コメント

フェルナンド・アロンソ

「今日はいい一日でした。残念ながら、ストフェルはいろいろと問題を抱えていましたが、少なくとも私にとってはいい一日でした。まずまずの走りをし、マシンのセットアップと方向性に関しては、前向きなニュースがいくつかありました。最速のマシンからは1.5秒差でしたが、これは今までで断トツとなる最少のタイム差です。また、31周という、かなりの距離を走行することができました。

今は徐々にマシンのポテンシャルを引き出しつつある状態だと思います。

私たちは正しい方向に向かっているとは思いますが、まだ長い道のりが待っています。明日はまずまずの予選を迎えられるよう願っています。明日のFP3では、1周1周を大事にうまく活用する必要があります。予選でもいい走りをし、日曜日の決勝では攻めの走りをしなければなりません。問題にうまく対処できているという自信はまだ100%あるわけではないので、チームと一緒に問題解決に向けて引き続き取り組んでいきます」

ストフェル・バンドーン

「今日も私にとっては難しい一日でした。FP1ではエンジンの不具合が発生し、FP2でも再び問題があったため、走行周回は非常に限られてしまいました。あれだけの走行時間を失ったことは残念ですし、特にFP2は予選と決勝のコンディションと非常に似ているので、なおさらでした。今のところ理想的な週末ではありませんが、明日はもっとスムーズな走行をし、問題にうまく対処できることを願っています。

私はほとんど走行できないまま明日の予選に臨みますが、今日、フェルナンドがかなりの周回を走行したことはポジティブな点です。フェルナンドのマシンから得た情報をもとに準備を始めますが、それは私のマシンにも活かせる情報だと思います。我々は信頼性の問題を抱えており、今のところグランプリごとにトラブルが発生しているので、理想的なかたちでシーズン開始を迎えたとは言えません。

困難な状況ではあるものの、それが現状です。今回も難しい週末になることは分かっていますが、明日は今日よりもいい一日となることを願っています。明日なにができるのかは、見当がつきませんし、目標を設定できる状況ではありません。スムーズな走行ができるようにちゃんと準備した上で、できる限りの走りをしたいと思っています」

THE MANAGEMENT

エリック・ブーリエ　McLaren-Honda Racing Director
「気温が40℃近くにまで上がる非常に暑いここバーレーンにて、フェルナンドが計画通りに走行プログラムを消化し、今夜分析すべき膨大なデータを収集してくれました。

一方のストフェルは、フェルナンドよりもずいぶん難しいセッションを強いられました。彼のマシンはMGU-Hの一連の不具合に悩まされ、思うような走行ができませんでした。不具合に関しては、現在、Hondaと調査中です。

ただ両ドライバーとも、バーレーン・インターナショナル・サーキットでの走行を楽しんでいます。2人には、ここでの優勝経験があります(フェルナンドはF1、ストフェルはGP2で優勝)。明日の予選では、両ドライバーともベストを尽くします。当然のことながら、明日は予選に備えてストフェルがFP3で問題なく走行できるようにする必要があります。明日は彼にとってもいい一日となることを願っています」

中村聡 Honda R&D チーフエンジニア
「寒く湿った中国から、全く正反対の気候、暑くて乾燥したバーレーンにやってきました。

今日のフェルナンドは、FP1、FP2を通して安定したパフォーマンスを見せてくれました。予定されていたメニューをすべて消化することができましたし、数種類のタイヤやエアロなどさまざまな条件下でセッティングを詰めていくことに集中できたと思います。

ストフェルについては、MGU-Hの問題が両セッションで発生してしまいスケジュールを予定通りこなすことができず、残念な一日になってしまいました。問題の詳細は現在調査中ですが、それと同時にガレージでは、夜を徹した作業により明日のFP3に向けてMGU-Hの交換を行います。

ストフェルのトラブルはありましたが、それでも明日の予選を楽しみにしています。今日いい走りを見せてくれたフェルナンドは、明日も同様のパフォーマンスを見せてくれるでしょうし、ストフェルも間違いなく明日はばん回してくれると思っています」