
- テーマ1 走行性能
- 写真で見てわかるように連日-15℃以下の厳しい環境の中で、我が愛車FIT RSくんは頑張ってくれています。通常の夏期、ドライ路面については他の多くの方がコメントしてくださっているので、"厳冬期"に絞って評価してみようと思います。
滑りやすいアイスバーンに於ける平地や登りのコーナリングは、トルクの掛り始めこそFF車特有のドローンとしたアンダーが出ますが、程無く、ボディー剛性、カッチリした足回りにVSAの効果が加わってリアが自然に回り出し、スムーズなライン取りを可能にしてくれます。(リアのグリップを少しブレークさせて旋回していく感じは、限界スピードこそ違えINTEGRA TYPE R(DC5)に近いでしょうか。)
一方下りのコーナリングでは前述の旋回性能にタックインの挙動を伴ってオーバーステア傾向になる事が有ります。慣れない間は何度かヒヤッとする場面が有りましたが、パドルシフトで積極的にシフトダウンをしてトルクを掛け、VSAを効果的に介入させる事に慣れて以降、そういった事も無くなりました。
また、積雪路でスタックしそうな時の脱出等、タイヤを空転させながら前進したいような時はVSAをOFFにすると問題なく発進出来ました。
CVTはHonda独特のセッティングで満足しています。特に下り坂などのトルクレスな場面における自然なギア比の選択、及び速度一定を優先する味付けは他社では見られないように思います。
- テーマ2 装備/オプション
- 厳冬期ではオプションの『コンフォートビューパッケージ』(親水/ヒーテッドドアミラー、フロントドア撥水ガラス、熱線入りフロントウインドウ)が必需品です。特にフロントワイパー定位置の熱線はワイパーの破損防止は元より、ワイパーゴムの弾性維持にも効果的で、クリアな視界確保に貢献しています。
冬期間の視界確保に関して難を言えば、前車のオデッセイからそうなのですが、エアコンオートモードではエンジンが十分に暖まった後でも空調のデフロスター風量が少ないのか、厳寒時にフロントウインドウが凍ってしまう場合がある事です。外気温が低い場合には"頭寒足熱"よりデフロスターを優先してほしいと思います。
内装面は運転席(クリップでしっかり止まる)+助手席のラバーマット、形状がピッタリで隙間の生じないトランクトレイ、いたるところにあるドリンクホルダー・小物入れが便利で重宝しています。
- テーマ3 燃費/経済性
- 当初は当然ながらRS=6MTと考えていたのですが、低燃費+エコカー減税対象車という経済的な魅力と、HondaのCVTの使い易さを考慮してCVT車を購入しました。
実際の燃費は何も意識せず普通に運転した場合で、夏期=17〜18km/l、冬期=15〜16km/l(どちらもエアコンON、10km/回以上走行)でした。冬期の燃費が悪くなるのは5分程の暖気運転と熱線・ヘッドライト昼間点灯などの電気負荷増が原因ではと思います。また初冬ドライ路面の峠道で、少しアクセルを踏み込んだ運転をした時でも14km/lくらいでした。
何れにしても楽しい走行性能を併せ持ちながらこの燃費ですから、満足としか言いようがありません。

- ご購入される前にこのクルマにどんなイメージをお持ちでしたか?デザイン、性能等で期待されていたことを含め、お聞かせください。
- 11年乗ったオデッセイが車検を迎え、そろそろスポーティーに走りたいなと思っていたので、CIVIC TYPE R(FD2)を買い替えの第一候補にしていましたが残念ながら製造中止に…。オデッセイのミニバンとしての走行性能に満足していたので、いっその事もう一回車検を通そうかとまで考えたのですが、何気なく見たHondaサイトのFIT RSに心を奪われ、試乗もせず購入を決めました。
購入決定のポイントは、重視した順に
1. NAの1.5L SOHCエンジン搭載にも拘らず6速MT、専用の足回り
・ボディー剛性アップ・DBW(ドライブ・バイ・ワイヤ)チューン等々のHondaの本気度
2. タンクレイアウト、シートアレンジ等の従来から定評があるパッケージング
3. ちょっと『ヤンチャ』そうなフロントマスク〜リアのスタイリング
4. 本当かウソかビックリする程のカタログ値低燃費