風薫る皐月、初夏を思わせる5月の一日、愛車アコードでドライブに出かけた。
奥琵琶湖から若狭街道を抜けて熊川、上中を通り、小浜市内を経由して、国道162号で市街地から15分ほどのところにある阿納尻三叉路を左折し、しばらくしてエンゼルラインの入り口まで来る。今は無人となっているが有料道路だった名残りがそのままの料金所ゲートを通過して、コーナーを重ねてどんどん高度を上げて行く。
あまり視界は開けないが、時折両側に海が見えて、片道9.7kmの上り坂を登り切ったところで広い駐車場に辿り着く。カップルの車が1台だけ停まっていたが、やがて下りていってしまったので、アコード1台になってしまう。
ほとんど頂上に近い場所にあり、標高619mからの展望は、海に突き出た半島であるが故に南側を除く三方に海が見下ろせて、なかなかの絶景である。このパノラマを独り占めしているかのようで、この上なく贅沢な気分となる。
しかしながら、売店の類いはなく、トイレも使用禁止で、頂上から少し下がった第2駐車場に仮設のトイレが用意されてはいるが、訪れる人も少なく閑散としていて寂しげであり、登ってくるときにも2台の車と対向しただけであった。
6年前の平成14年からエンゼルラインは無料開放されており、久須夜ヶ岳の山頂までの往復コースで少々路面は荒れ気味ではあるものの、全線2車線の舗装路で走行車両も少なく快適なワインディングロードを楽しむことができる。
敦賀市側から国道27号を使って西進すれば、三方五湖レインボーラインへの案内に従って国道162号へ右折し、途中若狭三方縄文博物館を右に見て、道なりに進めば、162号のバイパスもかなり完成しているので、迷うことなく、スムースに走れる。
まだ、一部バイパスの改良工事が継続中の箇所があって、3〜4kmの区間は1.5車線幅の旧道で見通しの悪いところもあるが、それほど苦になることもなく、無料でエンゼルラインを走行できれば、そんな思いは吹っ飛んですぐに忘れてしまうことだろう。
日帰りではかなり強行の400kmという距離ではあったが、自動車道も活用すれば時間も短縮できるので、思ったよりは早めに往復できると感じた。
この日のドライブでアコードも56,000kmが目前となった。
また機会をみて、改めてエンゼルラインにはバイクで訪れることとしよう。
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