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2016.09.28 F1 - フォーミュラ・ワン世界選手権 第16戦 マレーシアGP マレーシアGP プレビュー

マレーシアGP プレビュー

Hondaは、FIAフォーミュラ・ワン世界選手権(以下、F1)の第16戦マレーシアGP(開催地:セパン、9月30日〜10月2日)に向けて準備を進めています。今大会のサーキット情報や、今週末のレースの見どころなどをレポートします。

コメント

長谷川祐介 株式会社本田技術研究所 主席研究員 F1プロジェクト総責任者
「マレーシアGPは、前戦のシンガポールと同様に高温多湿な環境であることから、ドライバーにとって身体的な負担が大きいレースとなります。さらには、日々の不安定な天候の影響で、マシンの最適なバランスを見いだすのが難しい週末でもあります。

セパン・インターナショナル・サーキットは、2本のストレートが生み出す加減速と、流れるようなカーブが続き、オーバーテイクが多く見られるサーキットです。ここにはHondaとしてパワーユニットのアップデートを持ち込む準備をしているものの、パフォーマンスと信頼性を総合的に見て、適用に対する最終判断をレース現場で行いたいと思います。

またこのグランプリは、ジェンソンのF1、300戦目スタートを祝うレースとなります。身体面でもメンタル面でもこれほど厳しいスポーツで、300戦を達成することはすばらしい成果であり、チームにとって大変喜ばしいことです。結果を出し、経験豊富なドライバー2名にとっていい週末になるようにがんばります」

レース日時
9月30日(金) フリー走行1 10:00〜11:30(日本時間 11:00〜12:30)
フリー走行2 14:00〜15:30(日本時間 15:00〜16:30)
10月1日(土) フリー走行3 14:00〜15:00(日本時間 15:00〜16:00)
予選 17:00〜18:00(日本時間 18:00〜19:00)
10月2日(日) 決勝レース 15:00〜 (日本時間 16:00〜)
※決勝レースは56周完走、もしくは2時間経過時点の周回で終了
サーキット情報
サーキット名 セパン・インターナショナル・サーキット
所在地 マレーシア・セランゴール州・セパン
コース全長 5.543km
周回数 56周
トップスピード 時速330km
特徴 セパン・インターナショナル・サーキットは、2本の長いストレートと高速コーナーが続くハイスピードサーキットで、急加速・減速が多く、タイヤにとって厳しいレイアウト。半年前にコースの舗装が行われたため、タイヤのグリップ力の変化もマシンのセットアップに影響する。今年は昨年の決勝レースに使用されたハードとミディアムのタイヤに、ソフトのコンパウンドが追加で用意されることから、各チームの賢いタイヤマネージメントとピットストップ戦略が成功のカギを握る。また、高温多湿の環境がパワーユニットとマシンクーリングを厳しくする、効率のいい冷却が、週末を通して重要となる。
気候 高温多湿で、今週末の気温は33℃前後と予想されている。熱帯気候により、スコールなどウエット環境でのレースになる可能性も高い。

2015年優勝者:セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)
2015年ファステストラップ:ニコ・ロズベルグ 1分42秒062 (43周目、メルセデス・AMG・ペトロナス・F1チーム)
ラップレコード:1分34秒223(2004年、ファン・パブロ・モントーヤ、ウイリアムズ)

※ FIAとは、Fédération Internationale de l'Automobile(国際自動車連盟)の略称