qatar オーストラリアGP
  QatarGP
  FP1 FP2 FP3 QP Race Standing
ケーシー・ストーナー 1st 1st 1st 1st 1st 3rd
ダニ・ペドロサ 3rd 2nd 3rd 3rd RT 2nd
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第17戦オーストラリアGPの決勝は、午前中は雲の多い天候でしたが、決勝レースが行われた午後は青空が広がり、今季5度目のポールポジション(PP)から2周目にトップに立ったケーシー・ストーナー(Repsol Honda Team)が、すばらしい走りで今季5勝目を達成しました。フリー走行、予選とライバルを圧倒したストーナーは決勝でも、その走りを見事に再現。オープニングラップは、チームメートのダニ・ペドロサとホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)に続いて3番手でしたが、2周目にトップに浮上すると、ぐいぐいペースを上げて独走しました。

ストーナーは予選ではただ一人、1分29秒台をマーク。決勝でも1分30秒台前半の好タイムでラップを刻みました。そして、レース中盤には後続に5秒以上のリードを築き、27周のレースを終えたときには約10秒の大量リードを築いての圧勝となりました。

フィリップアイランド・サーキットには、今年で引退を表明しているストーナーの走りを見ようと、オーストラリア全土から大勢のファンがかけつけました。その期待に応える5年連続のPPと6年連続の優勝。「最高の形でファンにさようならが言えた」とストーナーは、優勝の喜びを噛みしめていました。

今年は2年連続でタイトルを獲得して引退するというのが、ストーナーの新たなモチベーションとなっていました。しかし、第11戦インディアナポリスGPの予選で右足首を骨折。痛みをこらえて出場した決勝で4位と熱走を見せますが、手術が必要な状態だということが判明し、以後の3戦を欠場することになりました。2カ月後の第15戦日本GPに復帰して5位、第16戦マレーシアGPで3位と調子を上げたストーナーですが、3連戦最後のレースとなった母国GPで、見事優勝を果たしました。

一方、総合2位のペドロサは、好スタートからオープニングラップで首位に浮上しますが、2周目のヘアピンで痛恨の転倒を喫し、再スタートしますが、リタイアとなりました。総合首位のロレンソと23点差で迎えた今大会。最終戦バレンシアGPにタイトル争いを持ち越すためには、ロレンソに先着することが条件となっていました。その目標に向けて全力を尽くしましたが、路面のギャップに乗り上げたことが転倒につながりました。悔しいレースになりましたが、最終戦バレンシアGPは、気持ちを入れ替えて、シーズン最多勝利の7勝目を狙います。

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ケーシー・ストーナー(MotoGP 優勝)
「シーズンが終わる前に優勝したいと思っていたし、その目標をホームGPで達成できてとてもうれしいです。一番の心配は、このレースで優勝争いができるかどうかでした。でも、全力で挑むことができました。最高のレースができたし、こうして地元ファンにお別れを言えることもうれしいです。レースに向けてかなりナーバスになっていましたが、フィリップアイランドとしては、最高のコンディションでレースが戦えました。終盤は、大きなリードを築いていたし、観客を見る余裕もありました。僕を応援してくれているみんなを見ながら走るのは最高の気分でした。オーストラリア人であることを誇りに思う一日でした。今日は、タイトルを獲得したホルヘにおめでとうと言いたい。そして、タイトル争いができなかったことが、とても残念でした。でも自分のミスだし、これもレースなんだと思います。目の前で転倒したダニは気の毒でした。でも今日の彼はチャンピオンシップで希望をつなげるためにもプッシュして勝たなければなりませんでした。あれは小さなミスだったし、あのコーナーではああいうことが起こりえます。本当に残念なレースでした。とにかく今日は、応援に来てくれて、サポートしてくれたみんなに感謝したいと思っています」

ダニ・ペドロサ(MotoGP リタイア)
「残念というより悲しいです。でも、できる限りプッシュしたし、やらなければならないことはやったので、今日の走りに後悔はありません。とくに今シーズンは、1年を通してチームと自分のパフォーマンスに満足しています。ミサノでの出来事は残念だったけれど、自分のスキル、パワーを証明することができました。今シーズンはこれまで以上にタイトル獲得が近かったし、それだけに残念な気持ちでいっぱいです。転倒したのは、ブレーキングに失敗してコーナーではらみ、フロントをなくしてしまったせいでした。もしかしたらタイヤがまだ十分に温まっていなかったせいかもしれません。でも終わったことなので気持ちを切り替えたいです。今日は、ホームグランプリで6度目の優勝を果たしたケーシーとチャンピオンを獲得したロレンソ、そしてMoto2のマルク・マルケスにおめでとうと言いたいです」

中本修平|HRCチーム代表
「なんとか最終戦バレンシアGPまでタイトル争いを持ち越したかったのですが、残念な結果に終わりました。ダニの転倒は、ブレーキングミスとオーバーラン、そのためにラインが変わりギャップに乗ってしまったことが原因でした。ダニも我々も悔しいけれど、この悔しさを来年にぶつけたいし、気持ちを切り替えて最終戦に挑みます。すでにチームタイトルを獲得しているので、最終戦でコンストラクターズを獲得したいと思います。ケーシーは、予想通り、すばらしい走りで優勝しました。これでHondaはシーズン11勝目。最終戦では12勝目を狙います」

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2012.10.28
Glory for Casey and sadness for Dani in Phillip Island Today, the Repsol Honda team has tasted glory and disappointment in equal measures at the Australian Grand Prix. The glory, seeing the 2011 World Champion, Casey Stoner, celebrating victory at his last home race of his career, with a sixth consecutive win at Phillip Island, the fifth of the 2012 season and 45th of his career, 38 of them in MotoGP.

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