S660

  • S660 機が熟した

  • 車種S660
  • タイプ/グレードα(6MT)
  • ニックネームakimori60代男性愛知県
    2022年1月25日投稿
  • クルマのご購入を考えたきっかけ

    2021/3/12の、衝撃的なネットニュースが、私を突き動かしました。
    S660、以前から気になっていたけど、購入の決断まで至らなかった。しかし、生産終了までの期限が切られたことにより、まず、受注はいつまでなのか確認しようと思いました。折しも、2輪車のユーザー車検が3月23日(火)に予定されており、車検終了後、少し時間が取れるだろうから、情報収集にHonda Cars 愛知さんに寄りました。そこで伺った内容は、22年3月までの生産可能台数には限りがあり、その台数に達する勢いで受注が積み上がっている。Honda Cars 愛知での割り当て残は7台。以上2点の情報に驚愕しました。翌日は水曜でHonda Cars 愛知さんはお休みで、動かない可能性があるとはいえ、残7台。心の奥底で機が熟すのをひたすら待ち続けていたS660が、買ってくれと強烈にアピールしているように思いました。この機を逃すとどうなるか、電動化の流れはより大きく本流になる勢いです。今後、軽自動車規格MRのスポーツカーなど登場する可能性は限りなくゼロに近い。後のことなど買ってから考えれば良く、決断しないと一生死ぬまで後悔すると思いました。営業さんにお話しを伺いながら、そう想いを固めました。7台のうち1台を確保することにしました。しかし、車買って来た!と帰宅するのははばかられ、見積書を作っていただき、説明するために一旦帰宅しました。カミさん開口一番「バッカじゃないの!半年前に新車買ったバッカじゃん!」そうなんです、20年10月にS社の軽スポーツカーを買ったばかりです。しかし、ここで引き下がる訳にはいきません。S660は、Hondaの若きエンジニア達が想いを結集して作り上げた国宝みたいな車だから、将来高値で売りさばけるからと説得しました。しばらくは呆気に取られていましたが、最終的には納得してくれました。ポンと買えるモノではないので、我が家では、こんなドラマが展開されたんです。その脚で再度Honda Cars 愛知さんに出向き、正式な契約手続きを行いました。S660が心の奥底に気になる存在として眠っていた、そこへ3月12日のアナウンスがきっかけとなり、心の奥底のS660に一筋の光が射し込み、購入に至りました。偽らざる気持ちです。

  • ご購入までのエピソード・ストーリー

    S660の2015年4月の発売発表情報は、確か知らなかったと記憶しています。それ以降いつ頃だったか、その存在を知り、これは只モノじゃない。軽自動車規格、MRレイアウト、弾丸のようなスーパーカー然としたデザインなど、気になる存在として私の心の奥底に刻まれました。カッコイイな、欲しいなとは思いましたが、それ以上のアクションは起こしませんでした。生活にいっぱいいっぱいだったこともあり、単なる憧れだったかなと思います。月日は流れ、長女が運転免許証を取得し、カミさんが乗っていたD社の軽自動車が長女に、私が乗っていたN-BOX +がカミさんにと、玉突きで私の乗る4輪車が無くなりました。しばらくは2輪車で通勤していました。私が住む地域、冬季には数回の降雪が見込まれ、また職場が山間部ということもあり、2輪車通勤は危険であるとの結論から、中古の5MT軽4輪を購入しました。その頃は、長男の学費調達に全集中しなければならず、少ない資金を、優先順位を付けて振り分けていました。スーパー、ホームセンターなどの週末のお買い物、ほぼ毎回カミさんと二人で、中古の軽5MT車で行っていました。自分で動かしている感覚が、楽しかったんです。いつでもMT車に乗っていたいと思いました。4年ほど経ちました。その中古車として購入した車ですが、オイル消費が激しく継ぎ足しで使っていたのですが、2.0km/L週となり、限界を感じて2020年10月に実用性を兼ね備えたS社の軽スポーツカーに、車両入替をしました。この時は、学費調達モードからは脱していましたが、お買い物の用を足せないS660の購入は、この時も見送られたんです。振り返ると、N-BOX +で買い物とか行けばよく、私専用車としてS660を購入すれば良かったのではないか、と思いました。ですが、たとえ近くのスーパーでも、MT車で行きたいとの想いから、実用性の乏しいS660の購入には踏み切れませんでした。自分でも意識して、このような経緯を辿った訳ではありませんが、まだ、機が熟していなかったんだと思います。そして、2021年3月12日発表の、2022年3月でS660生産終了のアナウンスに繋がります。

