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#USLETE STORY

夢を着実に形にしてきた二人のアスリートたち

Honda陸上競技部 設楽悠太
ホンダアスリートクラブ 荒力
特別対談

日本マラソン界の第一人者、設楽悠太(Honda陸上競技部・28歳)。学生時代から駅伝などで活躍を続け、2015年には10,000mで世界陸上に出場。2017年にはハーフマラソンの日本新記録を樹立し、2018年の東京マラソンでは当時の日本記録を更新するなど、目覚ましい活躍を続けている。そんな設楽が今回、ベテランパラアスリートの荒力(ホンダアスリートクラブ・44歳)と邂逅。まったく異なる競技分野で活動する両者だが、そこは世界で活躍するトップアスリート同士、描く夢やそこに向かう原動力など、多くの点で共通点があった。

設楽は東洋大学在学中には箱根駅伝に出場し、双子の兄・啓太と共に、学生時代から活躍を続けていた。Honda入社後はトラック競技の日本代表として、2015年には世界陸上・北京大会などに出場を果たした。その後、マラソンへと転向すると、2018年の東京マラソンで、2時間6分11秒を叩き出し、当時の日本新記録を樹立した。今の競技を始めたきっかけとはなんだったのだろうか。

設楽「マラソンを始めたきっかけは特に理由がなくて、いろいろな人から誘われて、気づいたらやっているという状態でした」

一方の荒。高校時代に、バイク事故で右腕の自由が利かなくなった。しかし、その後始めた競泳にのめり込み、一時は日本代表に選ばれた。その後、競技生活から身を引いたが、現在はパラトライアスロンの日本代表を目指して、再び競技に打ち込んでいる。

「自分の場合、競泳と関わりのあるトライアスロンをやってみたいなと。前から興味があったところに、東京パラリンピックの開催が決まりました。そこでチャレンジしてみようという気持ちから今に至ります」

食事において、栄養があるかないかは全く考えない。それがストレスになる

ともに極限の世界で戦う2人。普段の生活から気を配ってトレーニングに励んでいるのかと思えば、実はそうではなかった。特に食事の面で、2人はそろって「気を使わない」と言う。

設楽「チョコレートを食べることが多いですね。ファンの方からいただくこともありますので。糖分はエネルギー補給にいいから摂っている、というわけではないです。栄養があるかないかは全く考えない。それがストレスになるので。食べたい時に食べたい物を食べています」

「僕もあまり食事に関しては気を使ってないので、同じ感じかなと思います。ちょっと安心しました」

また、二人のオフの日の過ごし方を見ても、共通点があった。両者とも、オフはオフと割り切って、練習のことは一切考えずに一日を過ごすという。

設楽「オフの日は基本、昼ぐらいまで寝ています。趣味は買い物で、後輩や同期を誘って、洋服を買いに行っています」

「僕は家族がいて子どももいるので、オフの日は子どもを公園に連れていったり、上の子を映画に連れて行ったりという休みを過ごしています。練習は一切しません」

練習や試合と、私生活。オンとオフをしっかりと切り替えていくことも、挑戦を続けていく上では、大事な要素と言えそうだ。

どんなレースでも必ず応援に来てくれる、家族の力が大きい

夢に向かって突き進む原動力になるものとは、いったいなにか。この問いかけに対する答えも、似通ったものだった。

設楽「僕の一番の原動力は家族ですね。どんな試合でも必ず現地に応援に来てくれるので。それが今、自分の大きな力になっています」

「会社の応援、家族の応援というのはやっぱり大きいです。遠征とかに行った時は会社のみんなに迷惑をかけますし、家族にも迷惑をかけます。そのためにも結果を残したい。応援していただいていますので、それが自分の原動力です」

一人で挑戦を続けていくことは、時に辛い時もあるかもしれない。世界の第一線で戦う彼らも、家族や仲間の応援を、挑戦への力としていた。

2人のこれからのアスリートとしての目標を聞いた。大舞台が迫る中、それぞれどのような目標を掲げているのだろうか。

設楽「まずは元日に駅伝があるので、それに向けていいスタートが切れるようにがんばっていきたいと思います。それ以降はまったく考えてないです。まずはそれに集中したい」

「東京パラリンピックが開催されるということで、時間はあまりありませんが、限られている時間を練習に費やして、妥協しないように追い込んで、いい結果が出せるようにがんばりたいと思います」

その先の未来で、目指すアスリート像について、2人はそれぞれどのような姿を思い描いているのだろうか。

設楽「ケガなく、毎日を楽しく過ごせられればいいなと思います。現役でやっている以上、ケガをしないのが一番です。少しでも選手生命が長くできればと考えています」

「東京パラリンピックが終わった後、トライアスロンのアスリートとしては、その次のパラリンピックも狙っているので、がんばりたいです。年齢の分は経験でカバーしていければと思います」

諦めずに、楽しむことが一番。強い気持ちがあれば、夢は叶うんだ

最後に、夢を追って生きる人たちへのメッセージを、2人に聞いた。

設楽「諦めずに、楽しむことが一番だと思います。僕が大切にしている言葉は『夢は叶う』です」

「自分がパラリンピックに出場することは、水泳を始めた頃は思ってもいなかった。目標をちゃんと掲げて、自分がそれに出たいと強い気持ちがあれば、夢を実現できる。諦めずにがんばれば目標を達成できるというのを分かってもらえればと思います」

思い描いた夢を、実現させる。2人はこれまで、その思いを胸に突き進んできた。それぞれの目標を胸に、2人はこれからも、走り続けていく。

※このコンテンツは、2019年11月に取材撮影を行ったものです。