私がシビックに出逢ったのは今から約10年前。どうしてもスポーツシビックが欲しくて、学生の身分ながらにして無理矢理手に入れました。
当時、雑誌等で得ていた情報通り、B16Aのエンジンパワーは強烈で、私にとっては「空飛ぶじゅうたん」のように思っていました。その後はサーキットを走るようになり、腕を磨きました。
あるマンガで言っていたことの受け売りですが、シビックは「ドライバーを育てるクルマ」だと思います。サーキットへ出向く度にテクニックの上達を感じていました。それまでは越えられないと思っていた壁を、容易く突破させてくれる、本当に不思議なクルマでした。
シビックが私に教えてくれたものは、クルマを操る楽しさと難しさです。購入当初は本当に扱いが難しく、苦労しました。ですが走りこむ程に、まるで私の意志を汲み取るかのような忠実な動きをしてくれるようになりました。一心同体というのでしょうか?いつの間にか彼はかけがえのないパートナーになっていました。
しかし、あれから10年が過ぎ、彼ともお別れの時が訪れました。オイル漏れや雨漏り、アイドリング不良等、相次ぐトラブルが続きに、買い替えを余儀なくされました。私も昨年秋に結婚して、将来生まれてくるであろう家族のことを考慮し、この度フィット1.5S(5MT)を購入しました。シビックとは視点の高さが違うだけで、すぐに乗り慣れました。ヨメさんにも好評で、今ではすっかり我が家の一員です。
ですが、やはり私の原点はシビックです。私は将来、車を2台持ちたいと考えています。その時が来たら、またもう一度シビックを購入したいと考えています。
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