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電動化技術の進歩と雑感

杣夫の末裔さん (30代/愛媛県)
(ZE1/5MT)
2013年7月20日の投稿

Honda website上では歴代車の人気投票が行われているが、高根沢(鈴鹿TDライン)生産車両のうち、兄貴分2台が熾烈なトップ3争いを演じているのに対し影の薄い末弟。しかし、Sports Carに対する風当たりの厳しい昨今、普段使いがHEV(ハイブリッド)という事で、世間体防衛という意味ではかなり私を救ってくれている。運転が荒く、通勤途上の峠道で「NSXやS2000みたくコンソールに膝突っ張って体支えられたらなぁ」などと的外れな事を考えている極悪非道なオーナーで申し訳ない次第である(軽量車体の接地安定性担保の為とは言え、タイプR並にアシが硬いから仕方ないよねと言い訳をしておく。ついでに、後席が無い代わりに重量の嵩張る電動化関係機器が後部車軸の前方に搭載されているのも大きい)。

私のいい加減な運転でも、年間燃費が30km/L近く出る実燃費の良さがこの車両の何よりの美点だが、燃費業界の横綱として君臨するのもこの秋で終わりかも知れない。刷新される電動化技術群が公表されたが、コンパクトカー向けはDCT(デュアル・クラッチ・トランスミッション)で36.4km/Lという恐るべき数字が発表された。従来の自動変速機では、頑張ってもカタログスペックの7割がいい所だったが、もしかすると今度の機構なら9割行けるのではないか見ている。技術は日進月歩、恐ろしいものである。Honda関係者に「この車両より燃費良くて、運転が面白いのが出るなら、乗り換え検討しても良いですよ」と言うと苦笑されたものだが、案外その日は直ぐやってくるかも(車重800km台のドライバビリティそうそう覆らないと思うが)。技術がどのように水平展開されるか注目したい。

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