先代モデルから更にキャビンフォワード化され、ボンネットのサイドラインからＡピラーにかけて、ほぼ一直線のデザインになりました。
これだけＡピラーが寝ていると室内空間が犠牲になるのですが、エンジンを更に前に配置する事で、室内空間の犠牲は皆無になっています。

広いです、室内空間の広さ。
リアシートを倒した時のフラット具合、その広さはデ○オやビ○ツを完全に凌駕しています。
シートはスポーツタイプっぽいシートが装着されています。サイドの張り出しが大きく、コーナリング中もキッチリ体を保持します。
女性ユーザーの事を考えシートは更に高さ調整、ハンドルも上下に加えて、前後に調整が可能です(エリシオンも前後に調整できればいいのに！）。
ドリンクホルダーも乗車定員5人なのに10個もついていたり、収納スペースもあちこちに設定されています。

個人的に素晴らしいと思った装備は、燃料タンクのキャップが燃料タンクカバーに繋げられているところ。
セルフ式スタンドで給油する機会が増えた女性に対しての、メーカー側の配慮が伺えます。

先代モデルより剛性を上げ、サスペンションを適正に動作させる事に重きを置いており、各自動車雑誌で乗り心地が柔らかくなった、と書かれている大きな理由なんでしょう。
車重が軽い為、それでも路面からの入力に対して小さな突き上げ感を感じますが、路面情報を細かく伝えてきます。
中高速域でのロール量も、このモデルに関しては少なく、フラットな乗り心地を保持しようと続けます。
但し、タウンユースに重きを置くあまりに、高速速度域まで引っ張ると、フロントの接地感が一気に希薄になるのが気になりました。

1.5リッターのi-VTECエンジン搭載のモデルです。
出力は120馬力、トルクは14.8キロと十分な能力です。
RSは7CVTと5速マニュアルの二つが選べます。
燃費重視のエンジンで、1リッターあたりの燃費はリッター19.6キロと軽自動車並の低燃費ですが、1.1トンの車を自在に動かすには十分です。
組み合わされるトランスミッションがCVTとMTが選べるのですが、個人的には運転を楽しみたい人にはMTをお勧めします。
CVTモデルは若干エンジンレスポンスが鈍い傾向にあるため、マニュアルモードで積極的にパドルシフトを使って運転しようとすると、ブレーキをかけながらシフトダウンする時に、アクセルを一寸煽るとエンジンの反応が鈍いのです、ここが惜しい所ですね。
しかしよく走りますね、普段乗っているエリシオンの大飯喰いが恨めしく思えます。