  • 何が購入の決め手になりましたか?

    2015年4月の発売発表以降いつ頃からだったか、雑誌、ネットニュースなどでS660の評判は、ちょいちょい耳にしていました。ハンドリングが最高、軽自動車規格だけどスポーツカーとして何の遜色無い造りなど、何となくは把握していました。でも、生活に追われて実用性の乏しいS660の購入は出来ませんでした。ですが、強烈にカッコイイとは思っていて、買いたい、買えないで揺れ動いていた時もありました。そんな時、お世話になっているHonda Cars 愛知さんのディーラーのショールームにS660が展示してありました。通勤途中に目にして、この時はさすがに用事は無かったですが、引き寄せられるように立ち寄ってしまいました。カタログを頂き、運転席に座らせていただきました。想像通りの低い着座位置、フロントフードの開き方もスーパーカーのオーラを感じました。営業さんが、試乗車を用意しましょうかと云って下さったのですが、丁重にお断りしました。なぜなら、乗ってしまうと、雑誌などで云われている旋回性の良さ、オープンエアの爽快感などを感じてしまうと、きっと歯止めが利かなくなる予感がしたんです。手に入れた今振り返ってみても、その時の判断は間違っていなかったと思っています。軽自動車規格による維持費の安さ、MRレイアウト、低重心によるハンドリングの良さ、リアフードのスーパーカー然としたふたこぶデザイン、オーラを放つアクティブグリーン・パール塗装、走りに割り切ったレイアウト、標準でも満足出来るインテリアの品質、弾丸のような塊り感を感じる全体のシルエット、NEOVAのねっとりとしたグリップ感、その上オープンドライブの爽快感も味わえる、挙げればいくらでも出てきます。乗り降りしにくい、荷物が載らない、後続車のヘッドライトが眩しい、などのネガティブな面もありますが、スポーツカーとして軽の制約の中で割り切って作り込んだ車だとわかっていれば、そんなことはどうでも良く感じます。2015年4月の発売発表から6年くらい経ちましたが、私、ようやく機が熟したんだと思いました。心の奥底に眠っていたS660が、現実に手に入れられたことに感謝しております。量産車としてこのような乗ってて楽しいクルマをこの世に送りだしていただき、本当にありがとうございます。Hondaのその想い、若きエンジニアの情熱、しっかり受け取りましたので、しっかり乗って行きます。

  • 同じクルマを購入検討している方へのアドバイス

    新車としてのオーダーは出来なくなりました。また中古車価格も高騰しています。ビジネスを考えれば、致し方ない部分もあります。ですが、乗ってみないと、転がしてみないと、このクルマの良さはわかりません。頭で考える楽しさを越える楽しさのあるクルマだと感じています。荷物が載らない、低くて乗り降りしにくい、夜間の後続車のヘッドライトが眩しい、軽自動車のくくりとして見れば車両価格が高い、ロールトップの脱着が手動でめんどくさい、などいろいろネガティブな部分もあります。ですが、乗ってしまうと、そんなことどうでも良くなります。乗ってて楽しく、思わず笑顔になるクルマって他にありますか?S660はそんなクルマだと思います。庶民の私でも何とか手が届いたスーパーカーだと思っています。Hondaが渾身を込めて造り込み、Sシリーズとして世に送り出したS660、乗って損はしないと思います。

S660
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