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EVENT REPORT

Honda Motorsports Thanks Fair 2016

2016年12月11日(日)~26日(月)

ウエルカムプラザ青山では、Hondaのモータースポーツ活動を応援してくださったファンの皆さまに感謝を込め、12月11日(日)~12月26日(月)の期間、「Honda Motorsports Thanks Fair 2016」を開催しました。

イベント期間中は、今期のF1™マシンである「MP4-31」やHondaの3冠達成に貢献したMotoGP™マシン「RC213V」など、2016年シーズンを選手とともに戦い抜いたマシンを展示。さらには新型「NSX」の鈴鹿サーキット激走バトルを、今話題の360°バーチャルリアリティー映像で体験できる「NSX VR Experience」、F1™マシンに実際に乗り込んで記念撮影ができる「McLaren-Honda F1™マシン コックピット体験」、「RC213V フルバンク体験」と選手さながらの気分が味わえるコーナーを用意。ご来場いただいた多くのお客さまに、Hondaモータースポーツを楽しんでいただきました。

12月23日(金・祝)には、Honda Racingの選手9名と司会にピエール北川氏をお招きし、トークショーを開催しました。多くのファンがウエルカムプラザ青山にお集まりいただき、会場は超満員に。立ち見も続出する盛況ぶりとなりました。トークショーが始まると、まずは二輪ライダーが登場! 今年、全日本チャンピオンに輝いた成田亮選手(モトクロス、IA1クラス)、同じく能塚智寛選手(モトクロス、IA2クラス)、タイトル4連覇を達成した小川友幸選手(トライアル、IASクラス)、そして高橋巧選手(ロードレース、JSB1000クラス)が今年一年の振り返りやシーズン中の裏話など、普段は聞けない貴重なトークを披露してくれました。

最初の話題は一年の振り返りから。成田選手に11度というタイトル獲得の秘訣について聞いてみると「負けず嫌いであることですね」と一言。また、昨年チャンピオンを獲れなかったので、アメリカで初めてAMAに参戦した際の“982”をマシンに付け、初心に戻ってレースに臨んだと、今年のゼッケンナンバーの秘密も教えてくれました。

成田選手の後輩でHondaワークスデビュー年でいきなり優勝を果たした、能塚選手は「成田選手のようなスゴい選手と同じチームになると決まったときは、周りに言いふらしたくて仕方なかった」と今だからこそ言える当時の心境を吐露。そして今シーズンは、中盤戦で勝てないときが続いたことを反省しつつも、充実した表情で「来年もチャンピオンになってウエルカムプラザに来たいです!」と力強いコメントも。Hondaスマイルから「来年もお待ちしていますよ」と声をかけられると、「僕も待ってます」とユニークな返答で会場を盛り上げてくれました。

高橋選手の話でファンが注目していたのは、やはり鈴鹿8耐でタッグを組んだ2006年MotoGP™チャンピオンのニッキー・ヘイデン選手と、どんなやりとりをしたかについて。高橋選手にヘイデン選手は優しかったか聞いてみると「まあまあ」と回答。そして「オーラがすごく、緊張してあまり話せなかった」と、憧れのワールドチャンピオンの貫禄を肌で感じた様子でした。また、小川選手は昨年の公約通り見事V4を達成。「来年は?」と聞かれると「連覇するとだけ言っておきます!」と回答。40歳でも体力の衰えは感じないと話し、来年への期待が高まる決意を聞かせてくれました。

選手たちの素顔に迫るべく実施されたパネルトークディスカッションでは、レース前に聴く音楽など、選手たちの以外なルーティンが判明。さらに「2016年自分が神ってたシーン」については、選手の目線でレースのハイライトが語られ、会場のファンは聞き入っていました。

二輪ライダートークショーのあとは四輪ドライバーが登場! SUPER GT、全日本スーパーフォーミュラ選手権に参戦した野尻智紀選手、牧野任祐選手、中嶋大祐選手、そしてインディカー・シリーズで戦った佐藤琢磨選手、GP2シリーズで活躍した松下信治選手の5名にお話をうかがいました。

まず話題に上がったのは佐藤琢磨選手。AJ.フォイト・レーシングに4年間在籍し、来季からは名門アンドレッティ・オートスポーツで走ることが決まっています。「走り続ける理由を教えてください」とHondaスマイルが質問すると、「そこにシートがある限り」と粋な回答が。また「僕はかなり年齢が高くなってきましたが、常にトップで走りたいと思っています。なので、トップを走れるようになるまで、僕は現役で走り続けたいです」と自身の目標を語ってくださいました。これを受け会場からも、まだまだ応援しますと言わんばかりの大きな拍手が起こりました。

そして、野尻選手、中嶋選手、牧野選手は、それぞれSUPER GTシリーズの魅力やチームメートとの関係性など、ざっくばらんに話してくれました。チームメートと1台のマシンを交代で使用するカテゴリー特有の難しさ、そこから得られる絆の強さなど、選手だからこそ分かる魅力をたっぷり語っていただきました。特に、野尻選手と中嶋選手の仲のいい掛け合いに会場は大盛り上がり。Honda Racingの選手たちの絆の強さがうかがえました。さらに今年SUPER GTに初参戦となった牧野選手は、シリーズに参戦しないか、という電話をもらったときは、寝起きであったことを告白。意識がはっきりしない中で「これはチャンスだ」と思ったという衝撃的なエピソードを語るなど、会場の笑いを誘ってくれました。

F1™の登竜門であるGP2シリーズを戦った松下選手からは、「やっぱりF1™というのが僕の最終的な目標なので、もうやるしかないという感じです。来年GP2でバシっと決めて、堂々とF1™に行けるようにしたいですね」と将来を見据えたコメントが。日本人F1™ドライバーを待ち焦がれるファンも期待が高まりました。また、今年モナコで優勝したことを、元F1™ドライバーの佐藤選手から褒められると照れ笑い。優勝については「すべてが報われる瞬間です」と話し、できるだけ多くの優勝を飾りたいと来年の展望を話すと、会場からは大きな拍手が起こりました。

トークショーのあとは、皆さまお待ちかねのプレゼント抽選会を実施。選手たちのサイン入りグッズが手に入るとあって、会場はボルテージがアップ。成田選手のゴーグルが当選したファンからは「これまでMotoGP™が好きだったのですが、成田選手の話を聞いてモトクロスも観てみたくなりました!」とコメントをいただき、新たなモトクロスファンが誕生するうれしい一幕も。選手からのプレゼントのほかにも、McLaren-Hondaのヘッドフォンやライダーのサイン入りポスターといったモータースポーツ関連のグッズを、一年の感謝を込めてお贈りできました。そして、選手とファンの交流として握手会も開催。選手の方々に多くの応援のコメントをいただくこともできました。

最後に、四輪を代表して佐藤琢磨選手、二輪を代表して小川友幸選手から一年間のファンからのサポートへの感謝と、来季も全力で戦っていく決意を話していただき、イベントは幕を閉じました。

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