ROUND 06

マレーシアマレーシア セパン・インターナショナルサーキット 2017.10.29(日)・IATC 決勝

最終戦 マレーシア

カン・オンジュがダブルウイン。デェニスがチャンピオンに輝く

カン・オンジュがレース1を制す

2017シーズンの第4戦マレーシア大会でダブルウインを達成したカン・オンジュが、今シーズン2回目、そして最終戦として開催される第6戦マレーシア大会のレース1で勝利を挙げました。インドネシア人ライダーのゲリー・サリムが2位、國井勇輝が3位に入りました。

まずはデェニス・オンジュがホールショットを奪いますが、一気にぺースを上げたカンがデェニスをパスし、先頭に立ちます。その背後ではサリム、國井、デェニス、アズロイ・アヌア、埜口遥希、山中琉聖、そして中島元気ら7人のライダーが表彰台を巡って激しい順位争いを繰り広げました。

最終的に、セカンドグループでの戦いを制したサリムが、2位でチェッカー。続いて國井がゴールしました。アヌアは4位入賞を果たし、貴重なポイントを獲得しました。埜口は5位。山中は7位となったデェニスとわずかな僅差で6位フィニッシュを果たしました。中島は8位、平間光司が9位、クリッチャポーン・ケウォサンティは10位でした。

レース1が終了した時点で、6名のライダーがチャンピオン争いに生き残っています。その中で現状トップなのがデェニス、トップと8点差で2位に埜口、3位に133ポイントを獲得の山中がつけています。4位の國井と5位のアヌアは同点の126ポイントを獲得。6位のカンはトップの5人とは少し点差が開いていますが、まだタイトルを獲得するチャンスを持っています。


カン・オンジュがシーズン2度目のダブルウイン。デェニスがタイトル獲得を決める

セパン・インターナショナル・サーキットで開催された最終戦マレーシア大会において、カンがダブルウインを果たしました。これにより、今シーズン、セパン・インターナショナル・サーキットで開催された4レース全てにおいて勝利を収めました。2位には埜口、3位には國井が入りました。デェニスは4位に入り、ランキング2位と1点差でタイトル獲得を決めました。

レース1と同じく、デェニスがホールショットを奪いますが、またしてもカンがフロントに迫り、トップを奪取します。その後はタイトル獲得に必要なポイントを得るべく、デェニスはポジションを死守し続けました。レースの途中でウエットを示すフラッグが振られ、このままコンディションが悪化し続ければレースのやり直しもあり得ましたが、雨量はその後、安定したためレースは続行されました。レース終盤になると、埜口がトップグループの先頭に立ち、ファイナルコーナーへ突入します。

2番手の平間がワイドから埜口をパスしようとし、アヌア、山中、サリムが激しく猛追する中、埜口がスリップ。それにより、アヌアを含む数名のライダーが巻き込まれ、外へ押し出されます。山中はいち早く態勢を立て直すと、ペースを上げてチェッカーを目指しました。

デェニスはターン15で、外側からアタックを仕掛け、國井の背後から滑り込んでチェッカー。4位入賞を果たし、2017シーズンのチャンピオンに輝きました。

平間は5位、山中が6位、最終コーナーでサリムとのバトルを制した中島が7位でゴールしました。8位にサリム、9位にアヌア、10位にケウォサンティがつけました。

2017シーズンのポイントランキングでは、デェニスがチャンピオンに輝きました。2位に埜口、最終戦でダブルウインを達成したカンが3位につけました。山中は5位、國井はケガにより欠場があったにもかかわらず、6位でシーズンを終えました。

アジア・タレント・カップの2018年シーズンへの参加者は、最終戦の前に決定されており、来年、新たなチャンピオンが生まれます。

コメント

アルベルト・プーチ タレント・プロモーション監督
レース1後のコメント
「まずは、クラッシュがなくてよかったです。大きなグループでのバトルになったにもかかわらず、ケガもなく、すばらしいレースになりました。現状、まだチャンピオン争いは続いているので、明日のレースでついにタイトル決定の瞬間が見られるでしょう。今日は非常に暑かったので、ラップタイムはそこまでよくありませんが、明日もいいバトルが見られることを期待しています」

