Hondaモータースポーツグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード

第2話 マーチ卿、フェスティバルとHondaについて語る
●二輪マシン(抜粋)
 
RC116
1966年マン島TTレース優勝マシン(Rider: ラルフ・ブライアンズ)

Hondaは世界グランプリ50ccクラスに、世界初の空冷4サイクル2気筒エンジンを搭載したRC112を投入。RC116はその最終型である。最高出力14PS以上/21,500rpmを誇り、9速のトランスミッションを搭載。1966年に6戦中3勝を挙げてコンストラクターズタイトルを獲得。当時、史上初となる、Honda車によるWGP 5クラス制覇の一翼を担った。今回のグッドウッドでこのマシンを駆るのは、当時のライダーであるラルフ・ブライアンズ。
RC149
1966年WGP第6戦東ドイツGP・125ccクラス優勝マシン(Rider: ルイジ・タベリ)

世界初の125cc空冷4サイクル5気筒エンジンを搭載したロードレーサー。最高出力34PS以上/20,500rpm。8段変速。1965年日本グランプリで2位となったRC148の発展型。1966年に5勝を挙げ、コンストラクターズ及びライダーズのダブルタイトルを獲得した。今回のグッドウッドでこのマシンを駆るのは、当時のライダーであるルイジ・タベリ。
RC166
1967年マン島TTレース優勝マシン(Rider: マイク・ヘイルウッド)

2サイクル勢が力をつけたため、Hondaはそれまで4気筒だった250ccクラスに、さらなる高回転を実現した6気筒のRC166を送り出す。最高出力60PS以上/18,000rpm。7段変速。1967年のWGP 250ccクラスで13戦7勝。コンストラクターズ及びライダーズタイトルを獲得し、前年に引き続き2年連続ダブルタイトルを挙げた。今回のグッドウッドでこのマシンを駆るのは、スチュワート・グラハム。
RC173
1966年WGP・350ccクラスチャンピオンマシン(Rider: マイク・ヘイルウッド)

1967年に8戦中7勝を挙げたRC174の前のモデルで、あまり見ることができない貴重なマシン。専用設計でWGP 350ccクラスにデビューしたRC171の進化版。1966年WGP 350ccクラス10戦6勝。コンストラクターズ及びライダーズのダブルタイトル獲得。空冷4サイクル4気筒DOHCエンジン搭載。最高出力62PS以上/13,500rpm。6段変速。今回のグッドウッドでこのマシンを駆るのは、ボブ・ヒース。
RC181
1967年WGP第5戦オランダGP・500ccクラス優勝マシン(Rider: マイク・ヘイルウッド)

1967年WGP、ダッチTTレース(オランダ、アッセン)500ccクラスにおいて最速ラップレコードで優勝したマシン。空冷4サイクル4気筒DOHCエンジン搭載。最高出力85PS以上/12,000rpm。6段変速。今回のグッドウッドでこのマシンを駆るのは、トミー・ロブとデイビッド・ヘイルウッド。
NSR500
1985年WGP第6戦フランスGP・500ccクラス優勝マシン(Rider: フレディ・スペンサー)

1985年WGP 500ccクラスで12戦8勝して、コンストラクターズ及びライダーズタイトルを獲得。ULF(ウルトラライトフレーム)採用車。水冷2サイクル90度V型4気筒エンジン搭載。最高出力140PS以上/11,500rpm。6段変速。フレディ・スペンサーは1985年、500ccと250ccでダブルタイトルを獲得した。今回のグッドウッドでこのマシンを駆るのは、当時のライダーであるフレディ・スペンサー。
NSR500
1988年WGP・500ccクラス出場マシン(Rider: ワイン・ガードナー)

1988年WGPに出場。V4エンジン及び車体を改良したNSR、5年目のモデル。500ccクラスで2位を獲得。水冷2サイクル90度V型4気筒エンジン搭載。最高出力150PS以上/12,500rpm。今回のグッドウッドでこのマシンを駆るのは、当時のライダーであるワイン・ガードナー。
NSR500
1995年WGP・500ccクラスチャンピオンマシン(Rider: ミック・ドゥーハン)

1994〜1995年WGP 500ccクラスで2連覇を達成。1994年からのインジェクションやPGMサスペンションなどをトライして13戦中7勝した。また、水冷2サイクル90度V型4気筒エンジンが、2気筒ずつ同時に爆発行程を行う“同爆エンジン”を搭載。最高出力180PS以上/12,200rpm。6段変速。今回のグッドウッドでこのマシンを駆るのは、当時のライダーであるミック・ドゥーハン。
RC211V
2002年WGP第2戦南アフリカGP・MotoGPクラス優勝マシン(Rider:宇川徹)

2002年よりWGP最高峰クラスが500ccクラスからMotoGPクラスに変更され、Hondaは990cc水冷4サイクルV型5気筒エンジンを搭載したニューマシンで参戦。16戦14勝を挙げ、2年連続コンストラクターズ及びライダーズチャンピオンのダブルタイトルを獲得した。最高出力200PS以上。今回のグッドウッドでこのマシンを駆るのは、現在RC211VでHondaワークスのレプソル・ホンダ・チームからMotoGPに参戦している、ニッキー・ヘイデン。
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