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#USLETE SPECIAL

好きなことだから挑戦できる。
挑戦すると、新しい自分に出会えてすごく楽しい。

小山美姫×渡嘉敷来夢 特別対談

小山美姫
Wシリーズ FIA-F4 ドライバー

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渡嘉敷来夢
JX-ENEOSサンフラワーズ

日本の女子バスケットボール界でトップランナーとして活躍してきた、渡嘉敷来夢(JX-ENEOSサンフラワーズ)。国内リーグを11連覇、2016年のリオ五輪では20年ぶりに日本をベスト8に導き、2020年の東京で表彰台に立つことを目指している。米国のWNBAにも参戦し、世界を相手に戦うアスリートだ。一方、今年創設された女性ドライバーによるフォーミュラレース“Wシリーズ”に参戦した小山美姫も、世界各国から集まったドライバーを相手に戦った。世界で戦う女性アスリートのチャレンジの裏側、そしてこれからの夢は・・・?どんな景色が見えているのか、2人に語り合ってもらった。

「後悔するぐらいなら始めてみればいい、後悔したくないなら、一歩踏み出せばいい」。
「勇気は一瞬、後悔は一生」。

今回の対談が初対面となった小山と渡嘉敷。しかし、顔を合わせるとすぐに打ち解け、楽しそうにお互いの話を語り合っていた。それもそのはず、渡嘉敷が「私が22歳のときはこんな感じでした」と言うほど、2人の性格は似ていた。

小さい頃は男の子に混ざって遊ぶほど活発だったという2人。そのころから負けず嫌いだったという渡嘉敷に対して、小山のモットーも「何でも一番、絶対勝つ」。幼い頃から勝利を目指す姿勢が身についていたのだろう。

2人に大切にしている言葉を聞くと、渡嘉敷は「後悔するぐらいなら始めてみればいい、後悔したくないなら、一歩踏み出せばいい」。小山は「勇気は一瞬、後悔は一生」。どちらも、後悔をするよりも、まずは行動してみることが大切というメッセージが込められている。

そんな似た者同士の2人、対談は大いに盛り上がった。

負けたくないから一歩を踏み出す。
誰にも負けたくないから、練習でもここで手を抜いたら勝てない。

小山「この言葉を聞いて、本当にびっくりしたんです。大切にしている言葉を聞かれて、こんなにマッチする人はあまりいないので。マネしました?(笑)」

渡嘉敷「いやいや、今日初めて知ったからね(笑) でも、何事も挑戦しないと新しい自分に会えないし、現状維持のまま。挑戦することによって新しい感情も生まれるし、日々進化していけると思う。現状維持だったことに後悔したくないし、変化があるからこそ楽しめるから、自分の意志で決めて行動していくことを心がけています」

小山「後悔したことって、一生残ってしまうんですよね。自分の限界を超えようと挑戦するためには、勇気が必要ですけど、その勇気を振り絞るのは一瞬。だったら、その一瞬を乗り越えればその先の一生がついてくるのではと考えています」

渡嘉敷「その勇気は、どこから出てくるんだろう?」

小山「勇気が出せるのは、後悔したことがあるからだと思います。さっき渡嘉敷さんが言った通りで、私も自分の意志で決めます。人の言うことに乗っかったときというのは、どうしてもそれを言い訳にしたくなってしまうのが人間なので。そして、今のまま、止まっていたくないというのも同じ。一日ずつ年齢も増えていくし、その分成長していかなければ、状態をキープすることすらできませんからね」

渡嘉敷「私は、勇気というよりも、負けたくないから一歩を踏み出すという感じかな。私は誰にも負けたくないから、練習でも手を抜いたら本番で勝てないんじゃないかな、と思ってしまうので、全力を出しきるようにしています」

