10月も後半に差し掛かったこの時期、日の入りが早く日が短くなったことを実感するが、天気がよければドライブ日和となり、アコードの窓を全開して乾いた風を受けながら、気持ちよく走り続けることができる。アコードの排気音が心地よいBGMとして聞こえてきており、特にシフトダウンの際にはマニュアル車でしか味わえないダブルクラッチの空ぶかし音が、ドライバーに対して運転操作のダイレクト感をダイナミックに、かつストレートに伝えてくれているようで、シフトレバーを握る私にはアコードが歓び勇んでいるようにしか聞こえてこないのである。人車一体とはよく言われる言葉ではあるが、アコードに乗っているときの私は運転技術は下手なりにその言葉を体感しながら、運転を続けている。アコードに同乗する友人がよく1速までシフトダウンする私に向かって、前後の揺れが大きくて眠れず、気分が優れないと不満気に訴えてくるが、フットブレーキにばかり頼ることなくエンジンブレーキの効果をできる限り生かして、安全を最優先に運転操作していることの正当性を無下に反論するだけではなく、アコードを大切に扱っているがゆえに愛情を持って接している表れである旨、懇々と友人を説得している懲りない私なのである。確かに友人の言うように停車するごとに毎回1速までシフトダウンする必要はないとは思うし、同乗者に不快な想いをさせてしまうことは心外であり、併せて燃費のことも考慮して、同乗者がいる場合には周辺の状況にもよるが、極力不要なシフトダウンは避けるように心掛けたいと思っている。ぼつぼつ友人間で忘年会の話も出てきており、今年はアコードで北陸の温泉に1泊で行こうという案も有力で、今年の最後を締める忘年会ツアーに、出番が期待されるアコードが果たす役割は大きく、まだ先の話とはいえ今から私も心の準備を整えておかなければならないと感じている。アコードはいつでも、またどこでも私とともに出掛ける時には、常に冷静沈着、私の想いどおりに忠実に路面を走行してくれており、どんな場合にも全面的に信頼できるパートナーであって、まさに人車一体の関係を維持しているのである。