Monthly コラム

2020.7.10
Vol.28
炎天下で洗って大丈夫?覚えておきたい夏の洗車術
炎天下での洗車で注意したいことや覚えておきたい洗車のコツをご紹介します。

突然の大雨や台風に見舞われたり、山や海に出かけたり。夏は何かとクルマが汚れる機会の多い季節です。気持ちよく晴れた日には、ついつい洗車をしたくなりますが、炎天下でクルマを洗うとボディーを傷める原因に。そこで今回は、この時期の洗車で注意したいことや覚えておきたい洗車のコツをご紹介します。


夏の洗車で最も気をつけたいのは、イオンデポジットやウォータースポットと呼ばれる、ボディーの表面にできるシミ。炎天下では、洗車後に残った水滴がすぐに蒸発してしまいます。すると、水の中に含まれるカルシウムや塩素などのミネラル分が塗装面に付着して、イオンデポジットとなってしまうのです。また、ウォータースポットは、水滴がレンズのように太陽の光を集め、焼きついて跡を残す現象。どちらも一度付着してしまうと簡単には取り除くことができません。水滴だけでなくシャンプーやワックスも、そのまま乾いてしまうとシミやムラの原因になります。

車体が熱くなっているときは、シャワーでたっぷりと水をかけて全体を冷やします。

そこで、洗車は日差しの強い昼間を避け、比較的涼しい早朝か夕方に、直射日光が当たらない場所を選んで行いましょう。気温は25度程度までが目安です。洗車の手順にもコツがあります。まず、車体が熱くなっているときは、シャワーでたっぷりと水をかけて全体を冷やします。手のひらで触っていられるくらいになればOKです。ただし、ガラス面にいきなり冷たい水をかけると、亀裂が入る危険性もあるため、ゆっくりと様子を見ながら行うようにしてください。


ボディー全体のホコリや泥を落としたら、タイヤ・ホイール、下回り、ルーフ・ウインドウ、ボンネット、というように、パーツごとに分けて洗浄・すすぎ・拭き上げを行います。水滴が乾く前に手早く作業することが重要です。コーティングやワックスも同様に、パーツごとに塗って拭き取る作業を繰り返しましょう。

夏の洗車は涼しい時間帯と場所を選んで、短い時間で済ませるのが最大のポイント。

最近では、水滴が残りにくい親水性のシャンプーや、スプレーをかけて拭き取るだけのコーティング剤などもあり、こうした手軽なケミカル用品を選ぶのも時短テクニックの一つです。また、よりスピーディーに洗車をするには、2人以上で作業するのもおすすめです。


夏の洗車は涼しい時間帯と場所を選んで、短い時間で済ませるのが最大のポイント。それでもこの時期、体を動かして汗をかけば熱中症になってしまうことがあります。決して無理はせずに、水分・塩分と休息をこまめに取るように心がけてください。注意点とコツをおさえて、夏の間もピカピカの愛車をキープしたいですね。