数日前、日課の散歩でアコードから降り立ったところへ自転車に乗った80代くらいのおじさんから声をかけられて、Hondaの車はよく走るかな？と聞かれたために、「このアコードは14年目で30万kmを走破しており、丈夫で長持ちしてます」と答えたところ、走行距離に驚いていた。その方はアコードのHのエンブレムに気がついて、Honda車であることがわかったようである。今は高齢のために車は乗らないと言っていたものの、エンブレムだけでどこ製の車かわかるくらい、かなりHondaの車がお好きなようだった。マニュアル車であることも告げたところ、昔はみんなその車に乗っていたものだとも言われたために、きっとマニュアル車が好きで長く乗っておられたのであろう。名前も存じ上げない偶然に通りがかっただけの老人の方に、アコードのおかげで声をかけられて、アコードに興味を示してもらえたことに少なからずオーナーとして喜びを感じたのであった。これまでにもマニュアル車であることや、かなりの走行距離を走っていることに驚きをもって関心を示してくれる方も多くおられたが、意外な方にアコードをいい車であると声かけしてもらえたことは素直に嬉しかったのである。二十四節気の一つである大雪のこの日に寒風のなか、久しぶりにアコードを洗車しながら、今後いつまでアコードに乗り続けることができるであろうかと考えつつ、またよくここまで私のわがままに付き合って、大きなトラブルもなく走り続けてくれていることに感謝していた。まだまだアコードはこれからも現役でどこまでも走り続けてくれるであろうが、私が運転できるのはあと10年を一つの目安として考えており、きっとそれまでアコードを乗り換えることはないであろうと確信している。アコードにとっては、私以上にマニュアル車に精通した、スペシャリストがオーナーだったらよかったであろうとは思うが、アコードにはあきらめてもらって、これからも長い付き合いとなることを覚悟のうえ、耐えてもらうしかないのである。アコードにとっては、これからもいばらの道が続くのである。