2005年から2006年まで在外研究の機会を得て、サンフランシスコ郊外で生活をしていました。アメリカ暮らしの基本はまず車と決め込んで、まだアパートも決まらないうちに車探し。Berkeley近くを走っていたとき、偶然見つけたのが、Honda CIVIC del Solでした。屋根を外したその姿に一目惚れして、すぐに飛び込んで契約してしまいました。
あんまり勢いこんで契約したので、それがエアコンなしの仕様であることに気付かず、後で苦労することになります。
すでに15万マイル以上走っていたdel Sol君でしたが、買い物に大学への行き帰りに、本当によく走ってくれました。しかもオイル交換以外は全くのノートラブルです。
燃費もアメリカの車とは比較にならない低燃費。当時少しガソリンの価格が上がっていたこともあって、やっぱりHonda車だ、と感謝したものでした。
そして一年の締めくくりにサンフランシスコを出発して、ユタを通り、サウスダコタを抜けてニューヨークへ、折り返しは(洪水が起こる一ヶ月前でした)ニューオリンズやアラバマなど南部を通り、またシスコへ戻るという16日間の「駆け足アメリカ横断旅行」を決行しました。
del Sol君はその間も一度も文句をいわず、相変わらずの低燃費で旅を支えてくれました。
写真はモニュメントバレーでの写真です。
学生時代に免許を取って最初に乗った車が360ccのHonda Z以来、最近のステップワゴンへとHonda車を乗り継ぎ現在に至っています。アメリカでもやっぱり愛車はHondaでした。
ただ、クーラー無しの仕様でしたので、アリゾナの砂漠を走るときには大変でした。スタンドで氷を二袋購入して、それを体中に巻いて運転したのですが、それでも追いつきません。またたくまに氷は溶け、そればかりか気化してしまいました。それでもdel Sol君自身は少しもオーバーヒートすることなく、ご機嫌に走り抜けていきました。
アメリカを離れる際、泣く泣くdel Solを手放したのですが、その直前のオイル交換の際に点検をしてもらいました。店員さん曰く、「20万マイル近く走って、どこも悪いところがないよ。Honda万歳だ!」。アメリカ暮らしを支えてくれた「頼れるやつ」del Sol君は今もきっと元気にベイエリアを走っていることでしょう。あんな素敵な車を造ってくれて、本当にありがとうございました。
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