深まる秋、霜降に想う

another girlさん （60代／三重県）

2014年10月23日の投稿

バイクツーリングから無事に帰宅したことを受けて、4日ぶりに秋晴れの中を愛車アコードで出かけたが、たかが4日とはいえ再会を果たした旧友のような懐かしい感覚でハンドルを握っていた。アコードもそんな私の想いを受け止めているかのように快調な走行で応えてくれていた。久しぶりに夕暮れ迫る鈴鹿スカイラインを往復したが、武平駐車場からアコードとともに眼下に広がる伊勢平野を見下ろしていたら、暮れゆく我が街の夕景に癒されつつ、アコードへの愛おしさが重なり、一瞬感慨に耽っていた。武平峠は標高が高く気温が低いために車外には長くいられず、夕暮れはつるべ落としで陽も短く、アコードの車内でしばし安息の時間を過ごしたのち、麓の湯の山温泉まで下っていく。そういえば今日は霜降であり、これから日毎に秋が深まって初冬へと季節は移ろいでいくが、私のアコードへの想いは移ろうことなくますます深まっていくのである。