く最高のコンディションの下で予選が開催されました。

レース1の予選は通常のストリート及びロードコースでの3段階にわたるものでしたが、レース2の予選は趣向を変え、2グループにそれぞれ12分間が与えられ、最速ラップを競い合う方式となります。

最初に走ったグループでは、前日の予選で2番手だったジェームズ・ヒンチクリフ(Andretti Autosport)が1分16秒3739でトップでした。前日の予選でのポールタイムは1分17秒5362でしたから、ヒンチクリフはそれを1秒以上も更新してみせました。

2グループ目の予選は、開始早々にアクシデントによる赤旗が出されました。12分間で設定される予選は、グリーンフラッグの状態が5分間は保証されるルールです。2グループ目は開始から2分あまりで赤旗となり、約5分間の中断。残り時間が4分50秒ほどでセッションは再開されました。

ソフトタイヤを装着したマシン群がグリーンフラッグとともにコースへ飛び出し、アタックを開始しました。そして昨日、レース1の予選でポールポジション(PP)を獲得したエリオ・カストロネベス(シボレー)が、ヒンチクリフのベストをわずかに0.0015秒上回ってみせました。これで決まりかと思われましたが、佐藤琢磨(A.J. Foyt Racing)が最後のアタックラップで1分16秒1371を叩き出し、トップの座を奪い取りました。これで開幕戦のセント・ピーターズバーグに続く、今シーズン2度目のPP獲得で、佐藤のキャリア5度目のPPとなります。そして、今シーズン2度目のPP獲得は佐藤が初となりました。

Hondaエンジンを使う佐藤がPPで、ヒンチクリフが予選2番手となり、Hondaはレース2のフロントローを独占しました。また、先に走ったグループで3番手だったルーキーのカルロス・ムニョス(Andretti Autosport)が6番手、佐藤と同じグループで4番手だったシモン・パジェノー(Schmidt Peterson Motorsports)が予選8番手、ジョセフ・ニューガーデン(Sarah Fisher Hartman Racing)が10番手と、Hondaエンジンユーザー5人が予選でトップ10に入りました。

決勝レースは、6月1日(日)の午後3時50分にグリーンフラッグが振られます。

コメント

佐藤琢磨(ポールポジション)
「チームがとても速いマシンを用意してくれました。私たちは昨日のレースでトラブルに見舞われたため、レースをテストのように使っていろいろなデータ収集を行いました。そこで学んだことを注ぎ込み、昨日とは大きく異なるセッティングを今日のマシンに投入しました。昨日の夜中の午前1時ごろ、セッティングに気になる点を思いつき、エンジニアにメールをしました。そして、今朝になってから電話をしてセッティングを変更してもらいまいた。しかし、実際に走ってみるまで、自分たちのマシンがどんな力を備えているのかは分かりませんでした。しかも、開始早々に赤旗が出され、ハードタイヤでまず走って確認するというステップが踏めませんでした。中断の後はソフトタイヤで全力のアタックをするしかありませんでした。私は走り出すと、グリップがすごく高くなっていると感じ取りました。最後のラップが勝負になることは分かっていました。タイヤの内圧もそこでベストになるように調整をしてありました。ミスなくとてもいい走りができ、好タイムが出るという確信は持てていたんですが、どこまでのタイムになるかは分かりませんでした。前半がすごくいいラップでしたが、後半も攻めの走りを続けました。そして、ピットに戻るとクルーたちが大喜びをしていました。本当にうれしいポールポジションです」

マーク・クロフォード|HPD インディカー・エンジン・プロジェクト LPL
「最初のグループでジェームズ・ヒンチクリフが見事なラップタイムを出しました。それを2グループ目で上回り、それも最後のアタックで最速ラップを記録し、大逆転をしたのが佐藤琢磨選手でした。ファンタスティックな予選を琢磨とA.J. Foyt Racingは戦っていました。彼らは1台体制のチームであるため、データは2カーのチームより少ないのですが、その不利を吹き飛ばして競争力のあるマシンを作り上げました。そして、琢磨選手がすばらしい走りを見せてくれました。Hondaにとっては今シーズン3度目のポールポジションです。そして、琢磨選手たちはこれが早くも今シーズン2度目のポールポジションです。フロントローの独占も果たせましたし、今日の午後にスタートが切られるレース2が今から楽しみです」

予選リザルト

順位 No. ドライバー エンジン タイム
114佐藤琢磨Honda01'16.1371
227ジェームズ・ヒンチクリフHonda01'16.3739
33H.カストロネベスシボレー01'16.3624
420 M.コンウェイ シボレー01'16.8580
58R.ブリスコーシボレー01'16.5382
634カルロス・ムニョスHonda01'16.9340
777シモン・パジェノーHonda01'16.8539
812W.パワーシボレー01'17.0297
917S.サーベドラシボレー01'17.0688
1067ジョセフ・ニューガーデンHonda01'17.1310
 
1218カルロス・ウエルタスHonda01'17.4651
1319ジャスティン・ウィルソンHonda01'17.1660
1415グレアム・レイホールHonda01'17.5948
167ミハイル・アレシンHonda01'18.1119
1825マルコ・アンドレッティHonda01'18.1820
1998ジャック・ホークスワースHonda01'17.4172
2128ライアン・ハンターレイHonda-