カナダに住むようになって早14年。昨年、2003年5月、仕事の関係で急に2台目の車が必要になった。日本車党の私は、現地で売られている5社のセダンを見て回ったが、迷うことなくHonda
Accord(日本名:インスパイア)を選んだポイントはコストパフォーマンスとスタイリッシュなボディ。我が家の予算に合って、それでいて燃費、走行性、居住性は抜群。しかも、ハイウェイでのドライビングに相性がいいクールな車体…。
ご存知の通り、広い国土を持つカナダではハイウェイ走行と長距離運転が多い。買い物や所用を終わらせて帰ってくると、その日の走行距離は300キロを超えていたということも少なくない。
信号が青に変わりアイドリング中だったエンジンがいっせいに大きな音を上げる。3車線に広がって並んだクルマの列が目標時速キロを目指して走り出すたった1台、私のAccordは静かに、そして滑るように加速して行くAccordはそんなクルマ。どこまでも続く長いハイウェイを、まるでジェット機が離陸のための加速をするように力強く走っていく。それでも、エンジンで走っていることすら忘れてしまうほどの静寂さ、そして、パブリックの中にいながらゆとりのあるプライベートを何故か満喫できる室内。そんなクルマを誰が愛さないだろうか。
銀行の前で、ショッピングモールの駐車場で、そしてレストランの入り口で、「いいクルマですね」「とても静かで素敵なクルマだ」と人々が声を掛けてくれる。誰もが愛するクルマ、それが私のAccord。もちろん家内とも取り合いの毎日。
|