Inspireが納車され1ヶ月が経つと、走行距離は1200kmを少し上回っていた。
Inspireの前のAccord Type S(2400cc)は1000kmを超えたあたりから、燃費が良くなった気がする。タイヤの状態変化や、運転手が車自体に慣れ、無駄なハンドルやアクセルやブレーキ操作がなくなることなどが理由にあろう。
通勤は片道7.5kmで所要時間は約20分である。20分以内で走れるように、混まない時間帯を選んでいる。そのような状況でAccord
Type Sの燃費は8km/Lであった。
このことから、Inspireの目標通勤燃費を6.5km/L以上と設定した。
この値はAccord Type S(2400cc)比換算で、2954cc相当のエンジン値である。
Inspireは3500ccエンジンであるから、Accord Type S比で3200cc相当の燃費を出すことは、必ずしもVCM機構の恩恵とは考えられないのである。
torque weight ratioはInspire>Legend>S2000の順である。
一方、power weight ratioはCIVIC TYPE R>S2000>Inspireの順となる。
InspireはHondaの誇るべきスポーツカーのPower性能を有しているのである。
納車当初の通勤燃費はAccord Type S換算で、3400cc相当であった。目標が高かったかと思った。
20分走行の最初の7分はVCM機構が働くための予備運転になるから、この時間が占める割合が大きい。
しかしながら、1ヶ月を過ぎた今、気候も暖かくもなり6.5km/L(2950cc相当)を達成するようになった。うまくすると6.7km/L(2870cc相当)に達するときもある。
参考に納車直後の高速道路の燃費は12km/Lで、Accord Type Sと同じであった。
自分のドライビングコース(約180km)ではAccord Type Sが10km/Lであったのに対し、8km/Lであったが、1ヶ月が経た時点は9.1km/Lを達成した。
その1週間後には、ついに10.5km/L(2300cc相当)を達成してしまった。
9.1km/Lの時は峠の雪で徐行時間が30分あった。
また、10.5km/Lのときは、信号で止まる際、シフトレバーを“D”から、“D3”に積極的に使用した結果である。
F1は0.1秒以下を競う競技であるが、Inspireは0.1の燃費を稼ぐ車として楽しめる。
Inspireの平均燃費計はすごく正確だと思う。
実際のガソリン給油量(60L弱)とその走行距離から算出した燃費とInspireの燃費計の示す値は0.1km/Lの差しかなかった。
【写真解説:強風時や高速走行時でも、安定してワイパー機能が働くようにと、空力を考慮した?ワイパー形状。】
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