ついこの前一ヶ月前には桜前線の北上に伴って、各地の桜の名所の開花情報に一喜一憂していたのだが、いまとなってはいずこも桜の木は葉ばかりとなり、毛虫が出番の季節となってきている。
5月を迎えるこの時期には藤や牡丹、つつじといった花がいつも話題となる。
そこで、ゴールデンウィークの前半、ちょっと遠くで藤の名所を求めてアコードを使って大垣まで出かけた。
国道21号から旧中仙道へ入り、昔の宿場町の面影を残す赤坂宿を抜けて、市街地から北側の郊外に位置するスポーツ公園を訪れてみた。
ここは隠れた藤の名所で、緑が鮮やかな芝生が敷き詰められた四角形の球技場の周囲を藤棚の遊歩道が取り囲み、紫色はもちろん、ピンクや白色など色とりどりの藤の花が見事に咲き乱れ、棚の藤を見上げながら15分ほどかけてゆっくり一周してみる。
まだ藤の花が垂れ下がるまでにはいたっていなかったが、数日後には見ごろになるということで、ゴールデンウィーク後半には藤まつりが開催されるとのこと。市民の憩いの場所としても最適のところで、多くの来場者が藤の花に見とれて陶酔していた。
ちょうどお昼時でもあったので、空腹にたまらず露店のみたらし団子を買って、文字通り花より団子と成り下がってしまった私である。
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