朝一番でS660といつものコースを走ると霧が出ていた。
こんな小さな車なのに対話しながら走れるなんて納車するまで思ってもみなかった。
今日はどこまで走る?
霧が晴れるまで。
納車する前は軽自動車だからとあきらめていたポイントがハッキリ言ってたくさんあった。
納車してから1ヶ月間で3,000km走り込み、S660と十分対話してみた。
するとどうだろう、我慢するどころか非常に高いレベルでのまとまりに感心した。
S660はさすがにHondaがSシリーズとして世の中に出したことはある。
エンジンは吸気や排気の音では無くメカ音が競技車のようでやる気にさせる。
意外と言ってはなんだが中速トルクが太くて峠道にはピッタリのエンジンだ。
ボディー剛性は十分あり心配したオープンの弱点などは見当たらない。
ステアリングは少しクイックすぎるきらいはあるが、非常にリニアでフィードバックも多い。
電子デバイスの介入も自然で乗せられている感が無くてお気に入りだ。
居住性や乗り心地はよいとは言えないが、それでも余りあるストイックな車だ。
つい先日も雨の中1日で800kmを走り堪能してきた。
1人S660と戯れ対話するのは楽しい。
たぐいまれな外観のおかげで小さいけど所有する楽しみもある。
特に後ろ姿はお気に入りだ。
ソロツーリングのお供として見ると、S660は走っても眺めても楽しい。燃費も良い。私にとって短期間に無くてはならない存在になった。