レース2後のコメント
「今日は、スリリングなレースになりました。クラッシュもなかったので、本当に嬉しいです。かなりタイトなレースになりましたが、トップグループで戦ったライダーたちは皆、いい仕事をしました。激しいバトルを制してチャンピオンを決めたデェニスにおめでとうと言いたいです。わずか1ポイント差でランキング2位となりましたが、埜口もシーズンを通してすばらしい走りをしました。すべてのライダーがよくがんばったと思います。最終戦は、前戦の日本大会とはまったく違う気候なので、レースはかなり難しかったでしょう。来年に向けて、チャンピオンシップをさらによくするためにどうすればいいかを考えなくてはなりません。ですが、まずはここまで努力してきたライダーたちを讃えたいです」

リザルト

レース1

順位 No. ライダー タイム/差
13カン・オンジュトルコ30'22.334
24ゲリー・サリムインドネシア+6.534
35國井勇輝日本+6.568
420アズロイ・アヌアマレーシア+7.611
59埜口遥希日本+6.868
612山中琉聖日本+6.900
77デェニス・オンジュトルコ+6.920
84中島元気日本+7.940
98平間光司日本+16.484
1015クリッチャポーン・ケウォサンティタイ+53.678
1118鈴木光来日本+53.918
1210斉藤魁日本+55.757
132鈴木大空翔日本+1'06.017
1423ココ・タダチフィリピン+1'13.337
1519シャイルー・ユスリー・ビン・スハイミマレーシア+1'28.500
1611ムハッマド・ハジック・ビン・モハマド・ハムダンマレーシア+1'35.910
176イルファン・アルディアンシャーインドネシア+1'49.564

レース2

順位 No. ライダー タイム/差
13カン・オンジュトルコ25'34.840
29埜口遥希日本+3.560
35國井勇輝日本+3.860
47デェニス・オンジュトルコ+4.102
58平間光司日本+4.207
612山中琉聖日本+5.237
74中島元気日本+5.846
84ゲリー・サリムインドネシア+6.693
920アズロイ・アヌアマレーシア+12.824
1015クリッチャポーン・ケウォサンティタイ+36.099
112鈴木大空翔日本+36.155
1218鈴木光来日本+36.738
1310斉藤魁日本+1'05.481
1423ココ・タダチフィリピン+1'05.511
1513ラッキー・ヘンドリアンシャーインドネシア+1'06.560
166イルファン・アルディアンシャーインドネシア+1'16.147
1719シャイルー・ユスリー・ビン・スハイミマレーシア+1'18.407

ポイントランキング

順位 No. ライダー 総合ポイント
17デェニス・オンジュトルコ156
29埜口遥希日本155
33カン・オンジュトルコ147
412山中琉聖日本143
55國井勇輝日本142
620アズロイ・アヌアマレーシア133
74ゲリー・サリムインドネシア94
84中島元気日本81
98平間光司日本65
1013ラッキー・ヘンドリアンシャーインドネシア55
1115クリッチャポーン・ケウォサンティタイ54
122鈴木大空翔日本52
1318鈴木光来日本51
1424ムハッマド・エルフィン・フィルマンシャーインドネシア44
1510斉藤魁日本39
166イルファン・アルディアンシャーインドネシア35
1719シャイルー・ユスリー・ビン・スハイミマレーシア16
1811ムハッマド・ハジック・ビン・モハマド・ハムダンマレーシア15
1917服部真騎士日本12
2016リード・テレンス・バッティオーストラリア8
2123ココ・タダチフィリピン5
2225パサーウィト・ティチバークタイ4
2322リフサ・フィルダウス・ハキムインドネシア2
2414ビマ・フェブリダ・アルフィンインドネシア1

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