英語はすごくできるわけではないけど、相手が何を言っているかはわかる。海外でも日本でも大事なのは言葉ではなくチームの中でコミュニケーションをとるということ。

2人とも、20代前半で海外挑戦というところも共通点。いつごろから世界を意識し始めたのだろうか。

渡嘉敷「JX-ENEOSサンフラワーズに入団したころは、世界を意識してというのはなくて、43年ぶりに日本代表がアジアチャンピオン(2013年アジアカップ)になったときにMVPをいただいて、世界にはどんな選手がいるんだろうと考え始めました。見るだけで、肌で感じたことのない選手が米国にはたくさんいて、そうした選手と戦って自分を試してみたいと思うようになりました」

小山「私も、海外でやっている人も同じ人間だし、そんなに国内と分けて考えてはいませんでした。でも、夢であるF1ドライバーの戦いの舞台は海外。そこに近づくために海外で戦うチャンスがあるなら絶対に行きたいと思ったし、そこで勝つことも負けることもいい経験になると思いました」

海外へ出たときに課題となるのが、コミュニケーション。2人はどう対処したのだろう。

小山「英語はすごくできるわけではないけど、相手が何を言っているかはわかるし、コミュニケーションには問題を感じなかったですね」

渡嘉敷「私も相手が言っていることは分かったので、そんなに苦にはしなかったかな。レースの世界では、チームの中でどんなコミュニケーションをするの?」

小山「モータースポーツって、一人では絶対にできないスポーツで、みんながヒーローです。メカニックやエンジニアは、私が触れない部分を担当してマシンを整えてくれるし、チームメンバーそれぞれに役割が決まっているんです。だから、みんなに最高のパフォーマンスをしてもらわないと勝てない。レースのときには、担当チームみんなの顔を見て、心を見て、どんな気持ちか考えて接しています」

渡嘉敷「私もチームの中で周りを見るようにしている。試合で自分のできがよくなかったとしても、それをはっきり表に出せばチームのみんなに悪影響が出てしまうので。練習でも試合でも、チームみんなの意見が出せるように『いまの攻撃どう思った?』と聞いたりしていますね。選手以外のスタッフとも話をして、チームみんなとコミュニケーションを取っています」

嫌になってしまったら、辞めて別のことをしてもいい。
好きでないと続かないし、人に言われてやるのは絶対に嫌だ。

2人にとって、挑戦するとはどういうことなのだろう。

渡嘉敷「挑戦していくことで新しい自分に出会えることって、すごく楽しいことなんです。それがスポーツでなくても、勉強や仕事のことであっても、常に自分を更新していくことで、いろいろな感情に出会えます。挑戦することで、毎日同じことの繰り返しでなく、刺激的な毎日になるんじゃないかな。やってみてダメだったら、また新しいことに挑戦していけばいいですから」

小山「挑戦は、成長のためにするものだと思っています。だから、好きなこと、愛があるものをやったほうがいいです。何を言われてもポジティブに受け止められるのは、愛があるから。もし嫌になってしまったら、辞めて別のことをしてもいいんです」

渡嘉敷「好きでないと続かないし、人に言われてやるのは絶対に嫌だもんね!(笑)」

渡嘉敷「今日話していて、メチャメチャ熱くて、私と似ているなとすごく思いました。今日に限らず、これからも違うスポーツのアスリートとして、お互いに刺激をしあっていければと思います。私も28歳なので、こうした若い選手の力を得ていければ(笑)」

小山「今まで色々なアスリートの選手と話してきたんですけど『やっぱり私は人と考え方が違うのかな』と思うことも多かったんです。でも、今日渡嘉敷選手と話して、こんなに自分と同じ思いでやっているアスリートがいることがうれしかったですし、この考え方でいいんだと自信が沸きました!」

渡嘉敷は、日本代表としてインドで開催されるアジアカップを戦ったのち、10/4(金)に開幕するWリーグで12連覇に挑む。小山も、国内レースのFIA-F4など今季残りのレースへ。

熱い気持ちで挑戦を続ける2人のアスリート、今後の展開からも目が離せない。