国内フォーミュラ Honda Racing
モータースポーツ > 国内フォーミュラ > Hondaサポートドライバー・レポート > 塚越広大  
塚越広大 マカオグランプリ
 
写真提供:ARTA Project

 F3の世界一決定戦ともいわれるマカオグランプリ(※)に参戦しました。今回はイタリアのプレマパワーチームからの参戦となり、チーム、マシンとエンジンが全日本F3選手権とは違うパッケージでのレースになりました。練習走行から少しずつサーキット、マシンに慣れていき予選は10番グリッドを獲得。予選レースではスタートで3番手まで上がるも5位でゴール。迎えた決勝はうまくレース運びをすることができ順調に走っていたのですが、13周目にクラッシュしてしまいリタイアとなってしまいました。
※マカオの市街地コースを利用した国際的F3レース。2001年には佐藤琢磨選手も優勝を果たし、若手の登竜門といわれる。

<予選>
 木曜と金曜に1セッションずつ予選がありました。マカオでは1度クラッシュするといつも以上にリズムが悪くなってしまうので、気を付けながらもタイムアップできるように走りました。しかし、マカオの予選はなかなかクリアラップが取れず、クラッシュも多いためチャンスを作ることができませんでした。その中でもクリアラップをうまく取れた周があり、できる限りのアタックをしました。1回目の予選は2:15.957で2回目の予選は2:14.553とタイムアップして10番グリッドを獲得できました。

<予選レース>
 レースのスターティンググリッドを決める大切な予選レースは10周で行われました。
 スタートで、9番手に上り各マシンが交錯する中、マンダリンコーナー手前で失速したマシンを抜くことに成功。リスボアコーナーのブレーキングでさらに数台を一気に抜き去り、コーナーを曲がった時点で3番手にポジションアップしました。予選と違いレースを有利に運ぶためダウンフォースを減らしていたため、思っていたよりも不安定なマシンをコントロールしながら走りました。途中6番手にポジションを下げてしまいましたが8周目のマンダリンで5番手に再浮上。そのあとも競り合いの末、5番手でチェッカーを受けました。

写真提供:ARTA Project

<決勝>
 日曜日の決勝レースは15周で行われました。朝の練習走行でマシンのフィーリングを確認して、予選レースよりもさらにダウンフォースを減らしてレースに臨みました。
 今回もスタートが決まり、4番手に上がろうと1コーナーでインに入っていきましたが、行き場がなくなるほどブロックされてしまい接触。失速してしまったため順位を下げてしまい、マンダリンでも自分のポジションが思うように取れず、アウトの壁ギリギリまで追いやられてしまいました。しかし、前方で起こった混乱をうまく切り抜けて、一時は10番手ぐらいまで下がったポジションを5番手まで戻すことができました。次の周にセーフティカーが入って5周目に再スタート。その際、順位を下げてしまいましたが、6周目のリスボアコーナーで再び5番手に上がって前車を追いかけました。今週で一番タイムもよく、徐々に4番手に追いついていった13周目、その最終コーナーでリアが流れてしまいコントロールする間もなくタイヤバリアにクラッシュしてしまい、レースを終えてしまいました。

 マカオグランプリではたくさんの経験をすることができました。最終的にクラッシュしてしまいましたが、いい走りもできました。また、自分に足りないものもわかりました。来年度、自分の弱点をなくしてさらなる飛躍ができるようにしたいと思います。来年もよろしくお願いします!

 
  << TOPへ戻る