プレリュード

プレリュードとの終わらない旅

mamoさん (40代/神奈川県)
XX
2009年5月8日の投稿

風を切り裂くようなデザイン。4WSとダブルウィシュボーン式サスペンションによる無類の安定したドライビング。低いボンネットがもたらす広い前方視界による景色との深い一体感。サンルーフから降り注ぐ、眩しい光。
プレリュードを新車で購入してから20年乗り続けました。いまでも世界一の素晴らしい車だと思っています。
21年目の車検の相談でHonda Cars東京の営業の方と会うことにしました。エコカー購入の優遇措置が発表されていましたが、廃車にしたら新車をただでくれると政府が発表したってもらわないと思っていました。
人の心とは不思議なものです。ほんの数分で180度変わってしまうこともあるものです。
車検の話では、部品の在庫が今無いという、やや暗い話でした。その後ちょっとインサイトを見せてもらったのですが、帰り道、買い換えるべきかもしれないと悩み始めていたのです。
インサイトに惹かれたのは、プレリュードに感じたような、新鮮な何か感動があったからだと思っています。
いつまでもプレリュードをそばに置き、これが最高の車だと思っていたい自分がいましたが、前に進むことを決めました。
プレリュードは廃車にすることにしました。
愛車を廃車にすることは悲しいことですが、現在の基準からすると環境に良くない排ガスを別の誰かが撒き続けることは、インサイトの購入を無意味にしてしまうだろうと思い、決めました。
車検が切れる日、最後に思い出のある峠道を走りにいきましたが、1日中雨となりました。
途中何枚か写真を撮りました。
夕方Honda Carsに行き、プレリュードを預けました。
インサイトはまだ納車前で不安もありますが、これが最高の車だと思えるまで乗り続けたいと思います。
今後もHondaから、素晴らしい車が誕生することを望みます。
最後に、私のプレリュードへ。

「これまで20年間働いてくれて本当にありがとう。最近は洗車もせず申し訳なかった。でも君のことが最後まで好きでした。不思議なことに目を閉じると、君のハンドルを今でも握ることができます。ボンネットの向こうに広い景色が開け、サンルーフから熱い日差しが注ぎます。実はこれからもっと長い旅が始まるのではないかという予感がしています。きっと君は僕の心の中をずっと走り続けるでしょう。いつまでも、どこまでも。」

プレリュード
プレリュード