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NSX
30周年を記念して
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30周年を記念して

NSX type T
杣夫の末裔
40代/男性/愛媛県 2020年9月14日投稿

NSX30周年を記念し投稿させて頂く。2012年から現有NSX-Tに乗り、8年が経過した。現時点で単一個体として最も付き合いが長い車両にもなっている。先日不惑を迎えたばかりだがここまで人生の20%、かつ職業人として最も脂が乗っていたであろう30代の日々の大半を共に駆ける事ができたのは、とても幸福だった。
技術とハンドリングマシンという土台が調和することでNSXは成り立っていると思うが、それに加え乗り続けているのは生産設計に携わった方々の挑戦の気概と情熱に感じ入るものがあるからだ。工業製品の全てがそうであれとは言わないが、少なくともスポーツカーに関しては、NSXのように造り手の確固たる信念が込められたものであって欲しい。
生産終了まで改良深化が施されたその在り方は、正しくクラフトマンシップの夢の具現だった。S2000もそうだが、今後こうした車が製造される事はほぼ無いと思っているので、絶版物の古酒を少しずつ嗜むが如くやって行きたい。

・高性能自然吸気V6エンジン。VTECが導入された事がクローズアップされがちだが、過渡領域でも余裕のトルクを生み出す共鳴チャンバー容量切換えインテークマニホールドシステムが実は肝ではないかと思っている。
・自動車史に残るアルミニウムのボディ。果たして人の寿命より耐久性が高そうな車体となっている。現在では大電力を要する溶接中心の設計は許されないだろう。この為に工場と変電所を新設したというのは語り草である。
・こだわりのパッケージング。ミッドシップカーの運動性の要は如何に重量物を前後車軸間に収めるかにある。エンジンの縦横論争があるが、ハンドリング重視ならトランスミッション含め車軸の内に収まり、真にミッドレイアウトとなる横置きが解ではないか。凝った足回り設計も合致し、ブレーキングコーナー侵入、旋回、トラクションを生かした脱出と一連の動きにリアミッドシップの旨味が結実しているように思う。
・佇まい。大きすぎない絶妙な車体サイズで、外装の繊細な面構成が美しい。ボディパネルの成型加工は大変だったはず。近隣に何台か他のNSXが生息しているのでたまにすれ違うが、他所様の車両でも走っている姿を見ると良いなと思ってしまう。
・豪奢なオープントップモデル。私はクーペだとヘッドクリアランスがほぼ無く圧迫感が厳しいので、設定があって本当に良かった。このオープンエアの爽快さは格別だが、今ならS660の大強化版的なと述べれば楽しさの一端が伝わるだろうか。車体剛性と走行性のバランス取りに相当工数を費やし、工夫を凝らしたのが乗り味に出ているのも面白い。

総合評価

★★★★★

お気に入りポイント

  • 外観
  • 内装/居住性
  • 走行性能
  • 乗り心地
  • 装備/オプション

投稿内容は、お客様個人の感想であり、
弊社製品の性能、機能を保証するものではありません。

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