モータースポーツ > ラリー > Sardegna Rally Race 2014 > 第4ステージ
June 11 2014 Sardegna Rally Race 2014 Stage4
イタリア
ホアン・バレダ選手は、前日に起きたロードブックの故障を乗り越え、サルディーニャ・ラリーの中でも難易度の高いマラソンステージをトップでフィニッシュし、第4ステージ優勝を飾りました。エルダー・ロドリゲス選手、パウロ・ゴンサルヴェス選手も最終日を目前に、好ポジションを獲得しました。
バレダ選手は、ロードブックが停止したまま第4ステージをスタートし、修理が受けられる給油ポイントまでは前方のライダーのあとを追いました。ロードブックが回復したバレダ選手は、115kmのスペシャルステージ(SS)7をベストタイムで優勝しました。
ロドリゲス選手は、4番手スタートからSS7を3位でフィニッシュ。総合順位を4位まで上げました。総合3位との差は約2分で、十分表彰台を狙えるポジションで最終日を迎えます。
ゴンサルヴェス選手は、SS6でフロントブレーキが交換できず、故障したままの走行を強いられたため、大きくタイムロス。ライディングポジションを調整することでカバーしましたが、背中に激痛が走り、総合順位を5位まで落とす結果となりました。
サルディーニャ・ラリーの第4ステージは、サン・テオドロで終了しました。この地点から、明日の120km区間のSS8がスタート、給油ポイントのアラ・ディ・サルリへと向かいます。SS9は、サン・テオドロまで50kmの戦いとなります。
ホアン・バレダ選手(ステージ4 / 優勝、総合7位)
「今日は、結果的にはいい日でした。序盤はロードブックが使えなかったので、辛い戦いでしたが、給油ポイントでメカニックたちに直してもらうことができました。電気系統の問題で、ヒューズが飛んでいました。ロードブックが復活したSS7では、複雑なナビゲーションも自信を持ってクリアでき、1位でゴールできました。問題の重さを考えると、今日は重要な勝利だったと思います」
エルダー・ロドリゲス選手(ステージ4 / 5位、総合4位)
「前日よりは、みんないい結果が出せたと思います。ポディウムを狙って、明日はプッシュします。今日のSS6ではほこりの影響でなかなか順位を伸ばせませんでしたが、SS7では順調にペースを上げ、マルク・コマ選手(KTM)に追いつき、フィニッシュでは並ぶことができました。今日のレースは5位、総合で4位と、ポディウムが十分狙える順位です。明日は最後までベストを尽くして戦います。今日はバレダ選手がステージ優勝を飾り、ゴンサルヴェス選手も苦難を乗り越え、全体的にチームにとってポジティブな結果だったと思います」
パウロ・ゴンサルヴェス選手(ステージ4 / 7位、総合5位)
「厳しい日でした。SS6では、昨日に続きフロントブレーキがないままのレースとなり、肩を痛めました。給油所ではブレーキを修理することができましたが、タイムロスにつながりました。明日はサルディーニャ・ラリーの最終日。とにかくプッシュしてポディウムを狙います」
ウルフギャング・フィッシャー | Team HRC チーム監督
「今日は、バレダ選手とゴンサルヴェス選手の昨日の問題によるタイムロスをリカバーする一日でした。マシンの修理を受けられない午前中は、2人とも困難を乗り越え、集中力を維持することができ、よく走ってくれました。バレダ選手がSS6を3位でフィニッシュしたあと、マシンの修理ができたため、午後のステージではパーフェクトなセットアップで優勝できました。全体的には、ゴンサルヴェス選手はタイムロスを最小限に抑えられ、ロドリゲス選手は安定して走ってくれましたので、問題はあったものの、ポディウム射程圏内で最終日を迎えられたことは大変うれしいです。明日はラストチャンス。最もいい結果を出すように全力でアタックします。チーム全体に感謝しています」
第5ステージ サン・テオドロ~サン・テオドロ
スペシャルステージ8/120km、スペシャルステージ9/53km 合計/173km
サルディーニャ・ラリー2014の最終日は、サン・テオドロの北と西のコースで、2つのスペシャルステージが戦われます。息をのむような美しい景色、WRCでも有名なコースを走り、最後の1㎞まで気が抜けない複雑なナビゲーションと厳しい戦略の判断が求められるステージです。
最終ステージは決して簡単ではなく、昨年11月の激しい嵐の影響で、洪水の被害を受けたエリアを走ります。森林のおかげで多くの水没域は回復しているものの、大きく被害が残っている地帯もコースの一部です。
ライダーたちはサン・テオドロを出発し、道路でパドル、トライヌ・モルトゥを経てSS8のスタート地点のプンタ・シスカーラへと向かいます。スペシャルステージは、ソリリスの林業ヤード~テッラノーバ~サ・コンチェッダ~モンテ・レルノからブッドゥゾの風力発電所に戻り、アラ・デイ・サルディの市営厩舎でゴールします。
リエゾンはアラ~コイ・ルナでと向かい、SS9のスタート地点となります。サルディーニャ・ラリーの最後のスペシャルステージは、コイ・ルナの林業ヤード~クラスタッツア~ロエルの区間で戦われます。このスペシャルステージは、距離は短い反面、頻繁にナビゲーションが求められ、重要な役割を担うステージです。ライダーたちはサプライズに対して常に警戒する必要があり、最終結果はマモネをゴールとするSS9完了後までアナウンスされません。最終リエゾンは舗装道路とダートトラックを走り、ロデ~トルペ~ブルネッラを経て、ポディウムが設置されたサン・テオドロへと向かいます。
順位 | ライダー | マシン | タイム |
---|---|---|---|
1 | ホアン・バレダ | Honda | 2:26'44 |
2 | A.ボテューリ | ハスクバーナ | 2:27'35 |
3 | R.ファリア | KTM | 2:28'42 |
4 | A.マンチーニ | ベータ | 2:29'31 |
5 | エルダー・ロドリゲス | Honda | 2:29'51 |
7 | パウロ・ゴンサルヴェス | Honda | 2:32'05 |
順位 | ライダー | マシン | タイム/差 |
---|---|---|---|
1 | A.ボテューリ | ハスクバーナ | 12:19'52 |
2 | M.コマ | KTM | +10'06 |
3 | G.ファレス | ガスガス | +17'57 |
4 | エルダー・ロドリゲス | Honda | +20'02 |
5 | パウロ・ゴンサルヴェス | Honda | +21'29 |
7 | ホアン・バレダ | Honda | +25'32 |