Preseason testingスペインスペイン

テスト4日目

2018.03.01(木)

ドライバー:ピエール・ガスリー

会場:カタルニア・サーキット(スペイン・バルセロナ)

全長:4.655km

周回数・走行距離:147周

ベストラップタイム:1分22秒134

コンディションは回復し、ガスリーが走行を担当
147周で多くのテストプログラムをこなし、テスト前半をいいかたちで終える

スペイン・バルセロナでのテストは4日目を迎え、プレシーズンテスト前半の最終日となりました。この日のRed Bull Toro Rosso Hondaは、ピエール・ガスリーが走行を担当。早朝に雨は上がりましたが、テストが開始した午前9時ごろの路面はまだウエットで、霧も発生しているコンディションでした。

午前中はインターミディエイトタイヤが中心での走行でしたが、昼頃から気温は上がり、コンディションはドライへ。ガスリーは、精力的にテスト走行を行いました。この日は、ロングランも含めトータル147周を周回。大きなアクシデントやトラブルもなく、テスト前半の最終日を締めくくりました。

テスト後半は、3月6日(火)から9日(金)までの4日間、今回と同じスペイン・バルセロナのカタルニア・サーキットで行われます。

ピエール・ガスリー

コメント

ピエール・ガスリー選手ピエール・ガスリー
「今日はこんなに多くの周回を走行できて、心から満足しています。僕にとっては実走テスト2日目なので、走行から多くのことを学んでいますし、メルボルンに向けてパフォーマンスを最大限高めていくために、セッティングの方向性を見出していかなくてはと思っています。チーム、そして私自身にとって、これだけ多くのことを学習できているのはとてもいいことです。来週のテスト後半に向けて、この後今日の走行データの分析を進める必要があるとは思いますが、ともかく今日は本当にポジティブな一日でした。エンジンの信頼性は素晴らしいです。レース距離の2倍以上にあたる147周という走行の間、全く問題は起きませんでした。これを継続できればと願っています。また、クルマのフィーリングもよく、マシンとエンジンともに満足しています。来週はまた新たなテストプログラムを行っていきます。これが日々マシンを進化させていくためのプロセスですし、開幕戦に向けた準備を可能な限り入念にやっていきたいと思います」

ジェームズ・キー|Scuderia Toro Rossoテクニカルディレクター
「午前中はウエットコンディションで、ドライになるまで時間がかかりましたが、ランチタイムを終えるころに急速に路面が乾き、午後は通常の走行ができてよかったです。午前中はピエールがウエット下でのテストができ、インターミディエイトタイヤを試せたので、タイヤの挙動やセットアップへの影響を理解することができました。その中でいくつかマシンを進歩させるアイデアも浮かび、ピエールもウエットでの挙動に満足しているようでした。午後のプランは、来週に向けた準備として、基本となるセットアップの指標を設定することでした。基本的なテストプログラムを通じて、来週以降に向けた有効な方向性を確認することができました。やや回復したトラックコンディションの下で、終盤には何本かロングランを行い、長距離でのマシンやタイヤの感触を確かめることができましたし、そういった意味で今日はいい一日だったと思います。来週には新たなアイテムも届くので、次回のテストではマシンのパフォーマンスの細かい部分にまで焦点を当てていきます。我々の、走行距離を伸ばしていこうという計画はうまくいきました。また、Hondaにとっても素晴らしいテストになったと思います。彼らは、自分たちの開発と、我々との共同作業の両方で多くの準備を行い、新型のエンジンをここに持ち込んでくれました。このテストでパワーユニット側の問題が全く起きなかったというのは素晴らしい結果ですし、これまで我々が行ってきたウインターテストでは初めての経験です。おそらくHondaにとって今日の147周という走行距離は、2014年のF1復帰以降の最長の記録ではないかと思います。そのおかげで実質3日間のテストを効果的に行うことができましたし、これは素晴らしい成果です」

田辺豊治|Honda F1 テクニカルディレクター
「朝方までの雨により、ウエットコンディションで始まったテスト4日目ですが、徐々に状況が改善し、昼ごろからドライ走行が可能になりました。これまでよりも気温が上昇し、4日目にしてようやくテストに適したコンディションで走行することができたという印象です。ガスリー選手の堅実な走りもあり、4日間で最多の合計147周を走行し、チームにとってはとても生産的な一日になりました。ドライコンディションでのPU機能確認とセッティングの熟成に加え、ロングランを行い、レースに向けて有用なデータを得ることもできました。今日でテスト1が終了となりますが、4日間、予定していたスケジュールをトラブルフリーでほぼ消化できたことに満足しています。また、Red Bull Toro Rosso Hondaにとって大切な最初のテストを、いいかたちで終えることができました。この後は休む間もなく来週のテスト2に向けた準備を始めますが、万全の体制で臨みたいと考えています」

本日のテストタイム

順位 ドライバー マシン タイム 周回数
1 ルイス・ハミルトン Mercedes 1'19.333 69
2 ストフェル・バンドーン McLaren 1'19.854 110
3 セバスチャン・ベッテル Ferrari 1'20.241 120
4 ケビン・マグヌッセン Haas 1'20.317 96
5 フェルナンド・アロンソ McLaren 1'20.929 51
6 カルロス・サインツ Renault 1'20.940 60
7 ランス・ストロール Williams 1'21.142 54
8 セルジオ・ペレス Force India 1'21.973 65
9 マックス・フェルスタッペン Red Bull 1'22.058 35
10 ピエール・ガスリー Toro Rosso Honda 1'22.134 147
11 ニコ・ヒュルケンベルグ Renault 1'22.507 49
12 バルテッリ・ボッタス Mercedes 1'22.789 60
13 シャルル・ルクレール Sauber 1'22.808 59
14 マーカス・エリクソン Sauber 1'23.825 79
15 セルゲイ・シロトキン Williams 1'31.979 47

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