私のエントリーカーは、初任給が出ないうちに買ってしまったCR―Xです。
でも自分の不注意で駄目にしてしまった後悔と、まだまだ乗っていたい車だったことから、再びCR―Xを買い7年が経ちました。
それが現在の愛機です。
運転が下手でずいぶん受難を強いられています。
雹に降られてぼこぼこになったとき、塗装がくたびれていたこともあり、オリジナルの塗り分けにこだわって、デルソルで採用されていたキャプティバブルー・パールに塗り替えました。
オリジナルのすっきりした姿が好きなので、色以外はあまりいじっていません。
現在の基準ではもはや小柄ともいえるボディに、艶やかな青を装い、凛とたたずむ姿を見ると顔が思わずほころびます。
後ろ姿のラインは、他の車にはない色気があると思います。
長距離ドライブは少々疲れる車ですが、走らせれば軽快なB16Aのサウンドが耳に喜びの音を伝え、小気味良いハンドリングが心地よく、運転が楽しくて仕方がありません。
普段の買い物ぐらいならば荷物の収納にも困らず、燃費もそこそこに良い、お利口なお買い物車です。
結婚して子供も生まれ、この車ではすこし窮屈になりました。
でも愛機は家族の中で笑いのネタを提供してくれています。
小さいが故の不便を逆手に取ったネタは周囲を笑わせ、夫婦の会話の話題づくりに貢献してくれています。
しかし経年劣化に伴う故障も起こるようになり、「本務機交代」と考える機会が増えてきました。
でも小さな子から「あの車、かっこいい!」と指を差されたり、この車を見て声を掛けられた時を思い出すと、別れが惜しくて手放せず、その都度修理をして大事に大事に乗っています。
何度も修理して乗り続ける私に周囲は半ばあきれ顔ですが、Honda好きの友人やディーラーのおだてに乗せられて、とうとう20万キロを突破しました。
まだまだ頑張ってもらうため、2回目のタイミングベルト交換も実施しました。
妻よ、私がこの愛機CR―Xと共に時を過ごすことを、今しばらく許したまえ。
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