山里のアコード
- 達ちゃんさん (50代/三重県)
2010年9月25日の投稿
一気に季節は秋へと移ろい、急激な気温の下降に身体がついて行かなくなった9月の下旬、愛車アコードとともに秋の深まりを求めて山里を訪ねてみた。
伊勢道の一志嬉野ICを降りて、県道30号を延々40分、清流中村川に沿ったくねくね道を上っていくと四方を山に囲まれた一角に古民家が現れて、そこでアコードを停める。
エンジンを止めるとそこは何も聞こえない静寂の世界。澄んだ川のせせらぎ以外には音はない。時間も止まっているかのようで、自分のことも忘れてしまいそうになるひととき。
アコードも自然のなかに抱かれてしばし心地よく佇む。日頃の喧騒を忘れて隔絶された別世界に下り立ち、ユートピアを彷徨う至福の感覚。アコードはそんな世界へいとも簡単に誘ってくれる、まさしく時空を越えた幽玄カプセルそのものである。