OWNER'S  REPORT

銀色フリード さん

(20代/男性/山形県)
2012年5月4日 投稿


車種名:フリード
タイプ/グレード:Gエアロ(4WD/6人乗り)
購入年度:2012
[総合評価]
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フリード
テーマ1 外観
2011年10月マイナーチェンジ後のGエアロです。このグレードに乗っている人が極端に少ないのか、まだ全くの同士を直接見た事がありません。フロントバンパーがハイブリッドに似ているため、一見ハイブリッドか?と思われるかもしれません。
しかし、まだマイチェン前のフリードの方が多いため、それらに比べれば、スタイリングが格段に向上していると思います。特にGエアロは、顔がいかつく感じ、それがより外観を引き締めています。
後部もリアコンビネーションランプがメッキ+クリアになり、従来よりスッキリした印象になりました。このフリードを選んだ決め手の一つです。ハイブリッドに準じた様に見せるためでしょうか?
また、Gエアロに標準のアルミホイールも良くマッチしていると思います。
テーマ2 乗り心地
前車はフィットでしたが、着座位置が高めのため、前方の視認性が良く、フィットに比べて乗り降りがしやすくなり、低い姿勢を強いられる事は無くなりました。運転席ハイトアジャスターを最高位置にしていますが(フィットでも最高位置でした)、フリードでは長い時間走行しても疲れにくくなりました。納車当日にそれを実感し、運転者の身体への配慮がよく出来たクルマだと思いました。
後席は、自分自身が走行中座ることが無いので、駐車時に乗車した感想になりますが、まずミニバンとしての乗り心地は十分良好なレベルにあります。6人乗りでキャプテンシートなので両側アームレストが付きます(Gグレード以外)。長距離移動でも楽にドライブする配慮が出来ているように感じます。それゆえ、フィットの時より、自信を持って「乗ってく?」と、他者を乗車させる事が出来るようになりました。しかし、リクライニングをしたい場合は、3列目を元通りにしなければなりません。
3列目は、モデルチェンジでアームレストが付き、2人掛けになりましたが、それによって座った感覚は向上したと思います。一応リクライニング可能です。大人が座るには、2列目のスライド量を中間程にする事で着座出来ます。その際、当然2列目の足元をやや犠牲にしなければならないのは、コンパクトボディの宿命だと思います。
テーマ3 走行性能
コンパクトミニバンですが、割と車重があるように感じます。特に、信号待ちからの発進、上り坂でそれが伝わってきます。4WDのため、車重は1410kgあり、1500ccでは力不足を感じる場面もあります。ひとたび踏み込んで高回転域まで回すと、エンジン音が唸る様に大きくなります。燃費はなかなか伸びませんが、10〜11km/l位はキープしています。姉夫婦が現行ステップ ワゴンの4WD車を所有しており、その義兄曰く、ステップ ワゴンの4WDと変わりないそうです。将来、次期型のフリードが出るとしたら、4WD車へのCVTの標準化等、上記が改善されたらいいなと思います。
それでも踏み込めばそれなりに加速はしますし、VSA、ヒルスタートアシストが標準となった事で、走行時の安定感は満点の水準にあると思います。以前、非常に強い風の吹き荒れる海岸線の道を走りましたが、それにほとんど影響される事なく、無事に通り抜けられた事もありました。4WDなので、雪道でも安心感のある発進、走行が可能です。安定感については、とても満足しています。
フリードに乗り始めてから、フィットと乗り比べる機会がありましたが、改めてハンドルの軽さに驚きます。これはおそらく、女性のドライバーでも取り回しがしやすい様に考えられたものではないかと思います。
運転のしやすさ、疲れにくいところ、安定感を含めると、長距離向けのクルマかなと感じます。
ご購入される前にこのクルマにどんなイメージをお持ちでしたか?デザイン、性能等で期待されていたことを含め、お聞かせください。
デビューして間もない頃から「次はフリードにしよう」と決めていたほど、インパクトのある画期的な車だと思っていました。当初は5人乗りFLEXを検討していましたが、昨年のマイナーチェンジでFLEXが廃止されてしまいました。一時スパイクも検討したものの、切れ目の顔が好みだったので、3列シート6人乗りを選択しました。
全長4.215m、スライドドアのコンパクトサイズで、まさに「ちょうどいい」の一言に尽きます。ぱっと見で「ハイト系コンパクトカーの一種」と思い、遠くから見れば大きく見えません。3列目に大人が座れるかやや疑問でしたが、自分で座ってみて納得しています。人だけでなく、荷物も十分に載せられると感じていたので、実際に遠出や、一人暮らしを終えた時の引越しでは満足できる活躍をしてくれました。
マイナーチェンジでVSAやヒルスタートアシストが標準化され、通常の路面は勿論、雪道でも安定した走行が出来ます。数少ない4WDでもあり、低床・低重心パッケージの恩恵もあります。
大柄なミニバンを求めない人々にとって絶妙なサイズであり、今の国産車の中でも超貴重な存在であると思います。今後フルモデルチェンジを迎え10年、20年経っても、モビリオから10年続くこのコンパクトミニバンというカテゴリー、フリードという存在を消さないでほしい事を切望します。