国内フォーミュラ Honda Racing
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伊沢拓也 第17戦・第18戦 ツインリンクもてぎ
 

 みなさんこんにちは。伊沢拓也です。
 10月21〜22日にツインリンクもてぎで全日本F3選手権の最終イベントが行われたので報告します。
 最終イベントの舞台となったのはHondaのホームコースでもある、ツインリンクもてぎ。いい緊張感の中、レースウィークを迎えることができました。
 金曜日に行われた練習走行では、トップから0.3秒差の5番手。タイムがかなり接近していたので、混戦が予想されました。

写真提供:ARTA Project

<予選>
 今回は気温が低く、タイヤをうまく温める必要がありましたが、タイヤのいい状態が長く続くので最後まで気が抜けない予選となりました。いつものように数周アタックした後、クールダウンラップを入れ、再度アタックをしました。1周をうまくまとめられず、なかなかタイムを縮められませんでしたが、最後まで諦めず最終ラップにベストタイムを出すことができ、4番手で1回目の予選を終えました。

 10分のインターバルを置いて行われた2回目の予選も、1回目と同じような作戦でいきました。この予選はうまくタイヤを温めることができず、思うようなタイムが出せません。残り2周くらいからやっとタイムが出始め、この予選も最終ラップにベストタイムが出ましたが、黄旗中のタイムだったので、採用されず8番手となってしまいました。もう1周あればもっとタイムは出たと思うので、少し悔いが残りました。

写真提供:ARTA Project

<決勝>
 21日に行われた第17戦。このサーキットはオーバーテイクが難しいので、スタートを決めることに集中しました。そのスタートは成功させることができたのですが、目の前の選手がエンジンストールしてしまいました。僕は何とか避けられましたが、後ろの選手はそのクルマとクラッシュしてしまったようです。1コーナーまでに3番手にポジションを上げ、さらに上位を狙っていきました。ペースも悪くなく、前の2台に付いていくことができましたが、抜ける距離まではなかなか近づけません。最後まで攻め続けましたが、結局3位のままゴールとなりました。

 22日に行われた第18戦。泣いても笑ってもこのレースが最終戦、悔いの残らないレースをすることだけを心がけました。
 まずまずのスタートを切り、1コーナーから2コーナーにかけて何台かに並びかけることができました。そして3コーナーのブレーキングで、順位を上げられそうだったのですが、3番手の選手がスピン。自分はアウト側でギリギリのブレーキングをしていたため、うまくそのクルマを避けられず、大きく順位を下げてしまいました。その時に砂にも乗ってしまい、その影響か最初の数周はうまくペースを上げられません。
 ペースが戻ってからは、なんとか上位を狙ってプッシュしたのですが、前車に接近すると、ダウンフォースが抜けてしまい、それ以上にペースを上げることができません。
 前車のリタイアなどもあり、7位までポジションを上げました。6番手の選手よりペースは早かったのですが、抜くチャンスをうまく作れません。レース終盤に一度ブレーキングで並びかけましたが、うまくブロックされてしまい、その後はオーバーテイクするチャンスもなく、7位で今年最後のレースを終えました。ポジション的には満足のいく結果ではありませんが、最後まで諦めず攻め続けたので完全燃焼できたと思います。
 レース後に、1位と3位の選手が車両違反で失格となり、現在でも暫定結果ではありますが5番手までポジションが繰り上がりました。

 Honda TODA RACINGから全日本F3選手権に参戦した、2006年。鈴鹿サーキットで2勝を挙げ、シリーズランキングでは6位となりました。自分自身、今年一年で大きく成長できたし、本当に満足のいくシーズンになったと思います。
 一年間、一緒に戦った戸田レーシングやチーム関係者の方々には感謝の気持ちでいっぱいです。来年度のことはまだ何も決まっていませんが、今年学んだことを生かし、努力し続けて、今年以上にいい結果を残せるようにがんばっていきたいと思います。今後とも応援よろしくお願いします。

 
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