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「勝て」

鹿島さん (30代/愛知県)
(ZE1)
2012年11月20日の投稿

ボンネットからフロントガラス、ルーフにかかる艶かしい曲面。
軽量化のための2人乗り。そしてアルミボディ。
今や少なくなりつつあるリーンバーンエンジン。
これらの全てを具備した車がこの流線型だ。
それは全て燃費のため。1mでも遠くへ走るための表現型である。

このコンセプトを受け継ぐ市販車はこの車の生産終了以来、他社を含めても未だに発売されていない。
聞くところによれば、2013年に燃費に特化させた特別な車を他社が発売するということだが、
13年も昔に全く同じコンセプトの車を世に送り出したHondaの勇気には賛辞をおくりたい。

そして、これは歴史的な使命を果たした車であることを忘れてはいけない。
生産台数こそ少なかったものの、「負けるもんか」篇にも登場したほどの個性派なのだ。良い車だ。
しかし、これは既に13年前に通り過ぎた過去だ。
これからHondaが作る車はこれ以上のものになることは間違いが無いはずだ。
この車はまだまだ乗り続ける。でも一方で、いつか買い換えたくなる車が発売されることを期待している。
負けるもんか。そして、勝て!

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