
- テーマ1 外観
- 名前はフィットを冠していますが、パッと見た感じちょっと違います。
フィットが初々しい青年だとしたら、フィット シャトルは新人が憧れるスマートな先輩。ストリームやオデッセイなどスポーティーな、いわゆる「カッコ良い」タイプではありません。しかし「格好良い」のです。丸みを帯びたフィットが縦に伸びて、車としてのバランスが取れた印象です。あくまで自然な中に雰囲気があり、凛々しい感じが漂います。
色はホライゾンターコイズ・パールを選択。実物を見てびっくり。青でありながら、光の加減で変わる微妙な色合いは深みと品格がある。まるでサファイアのよう…とは言い過ぎかもしれませんが、でも本当に美しい。「上質な車だね」と実物を見た上司にも言われました。
最近知ったのですが、これはCR-Zが「オートカラーアウォード2011」のグランプリを受賞した色だということ。車を乗るたびに今でも新車を受け取った時の、あの嬉しさが蘇ります。
- テーマ2 内装/居住性
- 先日駐車場で○リウスと隣同士になった時初めて気が付きました。実はこの車、セダンタイプの○リウスよりもスリムなんですね。
雑誌などでは頻繁にT社のワゴンタイプの○リウスと比較されていますが、数値で見ると縦×横サイズが、フィット シャトルが4410×1695mm、○リウスが4460×1745mm。
横だけでなく縦も小さい。それでいて、一回りも大きいワゴンタイプの○リウスと同等以上の荷室空間が確保されているのは驚異的としか言いようがありません。
荷室は本当に広いです。楽器のチェロが後部座席を潰さずに乗ったことがフィット シャトル購入の決め手でした。
さらに後部座席のレバーを軽く引くだけでリアシートが倒れて、数秒で運転席後ろに広大な空間が出現します。車内泊はしませんが、長時間ドライブでちょっと昼寝をしたい時などに使っています。こういった細かいユーザーライクなところもまた魅力ですね。
内装はフィットと共通部分も多いですが、ちょっとの違いがすごく良いです。グランスムース(R)というレザー調素材をシートに使っているのですが、それが素敵です。包み込まれるような座り心地は何ランクも上の車を思わせます。
メーター周りもフィットと共通ですが、ライトアップが北極の夜空のようようで美しいです。
室内がただでさえ広いフィットよりさらに広いのだから使い方は自由自在、それでいてセダン並みに小さなステーションワゴン、これがこれがフィット シャトルではないでしょうか?
- テーマ3 燃費/経済性
- 燃費は普通に走っても20km/l前後は行きます。ですが自分は今600km走ったところで25km/l位です。
たぶんこの差は、
1.もともと当時としては珍しいエコアシスト機能を持ったHondaのライフでエコドライブを学んできた。
2.田舎道でスムーズに走れる、という個人的な要因。
3.クルーズコントロールを使う。
というのが大きいです。
クルーズコントロールは一定の速度を保つという機能なのですが、これは最適な燃費で速度を維持する、というところがポイントになります。高速やスムーズな道ではこれでかなり燃費を改善できます。燃費だけでなく、走る分にも快適な機能です。ぜひフィット シャトルに乗ったら有効利用してみてください。
ハイブリッドに関しては、「普通のガソリン車より車の価格が高いので、数万キロ以上走らないとガソリン代の元は取れない」という意見をよく聞きます。
でもちょっと違うかなと思っています。
ハイブリッドの良さは静粛性であったり、ガソリンを入れる回数が確実に減ったり、その先進性であったり、そういった差が魅力なのかなと思っています。
元を取ることに重点を置くと、まるで食べ放題のバイキングのよう。元を取ることだけに気をとられ、走りを楽しめないような気もしますがどうでしょうか?
燃費に関連しては、Honda HDDインターナビシステムのサービス、リンクアップフリーは、交通情報や天気予報などの情報をナビに配信するだけでなく、燃費やメンテナンス情報など車から情報を送りネットで共有できるという、まさに「Hondaとつながるナビ」。おかげで運転が数段楽しくなりました。
音楽プレーヤーとつながるコードがなかったり、地デジ(フルセグ)がオプションなのは残念ですが、その分、走る便利さと楽しさに性能が特化されたと考えれば不満はないです。他メーカーの純正ナビと比較して、高機能にも関わらず、実は決して高くないというのもポイントですね。

- ご購入される前にこのクルマにどんなイメージをお持ちでしたか?デザイン、性能等で期待されていたことを含め、お聞かせください。
- 雪国への転勤、妻の出産。人生の転機が訪れました。
妻と子と3人、生まれて初めての雪国では、今までずっと愛用していた軽自動車のライフでは窮屈で走りも不安だな、大きなハイブリッド車でもあればな、と思っていました。
そんな時に、インターネットニュースの記事でたまたま見かけて巡り合ったのがフィット シャトルでした。
実際に見に行っての第一印象は、フィット シャトルは決して大きな車ではないな、というもの。しかし試しに趣味で弾いているチェロを荷室に入れてみたところ、すっぽり乗ってびっくり。
試乗したときに感じた走りの静粛性や室内の上質感も魅力的でした。
パッと分かる良さだけを考えても、感じるコストパフォーマンスの高さが決め手になりました。
転勤先まで800km、契約した関東の販売店から車を届けにきていただいたセールスマンの方の誠意にも感謝です。